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筆が走っている
2022/01/10 20:39
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の特徴である独特の語り口がとりわけ目立つ作品である。一応の史実を基にしてはいるのだろうが、フィクションが相当に混ざり込み映画やアニメを見ているような気分にさせられる。(宝塚歌劇の舞台に上がったことがあったな)とは言うものの終盤の章はまるっきり蛇足のような気がする。ないほうが遥かにスッキリした作品になったと思う。
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聖女に祭り上げられ、ついにフランスの実権をフランス国王に取り戻したジャンヌであったが、権力の闇に振り回され、イギリスに引き渡される。
ピエール、聖女を救え!
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ラ・ピュセルことジャンヌ・ダルク。利用され、捨てられ、果ては魔女とされる。そんな傷ついた彼女を、彼女によって変わることのできたピエールの大きな愛が包む。最後は涙。
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主人公のピエールがだらしなくもかっこいい。後半は中村主水(必殺仕事人、古いか?)みたいになってます。
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ジャンヌ・ダルク救出に命をかけるピエール。ひたむきな愛に感動した。ジャンヌの尻に敷かれるダメっぷりピエールが可愛い。
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オルレアンの戦いから二年、田舎町の守備隊長となったピエールのもとに、ある密命が届く。英軍の捕虜になり、魔女裁判にかけられたジャンヌ・ダルクを救出せよ―。愛する女のため、ピエールは独り敵地深く潜入する。ルーアンの牢獄で再会した二人。だが、ジャンヌの火刑執行まで残された時間はあと一日…。傭兵と聖女の運命的愛を描く歴史ロマン、堂々の大団円。
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上巻に比べてあっという間に読んでしまった(汗)。
止まらなくって、実はほぼ完徹‥(汗)。。眠い。。
上巻を読んだ時点では、「ピエールとジャンヌとはこれ以上どうこうならないんだろうなぁ‥」なんて思っていたわけですが!
さにあらず!で、びっくりしやした。
でも「これでくっつくのか!?」と何度思い、肩透かしをくらったことか。
‥うーん、この話は大河ラブロマンスだったのね(笑)。
後半は怒濤のように謎が明かされ、物語は終焉に向かっていくし。
この回収の仕方が、娯楽小説らしいなぁ‥なんて思っちゃった。
ドゥ・ラ・フルトの私生児ピエールの出生も、本人は気づかぬながら明かされたし、ジャンヌとの関係も大団円。なんとピエール、領主になっちゃうし!
それでも読後感は、なにやらもの悲しさを感じてしまった‥。
ピエールの立場もそう。そして彼に忍び寄る病魔の影もそう(胃潰瘍か胃癌か‥。きっと当時は胃潰瘍でも死にいたる病なんだろうなぁ‥。夏目漱石だって胃潰瘍で亡くなったし)。
そんな中での彼がラストに見せる「会心の笑み」は、一層読んでいてせつなくなってしまった。
うー、ピエールーっ。
しばらく後をひきそうだぁ‥。。
‥それで、コミック化してる単行本をAmznで注文しちゃったよ‥(失笑)。
+ + +
やっと文庫を発見。これから続きを読みまする。2008.09.21.
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城、要塞、都市。そのいずれも降伏の印は、開門することだった。開門して敵軍の進駐を許すこと、それは屈辱に満ちた無惨な敗北である。なのに女の仕組みは開門なしには始まらない。ならば泣き叫ぶことこそ道理なのだ。ところが、どうにかすると喜ぶじゃないか。敗北することをもって、喜びとする。敗北し、門をこじ開けられ、侵攻を許すことが、女たちの快楽だった。(p.147)
ジャンヌ・ダルクを軸に巡る物語。100年戦争下のフランスとイングランド。後半は何となく都合よく話が組み立てられているような気がするが、冒険人生の意思は貫かれている。異民族、田舎の農夫の訛り方が楽しい。
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やたら下ネタに走るので無理もあったけど全体的には面白かった!
映画にして見たいと思う本でした。これは買ってでも読む価値あり。
百年戦争ネタは世界史マニアにはおいしいですさらにジャンヌ・ダルクとはじゅるり。
一番かわいそうなのはたぶん上巻で戦死した最年少の男の子。あれ一番泣けたなぁ。
しばらくこの人の本読むかも
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上巻を読了した後、長い間そのままであった。
下巻は一気に読んだ。
最初筆者の文体に慣れず、違和感があったが、三作品目になると、左程抵抗もなく、読めるようになった。
もともと日本だけでなく、西洋の歴史にも興味があり、筆者の作品には興味があった。
これをきっかけに氏の作品を読み漁りたい
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これなんてエロゲ?ヒロインの聖女がとっつかまって獄卒にお尻の穴まで犯されてしまうお話。でもハッピーエンドです。
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本当は怖いグリム童話がディズニー映画になったような、途方もないハッピーエンド。
暴力とセックスで最大限までエンターテイメントに味付けされて小説らしくない。
少年漫画っぽい。(実際漫画化されてるみたいだけど)
宝塚でも上演されたらしい。
お芝居のほうが面白いかもしれない。
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英仏100年戦争時のジャンヌダルクと名もなき傭兵の物語。筆者特有のきめ細やかな描写で、当時の様子が目に浮かぶほど洗練されている。しかし歴史にifがあればという観点で物語が進められているので少し内容が陳腐な気がする。終わり方が少し残念。
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上巻を読み終わって、ここからどう悲劇的な結末へ持っていくのだろうと思ったら、用意されていたのはハッピーエンド。ジャンヌダルクの裁判などはよく調べてあるなあと感心したが、その後は全くのフィクション。歴史小説と言うよりもファンタジーとして読むべきなのだろう。そう思って読めばとても楽しい力作であった。
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(上)(下)まとめて。
史実をある程度なぞりながらも娯楽性をバランスよく散りばめた感のある前半の描写に始まり、上巻の後半あたりからはもう飛ばしまくりというか、少年誌の連載マンガのようなハチャメチャな展開に続いていく。
紙幅としてはかなり長い話ながら、中盤以降のスピード感はまさに疾駆の状態で、ご都合主義の何が悪い、という風な開き直りの声とともに、ドタバタという音すら聞こえてきそうなほどだ。
特に「王妃の離婚」などの傑作と比べると非常に粗い作品なんだけど、面白い。
そこはやっぱり佐藤賢一氏の筆力。
他の好きな作家たちと同じように、文章のリズムや選択された語彙が私の感覚にとても合っているから、どうあっても面白い。