紙の本
われ弱ければ 矢嶋楫子伝 (小学館文庫)
著者 三浦 綾子 (著)
初代女子学院院長を務めた矢嶋楫子の波乱万丈の生涯。 厳しい明治の世、熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫に再三生命の危機にさらされ、自分から離縁を言い渡す。当時の風...
われ弱ければ 矢嶋楫子伝 (小学館文庫)
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商品説明
初代女子学院院長を務めた矢嶋楫子の波乱万丈の生涯。
厳しい明治の世、熊本の旧家に生まれた矢嶋かつは、酒乱の夫に再三生命の危機にさらされ、自分から離縁を言い渡す。当時の風潮に反するかつの行いに世間も身内も冷たく、三人の子を置いて単身東京へ行くことに。船旅の途中自らに「楫子」と命名し、強い意志で教師を志す楫子だったが、十歳近くも年下の妻子ある書生との恋愛、出産を経て、人の"弱さ"を痛感する。そして出会ったのがキリスト教だった。【商品解説】
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明治のスーパーウーマン!?
2002/02/23 14:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぎんぺい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今 「校則のない学校」と言うとすごく先進的、実験的な学校のように思えるが、明治時代からそれを実践している学校があった。これは、その学校の初代校長「矢嶋楫子」の生涯を書いた本。
この本を読んで、大いに励まされたのが、楫子が教員になるための勉強を始めたのが、30代後半になってからだということ。詳しく書くと本のあらすじを追うことになってしまうので控えるが、とにかく現在にいたとしても、スーパーウーマンであることは間違いない。
「あなた方は聖書を持っています。だから自分で決めなさい」と、校則を課さなかった楫子、聖書というよりどころがあるのだから、良いか悪いかは自分で判断せよというすばらしい考えだと思う。楫子が初代校長を務めた女子学院は現在もその校風を引き継いでいるようだ。HPで見たら、制服もなく、いろいろな活動が活発なようで、自由と自立を重んじる校風だというのがわかる。