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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1998.10
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:19cm/148p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-24210-3
紙の本
なぜ人を殺してはいけないのか? (シリーズ・道徳の系譜)
中学生に「なぜ人を殺してはいけないの?」と聞かれたら、何と答えますか。ニーチェなら何と答えるか、哲学に何ができるかなど、日本を代表する哲学者2人が、真っ向からぶつかり合う...
なぜ人を殺してはいけないのか? (シリーズ・道徳の系譜)
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商品説明
中学生に「なぜ人を殺してはいけないの?」と聞かれたら、何と答えますか。ニーチェなら何と答えるか、哲学に何ができるかなど、日本を代表する哲学者2人が、真っ向からぶつかり合うスリリングな哲学入門。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
永井 均
- 略歴
- 〈永井〉1951年東京都生まれ。現在、千葉大学文学部教授。
〈小泉〉1954年北海道生まれ。現在、宇都宮大学教育学部助教授。
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紙の本
ニーチェ、ニーチェ、ニーチェ、ニーチェ…
2002/07/21 18:31
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:資格マン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自由課題のレポートを書くことになって、このテーマを選んだために買った1冊だった。
当然、このような問い自体がありえないことなのだから、答えだって、あいまいなものになってしまうのも仕方ないかもしれない。
だが、この本は、作者が当時、ニーチェの本を書いた後だったという、その理由だけで、ほぼすべてをニーチェに結び付けている。そんなことでイイのだろうか?
また、対談があるけれども、2人の意見は噛み合ってなくて、一人が意見を出せば、もう一人はつぶす…というか、生半可な知識しか相手のことを知らなくて、微妙な対談だったのだ。ハッキリ言って、読む価値のない本だと思う。
ニーチェ関連のこと意外は、ごくあたりまえのことを、つまりは少し考えれば分かりそうなことを言っているだけなのだから…。
紙の本
答えは存在するのか
2001/12/26 18:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対してどんな答えをいえるだろう。「あなたが殺されたくないと思っているなら、あなたも人を殺すべきでない」とか、「そういう質問すること自体が品位がない」とか、「どうしてだと思う?」と逆に質問するというような答えはあちこちで耳にしてきた。しかし、それで質問したものは納得できたのだろうか。「自分が殺されたくないということが、なぜ人を殺してはいけないということに結びつくのか」「自分はいつ死んでもいいと思っているから人を殺していい」という返事にはどう応じたらいいのだろうか。
永井氏は『人を殺してはいけないという規範(死刑を含む)が存在する理由が人を殺してはいけない理由である』という答えが唯一の正しい答えだとしながらも、もしその問いが哲学的な問いならば、大人は子供に教える答えなど持ってはいないという。その問いの前には自分自身もその子と同じ<子供>にすぎないのだと。
小泉氏はまず生活者としての視点からの議論を語り、次に哲学的僧侶としての考察を披露している。彼の考えは、死刑や正当防衛、肉食などのすべての殺生は罪であるというものだ。彼の考える罪の償い方というものも書いてある。そして『殺人は生きるためには無益な殺生』とし、「どうして殺してはいけないのか」という問いには、『「殺していけない」ように実践するによって答えるべきである』と締めている。
いろいろな議論や考察が書かれているが、最終的にはふたりとも問いに対して一方的に教えるということではなく、質問してきた人間とのコミュニケーションの中で答えを見つけていこうという姿勢をとっているということになるのだろうか。それがそれぞれどういう方向に展開していくのかは違ってくるだろうけれど、この問いが出てきたという時点で、もうそういうようにするしかないのだとは思う。しかし、心のどこかでは「ダメなものは、ダメだ」という答えで納得させたいとも思っている。
紙の本
倫理とは?
2001/03/04 18:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だらに - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なぜ人を殺してはいけないのか?」
このことばでbk1の書籍を検索したら、7件もヒットしましたよ。すでに商品化されてつつある言葉になってしまったけれども、この言葉が重要な問題を提起していることには変わりがない。
しかし、この本はまともにこの言葉に対面しようとしているだろうか? いつものように小泉は意欲たっぷりに対峙しようとして問いそのものから踏み外し、永井もまたいつものように対峙している振りをして逃げてしまう。『文芸』のインタビューとそれに対するコメントという形で一冊の本にしてしまおうという発想自体がすでにちょっと商業くさくていやだけれど、何か答えを期待して買った人に対して何も答えを与えないばかりでなく、真剣に対峙する姿勢を見せないというのはどういうことだろう。
もっと、「考えさせる」本をもとむ。
紙の本
コラム「知的ミーハーになりませう」コメント
2000/12/01 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:守屋淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『なぜ人を殺してはいけないのか』——これだ、これ。ふむふむ、君ねえ、そんな馬鹿のことは止めなさい。この本にも、こう書いてあるよ。
≪ニーチェが何と答えるかはわからないけれども、ぼくがニーチェを代弁するなら、肯定するのは当然だと思うんです。殺してもいいというのはまだ甘いので、もしそれだけが自分の生を肯定できる瞬間であるならば殺すべきだ、と≫
そうだよ、そうそう、殺すべきだ・・って違——————う。おおい、なんじゃこりゃー、ロクなこと書いてないな、ブツブツ。待て待て、こんなことも書いてあるぞ。
≪「お前は殺されていいのか。人を殺していいということは、おまえもいつ殺されるかわからないということになるんだ」≫
そうだよ、どうだいヘヘーン、反論できないでしょう。ええ? 「僕は死ぬ気でやってるからいい」? 「どうせ、殺した後自分も死ぬから関係ない」? そ、そんなー、ほらこう書いてあるし——
≪「自分はいつ死んでもいい」とか「自分はどうなってもいい」と思っている人に対して、他者に対するある気遣いとか、何らかの倫理を強制するというのは、実効性がなくなるんじゃないかという疑惑があるわけですよ。≫
そうだよ、実効性がなくなって・・って、ダメ、ダメだよ。この本はポイ。次だ次。おお、こんなのがあるぞ、