- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.1
- 出版社: 広英社
- サイズ:21cm/150p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-906493-06-8
紙の本
オムレット 心のカガクを探検する The survey of brain & mind
著者 心の科学研究会G.N.C (編著),ひるます (マンガ)
心ってどこにあるの? 自分ってどこにいるの? なぜ人は、喜んだり、悲しんだり、怒ったりするの? なぜ人は何かを創り出そうとするの? 心探しの旅へマンガで案内します。【「T...
オムレット 心のカガクを探検する The survey of brain & mind
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商品説明
心ってどこにあるの? 自分ってどこにいるの? なぜ人は、喜んだり、悲しんだり、怒ったりするの? なぜ人は何かを創り出そうとするの? 心探しの旅へマンガで案内します。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
比類ない書
2000/12/29 20:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはちょっと比類ない書物で、冒頭からいきなり虜になってしまった。絵と吹き出しが複雑なポリフォニーを奏で、その上に、いま思いつくだけでもゼベット博士の逮捕や坂口の失踪、伊丹堂をめぐる市井譚、伊丹アヤコとオムレットといった未来・過去・現在におよぶ四つのレベルの物語が同時進行し、さらにコラムによる補遺が加わるといったその多層多重の表現世界は、かのヨハン・コメニウスの『世界図絵』(略称:オルビス)にも匹敵する快挙であると断じていいだろう。(高山宏氏あたりの発言だったら、説得力があったろうに。)
もちろん吹き出しの中で議論される「心のカガク」の探検が本書のハイライトで、その水準の高さ、内容の的確さにまず驚嘆させられたのだが、複数のキャラクターを配しての対話など、マンガというジャンルがもつ威力を思う存分発揮したその叙述と構成が何よりも素晴らしいのである。「アラユル本には/なにか作者が/意図しただけで/ない不思議な/メッセージが/隠されている」(148頁)といった、随所にちりばめられたアフォリズムも素晴らしい。末尾に「TO BE CONTINUED」とある。続編を心待ちにしている。