「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
山脈をわたる風 (小学館文庫)
山脈をわたる風
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
爽やかな風に吹かれるように軽やかな読後感。
2016/02/28 18:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトモリサトル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本日(2/28)はエッセイ記念日。
日本映画史において、今も燦然と輝くスター・池部良さんのもう一つの顔はエッセイスト。
作家としても数多くの著作を残している。
池部良は「風」の人である。
池部さんの著作を検索にかけてみると、そのタイトルに「風」の一字が入ったものが多いことに気付く。
昨年、阿佐ヶ谷にある名画座“ラピュタ阿佐ヶ谷”で特集上映が組まれた際のタイトルも【風のように 映画俳優 池部良】だった。
そして、本書もご多分にもれず「風」の書だ。
本書は、あとがきの池部さん曰く昭和を代表する俳優や映画監督、作家、さらに外国映画の俳優、歴史上偉人とされている人物までを対象に大っぴらに悪口・陰口を叩いたものだ。
けれども、著者はそう言うがそれぞれの人物評を読んでいると溢れ出てくる池部さんのその人に対する愛情を感じることが出来る。
私は古い日本映画が好きなので、前半の俳優や映画監督評を非常に興味深く読んだ。
多少誇張はあるにせよ、スターの素の姿を感じられて次に映像を見るとまた印象が違ってくるかもしれない。
表紙のイラストも含めて、読んだ後に爽やかな風が吹き抜けるような読後感。
そして、実際に風に吹かれにどこかの高原へ行ってみたくなる。