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商品説明
機械要素の一つとして転がり軸受を使う立場の人に対し、転がり軸受の全般について分かりやすいように解説した手引書。90年刊「転がり軸受の選び方・使い方」の改題改訂。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
転がり軸受けについてJISを引用しながら詳細に解説した辞典、ハンドブック。メーカー・カタログを補足
2000/07/10 09:16
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投稿者:筒井 康賢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は,荷重や回転数からJISやカタログにある軸受を選定して設計した経験は極めて少なく,マニュアルと付いた本書の題名を見たときにはためらいがあった。本書のまえがきには「軸受ユーザーが軸受を選択し使用する際の,メーカー・カタログを解説補足するガイドブックであり,かつ転がり軸受全般に対する手引き書です」とある。「ガイドブック」というと気楽に読めるように感じるかも知れないが,転がり軸受についてJISを引用しながら詳細に解説した「転がり軸受辞典」とも言うべきものである。
本書は,「転がり軸受の選び方・使い方」(1976年12月発行),「改訂版 転がり軸受の選び方・使い方」(1982年7月発行),「新版 転がり軸受の選び方・使い方」(1990年7月発行)の1997年までに改正されたJISに対応した改編であり,総論,定格荷重と寿命,軸とハウジング,特性と潤滑,取扱いと損傷,形式別の軸受,用途別の軸受の章からなっている。
総論では,JISとISOの関連や米国,ドイツなどの規格にも簡単にふれ,さらにJES規格から始まったJIS規格への変遷,ISA規格からのISO規格への変遷,JIS規格を補足する団体規格としての日本ベアリング工業会規格(BAS)も簡単に記述され,転がり軸受の規格の全体像を見下ろすことができるように工夫されている。また,転がり軸受の構造,種類,主要寸法,呼び番号,精度とすきまについて概括され,それら個別の項目が後の章のどこに書かれているかも示されている。さらに,本書の全般にわたり,転がり軸受に対するJISの用語と対応するISOの英語の用語も並記されている。
転がり軸受の入門書としては重く感じるが,じっくりと学べば,転がり軸受の全体像を把握しながら,個別の軸受までについても知識を習得できるすぐれた参考書といえよう。
(C) ブックレビュー社 2000