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のほほん人間革命 (角川文庫)
のほほん人間革命
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紙の本
めっさ、おもろい
2001/05/08 01:56
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投稿者:ISHIHARA,Shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きることは時につらく、下を向きがちになるけれども、そんなときに読むと、心が軽くなって、少し顔を上げて歩こうという気になる本がある。それは例えば、世間とは違ったものの見方を教えてくれる本だったりする。
『のほほん人間革命』に登場するのは、幻覚サボテン、下着パブ、タンキング、UFO本、UFOコンタクティー、遠藤誠などだ。以下、大槻ケンヂと遠藤誠の対談より。
「大槻『……遠藤さんの(仏教における)「空」に対する解釈は——』/遠藤『「ないこと」=ゼロです』/……/大槻『この世のすべてのものは、ほんとはないんだよと。結構、面倒くさいときなんか、「イヤー、でも本当はこれ、ないんだから」って——』/遠藤『そう。ない、ない』/……/大槻『ボクは、これを女の子と会う時に応用してるんですよ。緊張するじゃないですか、最初のデートって。そういう時に、ああ色即是空、色即是空って』/遠藤『(笑)いいですねぇ』/大槻『きれいなお姉ちゃんがいるけど、別に相手がどう思おうといいの、いいのってなると——』/遠藤『そう思って接すると意外ともてるんですよ、逆に』/大槻『いやあ「般若心経で、モテモテ」っていうのはなかなかいいっすスね』/遠藤『いいっス。確かに』」(271-273頁)。
人間というのは、自分の周りだけを見て、「世界」を判断しがちだ。例えば、大学生が予想する大学進学率は現実よりも高くなる。周りが大学生ばかりだと、世の中の半分くらいは大卒なんじゃないかと思ってしまう。つい油断すると、人は「世界」を、自分の延長線上に見てしまう。
しかし、世の中は、君が思っているより広いのだ。世の中には、ほんとうに色々な人がいるし、いろいろなことがある。だから、おもしろい。