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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1998/03/02
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/327p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-133914-7
文庫

紙の本

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

著者 江国 香織 (著)

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

税込 693 6pt

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みんなのレビュー378件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

紅茶茶碗

2002/09/02 22:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まひる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『果歩はあまり寝ない』という文章から、この物語は始まります。なんとなく、すっと物語に入っていけるような気がしませんか? 私はこの本を読んで、まず一番最初に出てくる紅茶茶碗を欲しくなりました。この本は、どってことのない日常生活にありふれている1コマ−例えは、静江が毎週プールに通うことや、果歩の作る料理の一面−がすべていとおしく感じる本です。ホリーガーデンは、女の真の友情について描かれた作品です。もちろんその中身を読むのですが、そのほかにもたくさんのキャラの濃い登場人物が出てきます。そこにも注目して欲しいのですが、さらに登場人物の何気ない仕草や行動も着目して読んで欲しい一冊だと思います。当たり前のことに、ホッとしたりしますよ。

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紙の本

緻密なディテイル。

2001/07/23 06:26

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nme - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今にも登場人物がページ上で息づきそうな小説だと思った。

 静枝と果歩という、二人の女性の友情を軸に、ディテイルにディテイルを重ねて緻密に織り上げたような作品。読み進めるのにとても時間がかかるし、また、じっくり読みたいと思わせられる。細やかな描写は、静枝や果歩や中野の人物像をくっきりと浮かびあがらせ、この人たちの世界の空気から心の襞の奥深くまで、直に触れられるような気がする。「近い作品」だと思った。

 「時の流れ」というのをすごく感じる。時が失わせるもの。時が変えるもの。時が流れても変わらないもの。

 画廊オーナーである芹沢に「属し」、遠距離不倫に心を蕩かす静枝。碌でもない(と静枝が思う)津久井という男との失恋を5年間も引きずっている果歩。三十路も間近に、いい具合に世間にこなれてきたというか、若さと純真さを失ったかわりに諦念と柔軟性を身につけたというか、そういう二人の友情が連綿と続いている。お互い知りすぎているがゆえの親密感とそれに伴う息苦しい緊張感、中野に言わせれば、「手をだせないほど濃密なくせに、ひどく不安で緊張した空気」、その微妙な雰囲気が、ため息が出るほどページから発散されている。いつからタブーができたんだろう、という静枝の心の声にぞくっとする。友情と時間はタブーを生産するのだ。

 それにしても、中野の描写は見事だなあ、と感嘆せずにはいられない。無邪気で、思わず苦笑させられる感じで、でも憎めない中野。

 静枝と果歩、どちらが好きかといえば、果歩だと思う。というか、静枝が苦手なタイプなのだ。もっとも、僕の好感なんて、果歩は気にもとめないだろうけれど。果歩にとって、津久井以外の男はみな箸にも棒にもかからないのだから。だから、中野が果歩にだんだん接近する様子はマジックだと思った。

 読んでいて、元気づけられた、というほどではないけれど、なんというか、これでいいんだ、と、自分を肯定できるような気がした。これは思いもかけないことだった。だって、最初に読んだときの「倦怠感」というイメージが残っていて、読む前は、ページを開くのがちょっと億劫だったから。ありふれた、ちょっと冴えない日常を送っている人々にぴったりの小説だと思う。思いがけないことに、今の自分は、この作品がとても気に入っている。

 そうそう、果歩がつくる数々の料理の描写は、すごく「おいしい」。

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紙の本

やさしい関係性

2016/11/07 16:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nya - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供のころからの友達ってこんな感じだな、と唸ってしまいました。特に同じ状況というわけではないのですが、かほちゃんと静枝さんのように、独特の時間がある友達。
家族じゃないけど、きっと家族より思いやっていて、家族よりもしかしたら大切な関係をしみじみ大切だなーっと感じました。

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紙の本

ドキドキする

2002/10/07 17:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うさこちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ほぼ、毎日この本を読みます。始めはゆったりとした果歩に憧れて。今は段々自分の考え方が果歩に近づいていく気がして、嬉しかったり怖かったり。そう思うと、果歩は非日常から生まれたのではなくて日常に存在するんだと思います。他人には優しくできるところや、男性関係に頓着の無い所。1回読んだだけでは、多くの人は眉間にシワを寄せるでしょう。しかし果歩が言いたい、感じてることはもっと別の所にあるんです、きっと。だからどうでもいいことはすぐに忘れてしまう。それが不愉快な人はこれを読む必要はありません。

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紙の本

言葉にできない感情

2002/07/17 17:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アセローラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

江国さんは微妙な感情や、日常的に感じていたりはするけれど言葉にし難い思いを描くのが本当にうまい人だと思います。言葉にしてないときでも行間からにじみ出てくるのです。この物語に出てくる、果歩や静江や中野君。皆風変わりな印象があるけれど、何かに縛られるわけでもなく自由です。でもそれでいいんだと思います。繊細で、何度も読みたくなる本です。

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紙の本

なんだかイイ関係

2002/05/23 22:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごまた - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校までずっと同じ女子高に通っていた果歩と静江+果歩の
同僚中野君のお話。3人のゆっくり過ぎて行く日常が綺麗な
文章でつづられている。不倫してた果歩、不倫している静江。
過去の失恋を引きずっている果歩。果歩を好きな中野君。
そんな3人のお話です。描写はさすが江国さんと言うカンジで
日常の些細な出来事がスポットを当てたように輝いているよう
に感じました。つかず離れずのこんな友情の形、いいなぁと
思います。読み終わるとほんわかあたたかな気持ちになります。

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紙の本

恋愛でうけた心の傷はいつ癒える?

2001/04/20 23:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公の果歩は、眼鏡店に勤めているかなり美人の不思議な女の子。彼女と小学校から高校までずっと同じ女子高の友人、静枝とは30歳近くなってもお互いに親しい間柄である。しかし、果歩は数年前の失恋のショックから、甘いものを食べることが出来ないスイート・ホリックという病気になってしまった。昔の恋人が忘れられない果歩と、妻がある男性と遠距離不倫を続けている静枝。お互いに矛盾を感じながらも、一番心が許せる親友。そんな時、果歩と同じ眼鏡店に勤める中野くんが、いろいろと関わってきて…。
 何度か読み返すたびに新しい感覚を与えてくれる不思議な本です。失恋から立ち直っていく果歩が印象的。

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紙の本

二人の女と、生活と。

2003/01/27 21:58

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuuko - この投稿者のレビュー一覧を見る

果歩と静江。一見違うタイプの女性の恋愛と生活のお話。果歩はおっとりして、ふくふくしたイメージの甘い感じ。静江はシャープで率直な硬い鉱石のようなイメージ。この二人は、嫌悪とも、思いやりとも似つかない感情をもって親友を続けている。訝しく思うなら離れればいいものをと思うが、ここが女性の変なところで、良い所も悪いところも知ってる関係って、結構あるような気がする。

果歩の5年前の失恋は、愚にも付かない恋愛と静江は思っている。だけど、そんなしっかり物の静江はいったいどんな男と付き合ってるかと言うと、これまた芸術家で、妻のいる男性。私にしてみれば、結婚しなくても一緒にいるだけで幸せ。良い関係だと思って、刹那の恋を楽しむ静江より、結婚を望んで、一緒に歩いて欲しいと望んで、壊れかけた果歩のほうが好きだ(果歩も不倫だったのだけど)。
壊れ方が尋常ではないが、私はこういうタイプの恋愛に好感を持つ。自分に正直な気がするからだ。
離れられないのは、そんな共有の感情を持っているからなのかも知れないと思った。

二人の生活の描写も面白い。特に果歩の生活にはため息が出る。
ご飯をきちんと作り、美味しいお茶を飲み、休みの日にはお弁当を持って外出する。きちんと生活しようとする事で日常を現実の物とするように生活する感じだ。
ご飯のレシピも、読んでるだけで美味しそうと、思わず身を乗り出す感じ。
静江の生活はもっとスタイリッシュで、無駄を省き良い音楽を聴き、ジムに通って良い女になって、愛する人に合う至福の時を待つ。

読んでいてイメージが湧き、頭の中が「ホリーガーデン」になる。
江国さんの品らしい一冊。

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紙の本

女友達って

2002/07/30 17:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポッケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

江国さんの本を読むのははじめてでした。友達は精神的な事を書くのがうまい人だと言ってたのですがその通りでした。最初は女同士の友達ってそこまで複雑に思いをめぐらせてるものかな?と疑問に感じたんですけど、読み進めていくうちにいちいち文章にあらわすとそうなのかも?と気づかされた気がしました。昔からの友達って確かにいろいろ複雑な感情を持ちつつ、つながってる感じはあるものかも。まったく正反対の性格だからこそ友達を羨ましく感じたりいらついたりするんですよね。しかし縁を切ることはない。お互い必要な存在だから...。全部読み終えても完結していないというか、まだまだ続くって感じなのですが、読んでよかったです。江国さんの本、他にも読んでみようと思います。

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紙の本

日常と非日常の境のような作品

2001/09/15 12:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同じ女子校に高校まで通い、気付いたら30歳を越えた今でも、いつも一緒にいる「果歩」と「静江」。不倫の末の失恋の痛手からまだ立ち直れない果歩と、過去、不倫をしていた果歩に辛辣に忠告をしたことがあるのに、現在は不倫中の静江に交え、ただただ無邪気に果歩に思いを寄せる中野くんとのありふれた日常を書いた小説です。

 果歩はどこか危うく、華奢で影がある印象の女性。対する静江はスクッと地面に足をつけて生きている、どちらかというと強さを感じる女性。タイプとしては全く違うように思える二人が、女らしい友情を続けています。「女らしい」というのは、お互いを傷つけ、相手の弱いところを突きつつも、なんだか放って置けないというような、そんな関係。女性なら、見に覚えがありませんか? こういうの。そして、こういう相手こそ、実は一番長く付き合っている友人だと思いませんか? 私には、思い当たる部分がたくさんあり、思わず没頭して読んでしまいました。

 よく、江國作品を「煮え切らない」と表現する方もいます。過去をふっきれないでいる果歩、今を吹っ切れない静江。確かに煮えきりません。読みながらイライラする部分もありました。でも、これが案外、現実のような気がします。勿論、ただただ現実的な作品では、読んでいて面白くもなんともないでしょうが、ここで登場するのが中野くんなのです。彼だけは、非現実的な存在のように私は思いました。
 社内で果歩の悪い噂がたとうとも、過去を断ち切れない果歩からどんなに拒絶されようとも、ひたすらまっすぐに果歩の世界へと踏み込む中野くん。こんなに一途に、こんなに純粋な青年、見たことないです…。と、いうよりも、果歩が羨ましかったり(笑)。
 そして、江國作品に欠かせないのは、日用品をオシャレなアイテムと化すセンス。これで一気に非現実的なものへとトリップさせられてしまうんですよね。まるでドラマのセットのようなものが満載なんですよ。例えば、果歩の家は、何を飲むにもカフェ・オレ・ボウル。果歩に欠かせないのは、色とりどりの縁が鮮やかな眼鏡などなど、思わず憧れる生活空間を実に上手に作っていました。
 典と、それにも増して、さっきからお薦め(?)している中野くんが、またイイ感じに果歩の周りに暖かい空気を振りまくんですよ。失恋の痛手で、堅い殻に閉じこもっている果歩の殻を、少しずつ砕いていくように…。
 これはですね…正直、男性が読んで面白いものかどうかちょっと疑問なんですが、私はすごく気に入りました。ジリジリするところを我慢して読める方にはお薦めです。

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紙の本

一見微妙な友情なんだけど…。

2010/09/20 04:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 久しぶりの江國香織さんの書籍でした。独特な雰囲気を持つストーリーが多いのが特徴かと思う。本書もまた、フェミニンなイメージを彷彿とさせるところがあるし、のんびりとした、しっとりとした感覚が終始消えません。

 果歩と静枝、全く違ったタイプの二人は親友同士。だけど、ところどころ「親友なんだよね?」と問いたくなるようなシーンも交えつつ、確固たる友情が浮き彫りにされている。痛いところをお互いに突き合い、それでも続く友情。思えば、私も自分の親友と一度だけ、過去に衝突したことがあったなと考えつつ読み進めていきました。

 果歩が引きずって、捉われ続けている過去の恋愛。それがどういったものなのかという具体的な話は出てこないが、果歩にとっては一生ものの出来事のようだったというのは分かる。身も心もずたずたになったような事がさりげなく描かれているし、静枝はその恋愛に憤慨しているようでもある。果歩の同僚である中野が、それがために利用されているような感じでもあったので同情していたが、最後は一筋ではあるけど光明が射したようで安心しました。

 果歩の作る料理、活字で追っていてもその細かい匂いや見た目なんかが伝わってくるので美味しそうだな~とほっこりしたり。カフェオレボウルで飲む紅茶であったり、ほっとする空間が楽しめました。けれど、果歩の交友関係は好きになれず終い。見境無いようにも見えるし、若干痛々しい面もあるし、酷いようにも見える。

 一方、静枝は美術の教師をしていることもあって、凛としたたたずまい。不倫だけれども、静枝は満たされている。恋愛する女性の心の浮き沈みが分かり易く表現されているのが江國さんらしいところかなとも思う。岡山へは行った事ないけど、静枝の旅行から想像した限り、キレイでのんびりしたところかなと興味も出ました。

 読み終えて、まず思ったことはフェミニンな流れ、ということだった。ここのところ、推理小説だったりミステリーだったり、そういう傾向の書籍ばかりに触れていたので懐かしい思いも湧いてきた。江國さんの作品を読んでいたのは高校時代だったから。また、そのうち気紛れで江國さんの他の書籍を不意に手に取るかもしれない。

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紙の本

女らしい物語ですね…女のゴウと言うかが垣間見えて怖いです…少し

2002/03/25 13:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朱鷺  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 果歩と静江という二人の大人の女性の物語。二人は小学校時代からの親友で、大人になってもその親密な交際は続いています。内気だけれど美人でもてる眼鏡屋店員の果歩と、不倫に疲れて欲求不満気味の美術教師の静江。しかし、男性関係やお互いの考え方の違いにより友情の危機が訪れたり、平穏なりにも大波小波、けっこうスキャンダラスな日々を送る二人。長編なだけあって、ミニエピソードが沢山あります。喧嘩・不倫・仲直り…。
 しかし、この物語は一口に言えば女の友情を描いたものでしょう。静江は働く女性タイプの気の強い女性で、優柔不断な果歩になにかと干渉をしたがります。かと思えば嫉妬したり、それに対して果歩はあきれるほど無頓着だったり…。
 みんながこうだって言うわけではないですが、女って怖いですよね…。江国氏の語り口はさらさらしているので、そういうところも結構読み流せちゃったりするんですが、女のゴウがやはり描かれていますね。

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紙の本

友情って

2001/10/21 00:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ありこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 二人きりだと間がもたなかったり苛立ったり、ぎこちなかったり居心地が悪かったり不自然だったりする果歩と静枝。でも、電話をしてお互いの存在を確かめて食事の約束をしたりもする。「友情」とはもっと笑顔や思いやりの溢れている関係だ、と思っている人は、なんだか楽しくなくて、本当にこれが「友情」かと不思議に思うかもしれない。けれど私にはこれも「友情」だと感じられた。

 これからもこの二人はこういう距離を保ちつつ、自分の生活のリズムを守って生きていくのだろう。感性も考え方もまったく違う相手を、時にうとましく思っても、それでも切れない二人のやりとりを読んで、リアルだなぁ、と変に感心してしまった。

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2012/11/02 17:37

投稿元:ブクログ

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2003/01/24 00:00

投稿元:ブクログ

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