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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.9
- 出版社: 早川書房
- サイズ:20cm/379p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-15-208190-2
紙の本
アップル 世界を変えた天才たちの20年 上
ジョブズ、スカリー、ガセー、ゲイツ、アメリオ−コンピュータ産業の立役者たちを徹底取材。アップル役員室の重い扉の内外で、テクノロジー・ビジネス界の英雄、天才、豪傑たちが繰り...
アップル 世界を変えた天才たちの20年 上
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商品説明
ジョブズ、スカリー、ガセー、ゲイツ、アメリオ−コンピュータ産業の立役者たちを徹底取材。アップル役員室の重い扉の内外で、テクノロジー・ビジネス界の英雄、天才、豪傑たちが繰り広げた波瀾万丈の一大ドラマ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジム・カールトン
- 略歴
- 〈カールトン〉1955年アメリカ生まれ。ウォール・ストリート・ジャーナルのウエスト・コースト・テクノロジー分野記者。サンフランシスコ在住。
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紙の本
アップルという名の偶像
2003/05/26 21:29
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投稿者:TaigaKun - この投稿者のレビュー一覧を見る
『アップル』この本の副題は、『世界を変えた天才たちの20年』となっているが、原題は“Apple:The Inside Story of Intrigue, Egomania, and Business Blunders”(ARROW/CHILDRENS)であり、直訳すると“陰謀、極端な自尊家とビジネスの失策の内幕”となり、全く翻訳の副題とは掛け離れた内容となる。事実、ARROW社の原書の表紙は、アップル・マークの爆発の絵であり、内容もアップルの創始者であるジョブスを追い出してからが本編であり、まさに、上・下と745ページにも及ぶ永いアップル上層部の陰謀・失策・崩壊への歴史が延々と語られている。こう書いてしまうと、ドロドロして面白味に欠けるのではないかと思われるが、実際は、上・下を一息に読ませてしまう迫力と魅力を兼ね備えたドキュメンタリーだといえる。この手のノンフィクション本では、アメリカものは良質な書籍が多い。なぜなら、アメリカジャーナリズムは、個人主義の責任のもと、ロング・インタヴュー・実名でのインタヴューを基本としているが故、我々に、普段は知るよしが無い大企業の内幕と崩壊への過程を赤裸々に教えてくれているからだ。この本を読むと、ジョブス後のCEOであるスカリーが、自伝として著している『スカリー—世界を動かす経営哲学上・下』(早川書房)は、ひどく滑稽に思えてしまうだろう。また、『アップル』下の最終章では、再びアップルに復帰したジョブスが、自信たっぷりに“iMac”をイベント会場でお披露目し、そのイベント会場の興奮の後に、著者は夢から覚めた実感と迫り来るアップルの未来を危惧するのだが、その部分に関しては、読書後の意見が分れるところだと思う。最後に、この本を理解し、より深くPCの世界へ誘ってくれるものとして、メディアは異なるが、ビデオでノア・ワイリー主演の「パイレーツ・オブ・シリコンバレー」(邦題は「バトル・オブ・シリコンバレー」)を強くお勧めしたい。内容は、ジョブスとウォズアニックがアップルをガレージから立ち上げ、ゲイツとアレンが同時期にマイクロソフトを立ち上げ、まさにこれこそが、翻訳の副題や解説そのままの『世界を変えた天才たち』の波乱万丈のドラマといえる(現在、TSUTAYAでレンタルが可能である)。