紙の本
台湾マフィア
2002/07/17 16:10
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投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目は台湾マフィアがテーマである。
台湾マフィアの凄腕の殺し屋で毒猿と呼ばれる男を追う鮫島。
この敵役が非常にすばらしい。こんな相手に勝てるのかと思わせるほどのキャラクター設定でありながら、殺人マシーンと成りきれないがために苦しむ姿も描いており、感情移入しやすい。
しかし皮肉なもので、毒猿は人間として生活していたがために最後は殺人マシーンと化すことを避けられなかった。最後は圧巻。夜中の新宿御苑を舞台に毒猿とマフィア、やくざの大立ち回りである。あの新宿御苑の花や樹が血に染まり、ため池はまさに血の海となるほどの抗争が繰り広げられる。
本作品の初出時には台湾マフィアが歌舞伎町に入り込んだ頃である。きちんと取材しているのだなと思わせた作品でもある。
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脳天踵落し
2013/09/16 00:54
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投稿者:英現堂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大沢在昌の新宿鮫シリーズの第2弾。台湾のヤクザ・葉が、台湾の<毒猿>呼ばれる殺し屋に狙われる。舞台はもちろん新宿だ。それを阻止しようとこれまた台湾の警察官・郭がやってくる。
自分と価値観が似ていると感じた鮫島は郭とともに<毒猿>を追う。鮫島も郭も真摯であるが、組織よりも職務を優先させる。だから上層部からは煙たがられる。<人には、生きている証しを手にする権利がある。と鮫島は信じていた。それは、晶との恋愛であり、警察官としての職務遂行だった>。
それにしても<毒猿>は強い。マンションでの格闘、そして新宿御苑、台湾閣での格闘は凄い。必殺技はあのアンディ・フグも得意だった「脳天踵落し」だ。
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毒猿VS鮫島
2002/03/26 10:24
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鮫シリーズ2作目。ファンにとっては評価が分かれると思うけど、個人的にはこれが一番好き。主人公・鮫島と、殺人のプロ・毒猿、その毒猿を追う一人の刑事…… それぞれに強い信念を持った男たちが、己を賭けて闘うという、ハードボイルド好きの人にとってはワクワクするようなお話。終盤の盛り上がりもシリーズ随一。エンタテインメントと刑事小説を両立させる作家・大沢在昌ならではの、気迫に満ちた傑作。
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1作目とは異なり、鮫島が脇に回る。そして主役格で出てくる人間たちが、イイ。こうくるとは…うなりました。オススメです!!
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裏の世界ではそういうことがあるのかもしれないけど、どこか遠くの世界の出来事のように読み進んでしまった。
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久々に再読。新宿鮫シリーズは出版されると同時に読んでいて、ワクワクしていたシリーズの1つでした。また読みたいなぁ〜と思っていたのが、このシリーズ2作目にあたる「毒猿」。 よかった〜〜!涙がでましたよん。やっぱりこのシリーズの中では一番いいよなぁ。
歌舞伎町を舞台に中国マフィアなどを絡めた作品は、今でこそ馳星周が有名というか、そのノワールな世界を広めていますよね。それはそれで馳氏の作品は好きです。現代的だしね。でも、同じ土俵にたった作品ですが、大沢氏の世界には救いがあるんですよん。読んだあとホっとするというか。なにもハッピーエンドばかりがいいとは言いませんが、やっぱ最期には、この世はそう悪くないよ〜という気持ちで終わりたいなぁ〜と私は思うんです。
本書では復讐をするために台湾から乗り込んできた殺人マシーンならぬ殺し屋やそれを追ってきた台湾の特殊警官などなどが絡み合い、流れが早くスリリングな仕上がりになっています。ラストはウルルンもの!!
シリーズですが、1作目を読まなくても大丈夫ですよん。本書はオススメ!
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前作より面白かった。鮫島は脇役にまわり、晶は沈黙してくれたので、事件のみに注目することができた。主役は台湾から来た刑事と殺し屋、そして奈美。この三人の関係に引き込まれ、無駄にハラハラドキドキしてしまった。ハードボイルドというよりはアクション小説により近い。「そんなに殺してどーするの?」と呆れるくらい、バタバタと人が死ぬ。この辺りは、「こういう小説なんだ」と割り切って読んでしまった方が楽なのだ。鮫島の所属は防犯課だが、今後もこの様な展開が続くなら、適当なところで捜一課に異動させた方が書きやすいと思うのだが…。
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第二作目は歌舞伎町を舞台に台湾マフィアの暗躍を描いた作品。
またこれが凄いんだ。クライマックスは新宿御苑が血の海になるほどの抗争が繰り広げられる。これも文句為しにお薦め。
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台湾から潜入して来た暗殺者毒猿。
殺害の為なら容赦ないです。死体の数も半端なくゴロゴロです。
そしてえらくカッコイイです。
ラストにかけて、明日仕事だろうが、朝が来ようが
私は読むのを止められない!って感じでした。
本の冒頭に新宿御苑の地図があるのですが、
すっかりこれがあることを忘れてしまってて
最後の最後に思い出した私はオオバカでございます。
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新宿鮫続編。
新宿鮫はあまり好きではなかったのだけれど、これは面白い。新宿鮫は警官が主人公だったので思い切ったことが出来なかった。何だかんだ言っても、市民を守るという名義がついてまわるのと、組織の中の個人が主人公というのは、やれることが限られてくる。
それに対して、こっちでは鮫島を事件の中心に置かず、暗殺者や台湾やくざを中心に話を進めるのでエンターテイメントとしての質がぐっと挙がったように思う。
馳星周の不夜城もこれを意識してるんじゃないかと思った。不夜城の前に読みたかった小説。
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新宿鮫シリーズでは一番良かったかもしれません(全部は読んでませんがw)。とりあえず人が死にすぎって思いますが、ラストはちょっと感動をさそいますね。
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面白かったです。だんだん派手になってきました・・・深く考えずに娯楽小説と割り切れば思いっきり楽しめます(笑)
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ハードボイルドですね。エンターテイメントとして申し分ないと思います。きちんと続き物として読んでいれば人物描写や状況説明にも文句はないはず。単発でこの本から読んでいった場合はいかがなのでしょう。しかし歌舞伎町ってこんなにスリリングでしたかね?若い頃はかなり自由に遊んでいましたが。
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シリーズ最高傑作。
鮫島が脇役。話の軸はクラブホステスの奈美と従業員の楊、殺し屋『毒猿』を中心に回ります。
『毒猿』のキャラが物凄いです。ちょっと切ない。
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シリーズ2作目の「毒猿」おもしろい!
台湾の巨大組織のボスが日本に潜んでいることによって
彼を狙う人間凶器とも言われる最強の殺し屋「毒猿」が
日本に上陸しちゃうわけ。そのボスを殺すという目的のために、
毒猿が動き出したときから新宿の街で殺戮が繰り広げられるわけさ。
普通にけっこうありえないけど、
読み始めると止まらない。
けっこう残虐な要素も含んでるけど、
拷問シーンとか想像するとちょっと吐き気だけど…。
殺し屋の毒猿(ドゥユアン)、
殺し屋なんだけどね真っ直ぐなんだ。
なんだかせつなくなるんだ。