「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
おいコーシリーズとの隠れたつながり
2002/03/30 01:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Y.Y - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、村上由佳が「天使の卵」で小説すばる新人賞を受賞する二年前に書いたものです。つまり、彼女が世に送り出した始めての作品ということになります。 物語の内容についてはあえて書きません。余計な予備知識なんてもたずに読んでください。
ただ、同著者の「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズを読んでいらっしゃる方、あるいはこれから読まれる方に一言。隠された両作品のつながりにご注目! そのつながりを発見したとき、なんだか妙に嬉しくなってしまいました。
村山由佳の原点をみることのできる作品です。どうぞお楽しみください。
紙の本
前世と現世。
2003/08/21 00:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
デジャ・ヴ。
時折それらしきものが脳の内部を通過することがある。始めて踏み入れる土地なのに、なぜか懐かしい気分になったり。初対面なのに面識あるように思えてしかたなかったり。そういう経験なら、多くの人が持っているのではないでしょうか。
前世について。私は前世というものを信じている。ある番組を観て、前世って切っても切れないものなんだとしみじみ考えたのだ。魂に刻まれた記憶。そしてトラウマ。神秘的で良いなと、単純に思った。
元々私は、時代が行ったり来たりする作品を苦手としている。作品と向き合う時は、頭の中と心の中を無にするため、小難しいことは勘弁願いたい。言ってしまえば単に私の頭の回転が遅いということなのだろうけど…。
ところが本書は、前世と現世とが行ったり来たりしているのに、とても理解し易かったのだ。これには私も驚嘆した。これが村山さんの力。心底そう思った時、興奮していた私は何度か誰にというわけでもなく頷いていた。現在では「直木賞作家」と称されている。とても喜ばしいことである。
本書では高校生と保健の先生の話が要であるが、どこか設定が「おいしいコーヒーのいれ方」に似通うところがある。とても入り易く読み易いので、オススメですね。
紙の本
村山さんの処女作
2005/09/13 13:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロングボーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「もう一度デジャ・ヴ」は、
村山さんの処女作だそうです。
この作品を書いた時は、まだ、
物書きとしての心構えもできておらず、
若書きだと、村山さん本人が後書きで書いています。
ストーリーは、凝っているとか、
オリジナリティを感じる作品ではなく、
何処かの映画で見た事があるような気すらしますが、
女性の視点から書かれた、男性主人公の感情などは、
今の作品にもつながる、村山さんらしいものだと思いました。
ストーリーに入りやすく、読み入ってしまいました。
簡潔に言って、面白かったです。
現在と前世の物語が
各章で交差しながら進むので
判りやすかった。
エンディングも、
その先の物語を読みたくなるような
いい終わり方だった。
ジャケットのデザインは、酷いと思う。
紙の本
転生
2023/02/06 09:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現世の物語と前世の物語が交互に綴られていく本作。
前世編でも前々世とのつながりが示唆されており、運命の恋人と何度でも巡り合うべく定められているらしい。甘い記憶と切ない別れをくり返し、彼らはまた巡り合えた。今度こそ幸せになってほしいと願わずにはいられない。
読後感もさわやか。
紙の本
読者のデジャ・ヴ
2004/04/03 01:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KAZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
村山由佳さんの作品の原点を知ることができた。僕は「天使の卵」が原点だとばかり思っていたが、そうではなかったことが本書を読んではっきりとわかった。
現代の高校生の「僕」と、200年前の忍びの「俺」、二人の主人公で物語は同時進行してゆく。両時代の主人公を取り巻く人間関係が相似していることや、エピローグにハッピーエンドを配置するところ、それらの設定から導き出されるであろう結末が簡単に予測できるところなどに、「処女作」としての村山由佳さんの(ある種の)「未熟さ」を感じてしまう。しかし、その未熟さもまた本作品の良さであると強く思う。
「天使の卵」や「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズを先に読んでしまった僕には、本書「もう一度デジャ・ヴ」は読書中に文字通りデジャ・ヴ現象を感じてしまった作品であった。だけれども、もし僕が本書を一番初めに読んでいたとしたら、その後に多くの「めちゃくちゃ切ない物語」を執筆されるであろうことを自信をもって予期できたと思う。それは、「村山フリーク」である僕の自惚れかもしれないが。