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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:1998.10
- 出版社: アリス館
- サイズ:21cm/101p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-7520-0109-8
紙の本
森のお店やさん (おはなしさいた)
きつつきがお店を開きました。できたての音、すてきないい音を聞かせてくれるお店です。たぬきは「幸福」「ラッキー」「幸運」などの良い運ばかりが出るおみくじを売り始めましたが…...
森のお店やさん (おはなしさいた)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:18,040円(164pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
きつつきがお店を開きました。できたての音、すてきないい音を聞かせてくれるお店です。たぬきは「幸福」「ラッキー」「幸運」などの良い運ばかりが出るおみくじを売り始めましたが…。森の仲間たちのお店やさんのお話。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
林原 玉枝
- 略歴
- 〈林原〉広島県生まれ。児童文化の会、日本児童文学者協会会員。91年「おばあさんのすーぷ」で第1回けんぶち絵本の里大賞を受賞。他の作品に「不思議な鳥」ほか。
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紙の本
心が柔らかくなっていきます。
2005/11/09 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミモザ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても可愛らしい本です。
まず、はらだたけひでさんの何ともあたたかで柔らかな色の表紙に惹かれました。
森の中の動物たちのお店やさんのお話です。小さな子どもたちは、きっと、目を輝かして、森のお店やさんのお話に引き込まれそうです。
「できたての音」や「今日しか聞けない音」を聞かせてくれるお店があります。誰のお店でしょうか?きつつきのお店の「おとや」です。
かわいらしい木の葉のポケットを売っているお店、「ぽけっとや」さん。はりねずみがちくちく、ぽけっとをつけてくれます。みんな新しいポケットに大喜び。ぽけっとには、何が入っているのでしょうか?
ぎんめっきごみぐもは、金色のあみに銀色の糸で森のみんなの伝言を届けます。
森のおおらかな息吹が伝わってくるような美しくてすがすがしい短編集です。
そうそう、とっておきの素敵なお店があります。そのお店は、「おやおやや」どんな素敵なものが待っているのかは、是非、本を開いて欲しいです。
「空のおふねや」「かげ売り」e.t.c. 子どもだけでなく、大人の想像力もくすぐられます。ページをめくりながら、にこにこと表情が柔らかくなっていっていることが、自分でもよく分かります。
紙の本
ふんわりあったか気分でいろんなお買い物が楽しめます
2000/08/01 15:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山花郁子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
静かで上品な雰囲気漂う表紙に一息ついてそっと頁をくれば、予想にたがわぬ上質な味の12の短編が楽しめます。やわらかな色調でおっとりあったかな挿し絵は、どれもお話にぴったりで、ゆっくり、ことばとむかいあうことができます。
まずは「きつつきの商売」をのぞいてみることにしましょう。「できたての音、すてきないい音、おきかせします。しぶおんぷ12につき、どれでも10リル」とのご案内でかかげる看板は『おとやさん』。早速白うさぎがえらんだのはぶなの木でした。そのぶなの木がぶなの森にコーンとこだまする・・なんてすてき、すてき。私はその余韻を楽しみながら、次々と珍しいお店をのぞいてみました。
森の仲間がみんな幸福になる商売を考えてたぬきが開店したのが『おみくじや』。木の幹の穴にさまざまな木の葉を集めてお客さんを待ちます。きれいな黄緑色のはっぱをひいたうさぎのおくさんは『幸福』と出て大よろこび。きつねの若者は深緑のはっぱで『幸運』を、さるはまるっこい葉っぱで『しあわせ』をつかみます。ここでうさぎのおくさんの文句が入ります。“ちょっとちょっと。たぬきさん。もしかして、このおみくじ、どれもこれも『幸福』とか『幸運』ばかりなの?”と。ほかにも『ラッキー』とか『ついてる』とかいろいろいいのがあるというたぬきの答えに、大凶とか不幸つづきとか縁起の悪いものがなくちゃありがたみがないと不満が続出。「おみくじや」の店をはるのが、たぬきというのがまたとぼけていておかしく、しかし笑いをさそいながら人の心理もついていてなかなかうまい仕上がりではありませんか。
こんなふうに森の自然にとけこんだ動物たちのお店はそれぞれ工夫をこらし、思いもよらないすてきなものを用意してお客をよろこばせてくれます。だから私は、さわやかな森の空気を吸いながらおとやさんの音を意識しながら、どの店も心たのしくコツコツとノックしたのでした。