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紙の本
今では兵どもが夢の後の島になっているのだろうか。
2003/03/30 16:42
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投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
R.Fニューカムの「硫黄島」に続いて読んだが、単純に戦闘記録の訳文を読んでいるようであり、どこか物足りなさを感じていた。
その原因は著者自身が海兵隊に所属していたためか、アメリカ側の戦闘記録が中心になっており、日本海軍特別陸戦隊の内容も加えてあれば更に戦闘状況が把握できて良かったのではと思った。
いずれにしても、海兵隊では指揮官先頭であり、指揮官である士官が倒れたなら下士官、その下士官が倒れて誰もいなくなったならば兵が指揮を執るという敢闘精神はよく理解できる。
ただ、作戦遂行においての反省材料が多かったのか、海兵隊の隊員よりも装備や指揮官についての記述が目立ち過ぎた感がある。
訳者もあとがきに世界戦史上まれにみるものとして日本海軍特別陸戦隊の勇猛ぶりを称えているが、この海軍特別陸戦隊の存在や役割の詳述があれば日米双方の戦略や戦術の違いが浮き彫りになったのではないかと残念でならない。
太平洋の珊瑚礁の小島において日米双方が膨大な死傷者を出した戦いがあったということを忘れてはならないだろう。
深く、冥福を祈りたい。