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バトル・ロワイアル Pulp fiction
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 386件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1999.4
  • 出版社: 太田出版
  • サイズ:18cm/666p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-87233-452-3

紙の本

バトル・ロワイアル Pulp fiction

著者 高見 広春 (著)

とある国では毎年、全国の中学3年生を対象に国防上必要な戦闘シミュレーションと称する史上最悪の“椅子取りゲーム”が行われていた…。管理国家と死のゲームを主題にしたデッド&ポ...

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バトル・ロワイアル Pulp fiction

税込 1,598 14pt

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商品説明

とある国では毎年、全国の中学3年生を対象に国防上必要な戦闘シミュレーションと称する史上最悪の“椅子取りゲーム”が行われていた…。管理国家と死のゲームを主題にしたデッド&ポップなデス・ゲーム小説。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー386件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

背景の豊かさ

2000/08/30 05:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:榎本秋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 某社選考で最終落選をした後、太田出版より出版され現在大手書店でおよそ平積みになっている人気書である。

 クラスの仲間が殺し合いをする。そんな極限状態の中での、若い生徒の考え方感じ方が巧みに描かれていて興味が尽きない。また、テンポもよく大長編だと感じさせない辺りすばらしい作品である。

 また、注目したいのが諸処散見される、背景となる国あらましである。現実との差違が、些細であるがしかし体制の違いという根本的な違いもありというその辺りが私にはすごく楽しめた。

 テンポ、作品の構図、深いところ、どれも楽しめる作品といえる

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紙の本

最大の問題提起

2003/07/13 21:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真白 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 是非、今現在中学生の人間に読んでもらいたい。もし、其れを過ぎてしまっていても、高校生などの学校生活を送っている人へ。これは大人が読むのと“子ども”が読むのでは、大分違った印象を受けるのではないだろうか。

 私の学校の国語教師は、読みもしないで頭からこの小説を否定している。理由は世の中の大人と一緒だろう。『中学生が殺し合いなんて!』唯其の一点のみ。私は、読みもしないのに貶す彼女の気持ちが判らない。そして、其のときに大人と子どもの境界線を感じたのだ。
 中学生、と云うのは大人でも子どもでもない中途半端な時期だと私は思う。大人になりかけの、けれど子どもをまだ捨てきれない、そんな中途半端さが酷く愛おしい。そんな時期に殺人ゲームに参加させられる。
 もし自分がそんなことになったら? クラスメイトと最後の一人になるまで殺し合えと云われたら? もし私たちの国にそんな制度があったら? もし此処が“大東亜共和国”だったとしたら?
 この作品は現代に対しての最大の問題作であり、最大の問題提起作でもある。是非とも、今の中学生(もしくは高校生)に自問自答してほしい。自分にとって何が大事で何が問題なのかと云うことを。

 奇しくも、私も作中の彼らと同い年になった。私はよく自分に問い掛ける。このクソッタレなデス・ゲームに参加することになったら、自分は一体どのような行動をとり、どのように生きようとし、またどのように散ろうとするのか。

 友情も愛情も狂気も涙も血も勇気も裏切りも、生きるために必要なエッセンスの大部分がこの本に詰まっている。
 今を生きる私たちだからこそ、この本を今読んで欲しいと思う。

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紙の本

やっぱりこれだよね

2003/03/25 11:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じりくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

深作欣二監督の作品、『バトル・ロワイアル』の原作がこれ!!
やっぱりこれを読まずとして、“デス・ゲーム小説”は語れません!
ちょっと、また掘り起こしたくて、書評しました(笑)。

内容はとても残酷です。
全国の中学校から、毎年、任意に50クラスを選び、そのクラス内で互いに殺し合いをさせる……これは、国防上必要な、戦闘シュミレーション“プログラム”だった。
七原秋也ら、3年B組生徒42人は、修学旅行のバスごと政府に拉致される。睡眠ガスの眠りから覚めると、そこは教室。すると、そこに政府の役人が現れ、ゲームの開始を告げる。
秋也たちは、この誰もいない島で、最後のひとりになるまで、互いに殺し合いをしなければならない。政府に逆らえば、即、その場で死刑。
生徒ひとりひとりには、火薬入りの首輪がつけられ、島を脱出しようとした者や、二時間ごとに増える禁止エリアに立ち入った者の首輪は、爆発する仕掛けになっている。またその首輪は、島の本部に、位置や生死の情報を教える役目を担っている。
秋也は島からの脱出を決意するが、予想以上の試練が待ちわびていた!
問答無用の『デス・ゲーム』!!

と、そんな感じです。
登場人物が中学生という設定なので、“殺し合い”というグロテスクなレッテルだけでなく、“青春”という言葉も当てはまる小説です。
愛しのあの人への想い——こんな状況だからこそ、遠く見える、あの人。
ただのグロい小説ではありません。感動だってします。これこそ、命の尊さがわかる本だと思います。
また、この本は、物語の終わる部分が好きです。最後の文章が、いつまでも、心に響きます。
絶対に損はない小説です!!

また、今年、深作欣二監督(ご冥福を、お祈りします)の最後の作品、『バトル・ロワイアル2』がでます。
これは、完全オリジナルです。だけど、期待したいと思います。

いつまでも残しておきたい小説です。

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紙の本

どこかで見た設定だが中身はオリジナル

2002/07/03 11:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あまりにも荒唐無稽な設定が非常におもしろい。

 参加者が最後の一人になるまでその他は殺されるという設定はスティーブンキングの『死のロングウォーク』に近い。また隔離された離れ小島で子供同士が殺し合うという設定は『蠅の王』に近い。言ってみればこの二つを足して二で割ったような作品である。

 しかし初代金八先生のパロディーから始まるオープニング、生徒一人一人に武器を与えて頃試合を強制するという荒唐無稽な設定のために『死のロングウォーク』や『蠅の王』とはまた異なる面白さがある。

 疑心暗鬼からの裏切り、確信犯的な裏切り、世を儚んでの心中等々、生徒一人一人にドラマが設定されており、様々な人間模様が展開される。一人死ぬごとにそのドラマは完結し『残り〜人』とカウントダウンが為される。

 角川ホラー大賞の最終選考まで残ったが、中学生が殺し合うという設定を嫌われて落選したという話は有名。後に太田出版がこれを拾い上げて出版したところ大ヒットとなり映画化までされたというのは皮肉な話である。
 問題作と散々言われたが、娯楽作品としては一級品でしょう。

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紙の本

人間の本性!?

2002/04/23 17:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みかみか - この投稿者のレビュー一覧を見る

「恐い」そう思った人が多いのではないだろうか…。確かにそうである。今まで一緒に机を並べて共に生活してきた友達と急に「殺し合い」というゲームを行う。しかも中三という若さで。自分ならどうするかて。殺さなければ殺されるという状況のなかで。恐さの中で怯え助けを求める者。ゲームに参加し殺し合いを行う者。仲間を集め、作戦をたてる者。友達信じ必死で守ろうとする者。この作品はいろいろな事を教えてくれる。もちろん人間のはかなさも…。

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紙の本

どうか生きて

2002/03/16 22:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 戦闘シュミレーションの一環として、1クラス42人の生徒たちが殺し合いをする物語。設定だけを見ると、どこかキングの「死のロングウォーク」を思い起こさせる。
 生徒達は“友情と死と愛”を極限の状況の中で、絶望と苦悩しながら考え選びとっていく。もし私なら何を選ぶのだろう…本当に1番大切なものとは、と考えさせられる本だといえる。残酷な描写が多く、映画化されR指定をうけたことが話題となったが、この話は死をテーマにしているわけではない。
 「どうか 生きて しゃべって 考えて 行動して」と物語が語りかけてくる。

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紙の本

凄っ

2002/02/26 17:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じょあ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とにかくこれは凄い。倫理的にはどうかとは思うけれど。ストーリー展開。心理描写。でもこんな中学生いたら怖いのと、主人公もて過ぎ!! もうちょっと普通の男子として描いたほうがよかったかな…。

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紙の本

そう思うと極めてコンパクト

2001/11/23 22:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 色々話題になった作品だが、この本は何が凄いって、42人の生徒全員にストーリーがあるということだ。
 ただ、誰が殺されたということではなく、その人の日常とかクラスでの立場とかを詳しく書いた上で殺されていく。
 映画はその辺の面白さがわかっておらず、原作の早送りを見ているようだった。
 映画化は失敗だったと思う。

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紙の本

血まみれの青春小説

2001/09/14 00:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鏡  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本との出会いは新聞に掲載されていた書評からでした。その時は子供達の殺し合いという事が中心に取り上げられていたので、嫌悪感しか湧きませんでした。しかし約一年後、自分は書店でも目立つ真っ黒な表紙のこの本と再び出会いました。そして吸い寄せられるかのように買い、毎日読み続けました。

 この本を危険な小説という人も大勢いますが、自分はこの本から多くの事を学びました。全てのキャラクターが人間らしいくらい人間らしくて、これは立派な青春の物語なんだと思います。極限の状態に追い詰められながらも信じようとする者、信じられない者、愛し合う者、愛せない者、闘おうとする者、隠れる者…。全てのキャラクターの行動原理が生々しいくらいはっきりと伝わってきます。そして何度も涙し、人の命の重さを改めて思い知りました。
 グロテスクな表現は命を軽んじているのではなく、むしろ痛々しいくらい人の命について語っているような気がします。

 人を刺したら血が出る。人は死んだら何も話さない。哀しくも切ない、そして読み終わった時に自分も何かを始めなければ———。

 自分にとってはそんな本でした。一生忘れず、何度も読み直し続けます。そしてこれからの未来を生きる子供達に、この本の本当のメッセージが届く事を祈っています。

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紙の本

「ポップでブラックな」世界観。

2001/05/26 22:46

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投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る

 発売されてすぐに読んだ頃は、「面白い」と言ってしまうには問題かな…という意識がかなりあったけれど、映画化にともない話題を呼んだことは単純に嬉しかったです。
 要は、中学生42人の殺し合い小説。容赦ない展開とざくざく死んでいくクラスメイトたち。金八先生になぞらえた教師「坂持」存在や、生存者の人数が各段落ごとに表示されたりと、かなり悪趣味な作りになっているのに、実はその軽く流されるブラックジョークの異様な爽やかさこそ、読者を引きつける要因になっている気がします。「ポップでブラックな」とはうまい表現を見つけたな、とちょっと感心。

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紙の本

平和ボケ予防にどうぞ!の一冊

2001/03/15 00:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あまりに話題になっていたので却って敬遠してしまって、ようやく手にしてみた。ムチャクチャな小説か?と思いきや…。ムチャクチャおもしろくて、ムチャクチャ納得できて、読み出したら止まらないノンストップ本だった。
 舞台は、大東亜共和国として機能している日本における瀬戸内の小さな島。ここに、ある中学校の3年B組の生徒が送られて、生き残りを賭けたデス・ゲームが繰り広げられる。
 映画は観ていないので原作だけに限った感想となるが、「なぜこの本がこれほどまでに批判の対象になったのか?」と腕組みしてしまった。
 人が、それも中学生という若年層が武器を手に残虐な殺し合いをするからだろうか?
 「なんかぁ〜、かったるいからぁ〜、殺し合いでもしてみない〜?」なんて所からこのゲームが始まったのだとすれば、「なんじゃ、このストーリーは!?」って気にもなるだろうが、この本には緻密な背景が存在するのだ。
 第一に見逃してはならないのが、共産国家内での出来事ということ。いかに理不尽な事でも受け入れざるを得ない土台があるのだ。お上が赤い薔薇を見て「黒色」と言えば、それは「黒色」なのである。
 中学生を登場させた所にも大きな意味がある。まだ体制に対する反発する心を持ち合わせており、同時に未来に対する夢も持っている。
 このゲームに乗るか乗らないかは、生きるか死ぬかと問われることと同じである。
 中学生はマシンガンやピストル、ボウガン、ブーメラン、フォーク(スパゲティを食べるアレね)など様々な武器をランダムに与えられる。同じクラスの級友達と殺し合いなんて!と頭ではわかっているのだが、恐怖心がそれらを使用させるに到る。そして、殺戮が始まるとそこには、憎しみ、混乱、狂気が起こってくる。
 21世紀になった今でも、この地球上のどこかで戦争が続いている。なぜだなんだ?本書はこの問いに答えてくれる。瀬戸内の小さな島は全世界の縮小版とも読みとれるだろう。
 命がかかっているので人間の本性も現れてくる。「本性」というと何かいやらしくてきたないイメージを伴うが、ここではそれ以外に、普段なら「照れくさい」とか「アホらしい」とかいう類のものが描写されていて、切なくて暖かい気持ちにもなれた。
 文体もおもしろいと思った。「神戸のスラムにある診療所の医者」とかいう表現が出てくるのだが、この「スラム」という言葉は「アメリカ」「黒人」という連想しかしたことがなかったので新鮮に感じた。

 暴力シーンがどうのこうのと批判する前に、この本をしっかり読んで、今の日本の在り様はほんの偶然の結果であること、何かのきっかけで良くも悪くも180度状況が急変することもあるのだという事を考える一助として欲しいものだと思った。

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紙の本

全ての中学生は、この書を読んで欲しい。

2001/02/14 15:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かーぼうい - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今、全ての中学生は、この書を読むべきだと思う。そして、考えて、それから語り合ってほしい。この本の主題は極めてシンプルだ。それは「信じる」とは何か、ということ。「信じる」という心の姿勢が持つ美しさと、恐ろしさ。
 この本は、10年後には読むに耐えなくなっているかも知れない。それは、マイナスの意味ででは無い。今、この時に読むことにしか、ひょっとすると意味がありえないかも知れないほどの、恐ろしいほどの同時代性は、この作品の一つの価値であり、その価値はいわゆる「古典」が決してたどりつけない何かである。
 僕は、今、私が中学生としてこれを読むことが出来ていれば、と痛切に思った。
 端的に美しい小説だった。わたしの頭の中には、宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩と同じ響きが、読書中常に頭をさらなかった。
 くりかえす。全ての中学生は、「今」、この本を読んでほしい。そして考えてほしい。
 「信じる」ことが出来うる、人間とはいったい何なのかを。

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紙の本

単なるスプラッタにあらず、人の生きる力を感じる

2000/12/22 17:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉野桃花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東洋の全体主義国家、大東亜共和国。この国では毎年、全国の中学3年生から任意の50クラスを選び、戦闘シュミレーションと称する殺人ゲーム“プログラム”を行っていた。
 ゲームはクラスごとに、ある閉じられた空間(例えば島)で行われ、生徒たちは与えられた武器でお互いに殺し合い、最後まで残った一人だけが家に帰ることができる。クラス全員で結託して、”このゲームには乗らない”とした場合は、全員が殺されることになってしまう。24時間以上誰も死ななかった場合、自動的に全員が殺される、という“ルール”なのだ。
 1999年の今年の1冊、といった企画にこの本を挙げているのを、あまりにも複数見たので、読んでみた。とにかく、殺し合ってしまうし、かなりスプラッタなので、そういうのが苦手な人にはちょっとおすすめできない。でも!絶望的な状況の中、“人間捨てたもんじゃないよ、やっぱり”と感じる。
 作者は人間を信じている人なんじゃないかな、と思える。
 裏表紙のあらすじの最後は、「凶悪無比のデッド&ポップなデス・ゲーム小説!」と締めくくられているけど、私は、絶望的な状況で逆に“思春期のみずみずしさ”が際立った、青春小説だと思う。これもまた詳しく言っちゃうとまずいので止めとくけど、“続きが読みたい”と思う小説だ。

 余談だけど、“プログラム”を指揮する教師(?)の名前が「坂持金発」、その部下が「田原」「近藤」「野村」。坂持は時折、“昔、加藤という生徒に苦労させられた”と愚痴る。主人公の名前は、「七原秋也」。これって中原中也?もしかして、生徒の名前(男子21人・女子21人)全部、元ネタ(?)があるのかなあ、と思ったが、あとは「南佳織」(南沙織)くらいしか、思いあたらない。なんか、ありそうな気がするんだけど。
 「バトル・ロワイヤル」に詳しい人いたら、教えて下さい(笑)

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紙の本

地獄の中でも見えたもの

2000/09/19 00:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Cami - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中学3年の一クラス42名が政府によって突然殺人ゲームに放り込まれる。孤島の中で生き残ったただ一人が勝者となり家に帰れるというおぞましい設定だ。クラスメートを殺さなければ生き残れない世界。問題作との誉れ高いので後味が悪いのではと心配したが、読みはじめると釘付けになり一気に読み切ってしまった。
 42人はついさっきまでは平和な世界の住人だった。いきなりこんな世界に放り込まれて何をすればいいのか。何をどう考え、どう行動して行くか、島の中でクラスメイトを見た時、そいつをどう判断すればよいのか。恐怖が心を支配していく。一時の安堵感も疑惑のひとつが血の海を作る。
 彼らはまだ中学生で、大人の目から見ると大甘な行動も見られる。なぜ?人を信じているから。恐怖におびえているだけだから。お手手つないで帰ることはできない。今一緒に行動しても敵に変わるかも知れない。でも行動を共にするものは相手を絶対的に信頼する(こんな場ではそういう相手としか組むことはできない)。その先のことまでは考えない。考えたくないから、もあるだろうが、信頼した相手を信じることをおそれないから。過去を共有するものだから。
 良くも悪くも今日まで続いた過去はその人を作ってる。犯罪も事故もいじめも親も友情も音楽やスポーツも、それから恋も。こんな状況での現在進行形の恋はあまりにも悲しくて切ない。傍観者である読者にはこの子達の誰の行動をも責めることができないのではないか?
 42人それぞれの考えと行動がリアルに巧みに描かれている。この本への批判はあるらしいが、設定である中学生にも却って読んでもらいたいくらいだと思った。学校での何気ない日々の輝きを知ってほしい。

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紙の本

現実の、醜悪かつ秀逸なるパロディ

2004/08/26 16:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和泉智 - この投稿者のレビュー一覧を見る

食わず嫌いをしていた。

もっと、菊池秀行的な暴力と耽美性を期待していたのだが(菊池の世界も嫌いではないけれど)、縁あって今回読んでみた感想は、それほど残酷なものでもない。
むしろ、かつての眉村卓のジュヴナイルのように、清々しくまっとうな小説なのだ。

異常なのは、シチュエイション。あるいは、随所に散りばめられた悪意ある風刺。
そうこれは、現実の、醜悪かつ秀逸なるパロディだ。
けれど、ときに生ぬるく、ときに陳腐にすら映るそれらはむしろ、子供たちのまっとうさを(完璧な悪役である彼や、見事な悪女っぷりを見せた彼女ですら、まっとうな子供である)引き立てるための小道具にすぎない。
だからこそ、生ぬるかったり、陳腐であったりするのだろう。

どうか、暴力シーンにまどわされず(いくつかのミステリーやホラーを読んできたまっとうな大人なら、まどわされるほど強烈な暴力じゃあない。作者の力不足なのか、計算の上での手加減なのかはわからないが)その向こうにある、閉塞された空間に閉じ込められた子供たちの叫びを読み取ってみてほしい。
子供たちは、いま、そこいらにいる当たり前の子供らと、どこか、似ている。殺し合いはしないけれど、やっぱり首輪をつけられて、脅されて追い詰められて、やりたくもない何かを一生懸命やっているフリを(実際「やる気」になってる子もいるけれど)している彼らと。
たぶん、そこが、いまの子供たちにこの本が支持された理由だ。

映画はたぶん、見ないと思う。
私の中では、典子役は往年の原田知世でかたまってしまったので(笑)

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