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ゴールデン・ドロップ (角川文庫)
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紙の本
香り高い紅茶のような小説
2001/11/20 08:04
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスなど紅茶を飲む国では、ポットで淹れた紅茶の最後の数滴を「黄金の一滴」と呼ぶ。その最も香り高いしずくをそれぞれのカップに落とすという。そんな「黄金の一滴」のような高校時代の友人達と、久しぶりの再会を果たす一夜の話である。章ごとに紅茶やコーヒーの名がつけられ、その名のイメージのような人生を送ってきた彼女らと、裏腹な皆の心。ありふれた日常であるだけに、彼女達の嫉妬やねたみが自分のもののように感じられ、胸をつかれる。それでもなお昔ながらの友人とはいいものだ。
昼下がりに紅茶を飲みながら、読みたくなる小説である。