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収録作品一覧
鹿の銀貨 | 19-63 | |
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冷たい心臓 1 | 64-118 | |
ザイードの運命 | 119-201 |
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紙の本
心地の良い若さと爽快感
2001/01/29 01:13
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投稿者:RAJA - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうやらこの宿は盗賊宿らしい、俺としちゃ、誰かつきあってくれるなら朝まで起きていようと思うんだが。」
「それがいい、では眠気覚ましに何かやろうじゃないか。」
「ねえ、どうだい、話をするってぇのは。おかしな話、まじめな話、本当にあった話、作り話。眠気も吹っ飛べば、あっという間に時間もたつよ。」
ロウソクの明かりの下で、旅人達が語り明かす夜。ならば俺も、と語り出す、宿泊客のノリの良さが楽しい。眠気も吹き飛び、時間がたつのも忘れるほどに夜は心地よく過ぎていくけれど、朝になるまでは安心はできない…。すっかり心を許しあった客達が、一致団結していく様は、ほほえましく好もしい。
19世紀という、新しい世界への期待が人々を満たした時代。青年ハウフもまた胸を膨らまし、作品を書き上げたに違いない。勇気と希望のあふれる作品は、読後感も爽やかだ。