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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.3
- 出版社: オーム社
- サイズ:21cm/262p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-274-02390-7
- 国内送料無料
紙の本
環境ホルモンの問題とその対策
昨年日本で開催された環境ホルモン問題に関する国際シンポジウムの概要、行政機関によって公表された報告書と各種資料、分析技術と機器の現状で構成。環境ホルモン問題の経緯と基礎知...
環境ホルモンの問題とその対策
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商品説明
昨年日本で開催された環境ホルモン問題に関する国際シンポジウムの概要、行政機関によって公表された報告書と各種資料、分析技術と機器の現状で構成。環境ホルモン問題の経緯と基礎知識を知る一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
自然界に漏出した化学物質,環境ホルモンの実態とその影響を解説。日本を含めた各国の対策も載せている
2000/10/06 15:21
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投稿者:中村 雅美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学・技術が万能と言われ,何ごとも科学・技術で解決できると考えられた時代があった。新しい技術を背景にしたものが次々に世の中に出て,社会や生活を(見かけの上では)豊かなものにした。さまざまな化学物質もそうであった。プラスチック製品,農薬,添加物といったものは,広く,深く生活に浸透して,我々の生活には欠かせないものになった。
しかし,それらの科学・技術の成果は,人が思いもつかなかったしっぺ返しをしてきた。化学物質が我々の想像を超えた障害をもたらしたのである。それが「環境ホルモン=内分泌かく乱化学物質」である。自然界に広がった農薬,添加物などが,生態系を乱し,人間を含めた生物の生殖機能などを損なうのである。
本書はこの環境ホルモンに関するガイドブックといえ,欠かせない基本的な情報を盛り込んでいる。素人向けの入門書というよりも,環境ホルモンに関心を寄せる人たち,あるいはこれからこの問題に専門的に取り組もうという人にとって重宝なものである。
環境ホルモンが大きな社会問題として認識され始めたころに行われたシンポジウムを元に,本書はまとめられた。環境ホルモン問題の経緯をはじめ,環境ホルモンに関する基礎知識,国内外の研究の現状,取り組まれている対策,あるいは消費者からの提言などを盛り込んでいる。
最も気になるのは,環境ホルモンが我々の健康にどのような影響を及ぼすかということだが,その辺の記述は案外さらりとしている。まだそれほどのデータがないせいかもしれない。環境ホルモンは起源は古いが,問題として浮上したのは最近であり,対策も始まったばかりである。問題点はどこにあるのかこの本で知ることができる。
(C) ブックレビュー社 2000