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商品説明
九七戦、隼、疾風…航空エンジニアが見た名機たちの実力。名門・中島飛行機でかずかずの陸軍戦闘機設計に携わった技術者が、半世紀の沈黙を破って発表する第二次大戦戦闘機と攻撃機「剣」の実力。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
青木 邦弘
- 略歴
- 〈青木邦弘〉1911年神戸市生まれ。東北帝国大学卒業。中島飛行機株式会社で、陸軍機機体設計部技師として「剣」などの設計に当たる。戦後は岩手富士産業株式会社専務取締役等を務めた。
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紙の本
第2次世界大戦時の戦闘機開発に携わった設計技師が振り返る機体評価
2000/07/17 09:17
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧中島飛行機の機体設計技術者の回想録。時系列で歴史を振り返る回想録が多いが,同社が第2次大戦期,日本陸軍向けに開発・製造した単発戦闘機を,設計者の立場から各国の同世代機と比較評価しているのが本書の特徴だ。
機体設計者らしく,航空機の運動性能を示す指標の一つとなる翼面荷重(機体質量を主翼面積で割り算した値)にスポットを当てて,日中戦争から大戦中期までの長距離制空戦闘機と,それ以降の迎撃戦闘機の位置づけを解説している。半面,機体と並んで航空機の性能を左右するエンジンについては,ほとんど触れていない。
戦闘機の評価と並んで本書のもう一つの柱が,著者が設計主任を務めたローコスト攻撃機「剣」の開発経緯の解説である。同機は主脚を離陸後に投棄し,攻撃後にパイロットとエンジンのみを回収する半使い捨て機。正式採用されたものの実戦には投入されなかった幻の機体で,設計者の証言は貴重かもしれない。全体に平易な文章で,航空機に対する知識がなくても読みこなせる。
(C) ブックレビュー社 2000