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紙の本
心が柔らかくなった。
2000/10/27 16:17
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投稿者:ひこ・田中 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを見たら、教育絵本かなと思う人が多いでしょう。で、確かにそうなんですが、ちょっと違う。このちょっと違うところがツボです。
まずは作り手の言葉を、お読み下さい。
「わたしは、自分で探検し発見することが、子どもたちにとっていちばん有効な学習方法だと思っているので、この本でも、たくさんの質問をなげかけています。でも、ほとんどの質問には答えをだしていませんし、答えがふたつ以上ある場合もあります。」
全く同感です。でもそれをどう絵本として仕上げていくかが難しい。
この絵本の勝利は、名画鑑賞・解釈って角度ではなく、また作家別や、歴史の時系列に沿って教えるやり方ではなく、古代の壁画から絵画、オブジェまで様々な作品を「動物が出てくる」というカテゴリーを作って、括っていること。つまり、これまでの「正しい」分け方でなく、子どもが発見の楽しさを知ることができるように、工夫している。
勉強も遊びの一つでいいんだってことが、よく伝わってくる。芸術品への距離がぐっと近くなる。
この人、小学校の美術の先生なんだけど、こーゆー先生に教えられたら、美術だけでなく、生きている世界が楽しくなると思う。だって、「物の見方」の自由さを教えてくれるのだから。
生徒ではない、ただの読者である私も、心が柔らかくなった。
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