サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

送料無料(~2/28)

修正:【HB】丸善丸の内本店×hontoブックツリーが贈る あの著者が選ぶ『テーマで読む5冊』:ポイント5倍キャンペーン(~4/4)

  1. hontoトップ
  2. 本の通販ストア
  3. 文庫
  4. シュリーマン旅行記清国・日本

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

シュリーマン旅行記清国・日本(講談社学術文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 44件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×

新刊お知らせメール登録

この著者の新着情報

一覧を見る

  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1998.4
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社学術文庫
  • サイズ:15cm/222p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-159325-0
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫)

著者 H.シュリーマン (著),石井 和子 (訳)

シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫)

864(税込)

ポイント :8pt

紙の本をカートに入れる

電子書籍化お知らせメール

電子書籍化お知らせメールサンプル

電子書籍化お知らせメールヘルプ

メールを登録する

通販全品!ポイント3倍キャンペーン

こちらは「エントリー限定!“今月はずっと3倍!”本の通販ストア全商品ポイント3倍キャンペーン」の対象商品です。
※キャンペーンの適用にはエントリーが必要です。

キャンペーン期間:2017年3月1日(水)~2017年3月31日(金)23:59

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

著者/著名人のレビュー

1822年1月6日は...

ジュンク堂

1822年1月6日はドイツの考古学者シュリーマンの誕生日です。
ちなみにドイツの1月6日といえば、キリストの誕生を聞いて
3人の賢者がお祝いにやってきた聖なる日にあたります。

さて、神話の中の都市と思われていたトロイアを発掘したことで
有名なシュリーマン。
その代表的な著作としては自伝『古代への情熱』が有名です。

本日ご紹介するのは、トロイア発掘以前、世界旅行の途上で彼が日本と
中国に立ち寄った際の旅行記です。日本は江戸時代の末期でした。
凄腕の商人から考古学者へと転身した彼独特の観察眼で描き出される日本は、
清潔で隅々まで行き届いた素晴らしい国。かつてそうであった、国。

【折々のHON 2011年1月6日の1冊】

みんなのレビュー44件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

清潔と評された日本の江戸時代

2007/02/12 11:54

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 家の近くの古本屋で見つけて購入した。


 トロイの遺跡で有名なシュリーマンが日本に来ていたとは不勉強で知らなかった。江戸時代の終わりに 中国を経て 日本に来ていたのだ。


 シュリーマンは日本を非常に好意的に書き出している。それは その前によってきた中国(上海)と比較してもはっきりしている。シュリーマンが書き出す日本は 清潔で勤勉な国である。そんな日本人の末裔としては いささかうれしくなったものだ。この本が日本で翻訳され 読まれるとしたら 日本人として読んでいてうれしくなるからではないか。


 そんなふうに思った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

異文化を認める地球市民の視点。

2006/09/07 22:33

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る

トロイアの発掘で有名なシュリーマンが、幕末の日本を訪れていました。その旅行記です。最初に中国で万里の長城を見、その後に横浜、江戸に訪れます。
日本を訪れる気持ちの部分を抜粋すると、「これまで方々の国でいろいろな旅行者に出会ったが、彼らはみな感激しきった面持ちで日本について語ってくれた。私はかねてから、この国を訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。」とのこと。
来日してからの彼の目は、温かい好奇心にあふれています。彼から見て、日本人の生活は欧州人の生活と余りに違うので驚くのですが、自分の生活感性から判断するのではなく、異文化として良い所を積極的に認めるという事をします。
例えば畳の部屋で食事も寝室も兼ねている生活を見て、「日本に来て私は、ヨーロッパで必要不可欠だとみなされていたものの大部分は、もともとあったものではなく、文明がつくりだしたものであることに気がついた。寝室を満たしている豪華な家具調度など、ちっとも必要ではないし、それらが便利だと思うのはただ慣れ親しんでいるからにすぎないこと、それらぬきでもじゅうぶんやっていけるのだとわかったのである。もし正座に慣れたら、つまり椅子やテーブル、長椅子、あるいはベッドとして、この美しいござ(畳のこと)を用いることに慣れることができたら、今と同じくらい快適に生活できるだろう。」という様に書いています。
最近、文明の衝突という言葉を聞きますが、シュリーマンは“欧州人”としての視点ではなく、“地球人”としての視点を持つすばらしい人だと感じました。

外国の旅行者が日本を褒めたのは、「 美しく、清潔で、腐敗していない礼儀正しい異文化、気持ちの良い外国。」という事でしょう。しかし、日本人側からの視線はアクマデモ異質なお客さんが来たというもの。そういう点で、昔も今も日本人の基本の気質は変わっていないのではと思います。
シュリーマンは日本は物質文明という意味では文明国であるが、精神文明という意味では宗教性を含めて文明化されていないと考えました。
色々 考えさせられます。
最後に、この本は大変に読みやすく愉快な本です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

「おとぎの国」としての日本

2002/06/16 18:33

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 トロイア遺跡を発掘したハインリッヒ・シュリーマンの旅行記です。一八六五年、とあるから、清朝は阿片戦争でボロボロだったころ、日本ではぼちぼち幕末ですな。
 前半の清国を見聞するくだりでは、万里の長城にこそ感嘆するものの、庶民の衣服や住居の不潔さ、粗末さに関してほとんどボロクソに書いてます。東洋人の端くれとして、「阿片戦争を仕掛けた西欧人が言うなよな!」と思わず憤ってしまいましたが。だって、どう考えても当時の清国の疲弊を誘ったのは西欧諸国の圧力が原因だぜ。
 逆に、わが日本はどうかというと、これがほとんど絶賛に近い。
 住居や住民の衣服の清潔さ、役人に賄賂を受け取ろうとしないこと、職人の手仕事の見事さ、器用さに至るまで、実に細かく観察しては誉めたたえている。
 この記述を信じるならば、われわれのご先祖さまはおとぎの国に住んでいたらしい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

伝説都市トロイアを発掘したシュリーマンが現代に甦らせる幕末日本

2011/04/06 17:10

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ハインリッヒ・シュリーマンの清国、および日本の見聞録。1865(慶応元)年に清国の北京と上海を訪れたあと、幕末日本に上陸、江戸や横浜、八王子を訪れ、その見聞をまとめたものである。
 ハインリッヒ・シュリーマンは、トロイアおよびミケーネ(ミケナイ)を遺跡発掘によって、その存在を証明した人物であり、清国と日本の歴訪はトロイア発掘の六年前となる。

 本書は全八章の他、アテネにあるシュリーマンの館の訳者訪問記を収録していることに加え、著者のあいまいな記述や間違いを補足し、読者へできるだけ正確に伝わるよう訳者の注釈をつけた鋭意の翻訳本である。訳者の尽力がなければ、これほど分かりやすくはなかっただろう。以下に本書の目次を記す。
・第一章【万里の長城】
・第二章【北京から上海へ】
・第三章【上海】
・第四章【江戸上陸】
・第五章【八王子】
・第六章【江戸】
・第七章【日本文明論】
・第八章【太平洋】
・訳者あとがき
・学術文庫版訳者あとがき
・付 シュリーマンの館
・解説
・シュリーマンの航海地図
・シュリーマン関連年表

 本書は、外国人の目を通して昔の日本の姿を看取しようと購入した本であったが、読み始めて少々不安になった。清国での見聞で、町が汚く臭いだの、この国は志気喪失によって堕落し衰微しているだの、その歯に衣着せぬ言いぶりに、とんでもない日本を見せつけられるのではないかと思ったからだ。しかしそれは杞憂に終わって、我々日本人が思い浮かべる日本が表され、また著者の鋭い観察眼によって、我々の知らない当時の日本を楽しむことができた。

 本書には、江戸幕末の雑学が溢れていて、馬のつなぎ方が他の国と違うこと(日本はバック駐車、他の国は前向き駐車)、日本人は馬をポニーと呼んでいるものの西洋のものと馬格は変わらないこと、馬には蹄鉄を着けず藁沓を履かせていること、布団はなく畳の上に木製の枕を置いて寝ること、など興味深いものばかりである。なかには習俗の認識に違和感を感じる部分もあるが、これもまた日本を感じる外国人の思考が窺えて面白い。
 わずかに記されている日本人の発した言葉からは、当時の日本人を容易に想像できる。外国人と見ると好奇心あらわに多くの人がひしめき「唐人!唐人!」と叫ぶ様子、群衆を「ハイ!ハイ!アボナイ(危ない)」といって追い散らす役人たちの姿は、たちまち目に浮かぶほど生々しい。
 他にも、幕末が体感として伝わってくる見聞がたくさん詰まっている。

 全体的にあっさりとしているのは残念だが、どの外国人も感激して語るのを聞いて日本を訪れ、一ヶ月の滞在ののち横浜を出航し、サンフランシスコに向かう船中約五十日の間に書き上げられたことを考えると、十分過ぎる内容だろう。以前読んだ、英国人写真家H・G・ポンディング著「英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本」の内容が濃厚で、印象が強すぎたのかも知れない。彼は何度も日本を訪れている知日家なのである。

 H・G・ポンディング著「英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本」も面白かったが、本書は別の魅力で、かつての日本を楽しむことができた。講談社学術文庫には、他にも外国人の日本滞在記が出版されているようなので、読んでみたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

シュリーマン旅行記清国・日本

2003/09/01 02:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:徐徐 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時代劇では見られない当時の日本の素顔をかいま見ることができ、ヨーロッパ人からの日本と中国に対する見方の違いがいつからおこっていることなのかなど、再確認できます(しかし、その起源は定かではありませんが)。長時間をかけて東アジアのちいさな島国に旅したシュリーマンの情熱が伝わってくる書です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/02/04 20:47

投稿元:ブクログ

トロイア遺跡の発見で有名な著者が日本を訪れていたことを知らなかった。個人的には「古代への情熱」よりも面白かった。幕末日本の様子がよく分かります。

2010/05/02 21:08

投稿元:ブクログ

江戸時代の日本と、今の日本は当たり前だけど全然違う。違うところが大変面白い。
日本人だけど、シュリーマンと同じ驚きで幕末の日本の様子を読んでいました。

2011/01/16 15:09

投稿元:ブクログ

ニコ動の某動画市場より。幕末に来日したシュリーマンの旅行記から日本と清を抜粋したもの。
当時の欧米人の白人至上主義やキリスト教観念を基にしない視点で書かれていて、とても興味深い。

2008/03/06 18:00

投稿元:ブクログ

 トロイア遺跡の発見で有名なシュリーマンは,その偉業を遂げる前の数年間,世界漫遊をしていた.その際,幕末の日本も訪れており,本書はその時の見聞録.

 シュリーマンが当時の日本人に対して受けた印象は,礼儀正しい・親切・高慢不遜さがない・たいへん清潔とのことで,その前に訪れていた清国との違いに,たいへん驚いたらしい.また,西洋との文化の違い,例えば人々が家の中に家具類をほとんど置かない(持たない)ことなどについて,色々と彼なりの解釈・考察を繰り広げ,つぶさに記しているところが面白い.

 シュリーマンが見た,今から五世代ほど前の日本人が持っていた習慣,あるいは美徳とも言えたかもしれない性質は,今はもう失われてしまったのだろうか?それとも,普段意識しないようなところで生きているのだろうか.私たち自身を知る・考えるうえでも,貴重な本かもしれない.

2009/11/17 20:25

投稿元:ブクログ

タイトル通りの、トロイア遺跡発掘で有名なシュリーマンが、阿片戦争後・清朝末期の中国と明治維新三年前の幕末日本を訪れた際の旅行記です。
前半は万里の長城を見に行く話、北京から上海への旅。上海での観劇と海賊の話。
移動手段が蒸気船・馬車・馬なのが時代を感じます。
観劇したり観光したりと本当に“旅行”です―が、ものの値段が書かれていたり(シナでの石炭価格がシナ産のものより遠いイギリス産のほうが安い!とか)や人をみる視点が面白い。
ゴミで汚く埃っぽい町や人々の野次馬さに辟易しながらも、万里の長城、そこからの素晴らしい眺めに心震わせる様は…。
上海の海賊は怖い!

後半は日本に1ヶ月滞在した時の記録。
開かれていなかった当時、外国人が江戸に入るのは難しかったらしく、友人達の仲介で叶ったとか―ある程度の身分の人なら簡単に入れるかと思ってたのに“鎖国”ってホントに閉じてたのね。
そんな中、訪れた当時の日本人の正直さと大らかさ、清潔さが好印象だった様で気恥ずかしくなる位良く書かれていて…でも、今現在は、と考えるとちょっと残念★
人や町の様子やもの(住居・玩具・飲み物etc.)の描写も面白い。
第八章は横浜からの出港。日本についての描写は無いけれど、それが亜州の旅の終わりを感じさせます。
その後に続く訳者あとがきも、シュリーマンの人となりとその時代が更に分かって良かったです☆

あぁ、私も古都に旅したいな

20080812

2010/01/21 06:53

投稿元:ブクログ

1/21-1/22
当時の日中比較が出来て面白いが、
如何せん、さわりだけのような感じで
量的に物足らない。

2011/01/21 23:53

投稿元:ブクログ

『古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)』であまりに有名なシュリーマンが、トロイア発掘(1871年)以前に世界漫遊の旅に出て、幕末(1865年)の日本にも上陸し、旅行記を残していたのである。翻訳(石井和子)の素晴らしさもあってとても読みやすく、内容も興味尽きない。素直に偏見なく観察し、理解し、正確に記録しようとするシュリーマンの強烈な好奇心がにじみ出ており、こうした精神のしなやかさや探求心が、トロイア発掘につながっていくのだとうことが納得できる。

シュリーマンはいう、「これまで方々の国でいろいろな旅行者に出会ったが、彼らはみな感激しきった面持で日本について語ってくれた。私はかねてから、この国のを訪れたいという思いに身を焦がしていたのである。」当時、日本を訪れた外国人たちが、その印象をどのように語っていたかが分かる一文である。

シュリーマンは、横浜から江戸に行く。当時、尊王攘夷運動が活発で外国人にとって江戸はかなり危険だったが、江戸を見たいという思いの方が強いのである。

浅草寺を訪れ、あるお堂の仏像の傍らに「おいらん」の肖像が飾られている事実に驚愕し、呆然としている。「日本人は、他の国々では卑しく恥ずかしいものと考えている彼女らを、崇めさえしているのだ。」「それは私には前代未聞の途方もない逆説のように思われた。」

仏像と「おいらん」を並べてしまう日本人のタブーのなさ、宗教的ないい加減さ、というかおおらかさは、シュリーマンにとっても理解を超えていたのだろう。しかし、以下の記述からもわかるように、短い滞在(約3ヶ月)にも関わらず日本人の宗教心について全体的に的確にとらえている。

「日本人の宗教心について、これまで観察してきたことから、私は、民衆の生活の中に真の宗教心は浸透しておらず、また上流階級はむしろ懐疑的であるという確信を得た。ここでは宗教儀式と寺の民衆の娯楽とが奇妙な具合に混じり合っているのである。」

ここで「真の宗教心」は、キリスト教を判断の基準としており、あとで紹介する彼の文章と合わせて考えると若干の偏見を感じるが、シュリーマンが観察した状況は、江戸時代も現代もほとんど変わっていないようだ。宗教儀式が娯楽と渾然一体となり、宗教なのか娯楽なのか習俗なのか分からないという状況も、今と変わらない。

シュリーマンは、将軍と大名の関係に触れ、大名が臣下として服従していながら将軍に対抗する姿勢ももつと言っている。そして日本の社会システムについて次のようにいう。

「これは騎士制度を欠いた封建体制であり、ヴェネチア貴族の寡頭政治である。ここでは君主がすべてであり、労働者階級は無である。にもかかわらず、この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕作された土地が見られる。」

ここで「労働者階級は無である」というのは、もちろん政治権力としては無であるという意味だろう。この本はフランス語でパリで出版されている。フランス革命時の「第三身分は無である」が意識された表現かもしれない。注目すべきは��の文章で、にもかかわらずどの階級でも、区別なく平和、満足感、秩序、勤勉さ(よく耕作された土地)が行き渡っているというのである。つまり、先に挙げた清潔さとともに「日本の長所」としてまとめた項目のいくつかが、シュリーマンの報告から浮き上がってくるのである。

最後に「日本文明論」という短い章で、シュリーマンは「日本の文明をどう見たか」をまとめている。

「もし文明という言葉が物質文明を指すなら、日本人はきわめて文明化されていると答えられるだろう。なぜなら日本人は、工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達しているからである。それに教育はヨーロッパの文明圏以上にも行き渡っている。シナをも含めてアジアの他の国では女たちが完全な無知のなかに放置されているのに対して、日本では、男も女もみな仮名と漢字で読み書きができる。だがもし文明という言葉が次のことを意味するならば、すなわち心の最も高邁な憧憬と知性の最も高貴な理解力をかきたてるために、また迷信を打破し、寛容の精神を植えつけるために、宗教――キリスト教徒が理解しているような意味での宗教の中にある最も重要なことを広め、定着させるようなことを意味するならば、確かに本国民は少しも文明化されていないと言わざるを得ない。」

全体にシュリーマンは、当時の日本の姿を、ヨーロッパ人の偏見からきわめて自由に、好奇心と好意と尊敬に満ちた明晰な眼で観察している。しかし宗教的な観点では、やはりキリスト教の偏見から抜け切れていない。要するに彼は、宗教的な面以外では日本人は高度に文明化しており、教育はヨーロッパより普及しているが、われわれのようなキリスト教をもっていない以上、真の意味で文明化しているとは言いえない、と言っているのだ。

一瞬垣間見れるこのような限界は、にもかかわらず、この本の価値を少しも減じていない。彼が描き出す、当時の日本の現実のなまの姿が細部に渡って生き生きと輝いているからだ。

2009/03/27 20:39

投稿元:ブクログ

1865年、江戸末期の日本、を訪れたドイツ人のウキウキウォッチング手記。武士〜庶民の生活っぷりが鮮やかに描かれております。
当時の外国人目線≒現代の日本人目線で共有できる考えも多い。

2010/02/21 13:00

投稿元:ブクログ

20091216
あのシュリーマンがトロイ遺跡発掘以前に日本にも来ていた。
その時の日本見聞記。
薄味なので正直物足りない。

2011/08/08 22:32

投稿元:ブクログ

トロイの遺跡の発見で有名なシュリーマンの旅行記。
世界一周をした彼が見た中国と日本について。

非常に鋭い観察眼で中国と日本を記述する
町並みや衛生状態、文化、地理、時事など
ことこまかに記載するのであたかもその場にいるような気さえする。

また
日本では遊女に対する考え方を卑しく恥ずかしく考えたりはせず
神社においらんの絵をかざったりして神格化してる様子もある、
という記述には驚いた。

自分の娘を娼婦に送るのも法律で認められており
それは周囲に辱めや不名誉をうけるものでなく、
他の職業となんら見劣りするのことのない生活手段と見られていたそう。。


今とは大違い。
なんだか現代は当時の欧州などと同じような価値感になってきたのかな、なんて思わされます。

講談社学術文庫 ランキング

講談社学術文庫のランキングをご紹介します一覧を見る

前へ戻る

次に進む