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商品説明
南アジアの開発援助の現場から、海外ボランティアに求められる役割とその展望を論じる。住民とともに歩むフィールドワーカーを目指す人のための国際ボランティア学。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
主張が明確で面白い
2001/07/12 22:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tanzanight - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず本書を手にして最初に目に付いたのが帯の部分の「現場からの国際ボランティア学 南アジアにみる海外ボランティアの役割とその展望」であった。てっきりボランティア論かと思って読み進めたが内容はちょっと異なっていた。
基本的に著者の豊かな経験に基づく記録、経験談と自分なりの分析が記された書である。NGOやODAといった枠組みにとらわれず、何が合理的かを見定め、かつ個人の思い入れによるボランティア論ではなく、チームでの対応を含めたマネージメントの観点から書かれているのにも好感が持てる。
残念なのは収録されている文章が、通しで書かれたものでは無いようで、一貫して話が進んでいく、あるいは主張が整理されていく構造になっていない点である。またあまりに個人名が多く登場することも、本書を「私的なもの」に見せてしまっているような気がしてならない。また特定のODA事業やNGOなども登場するため、まったく予備知識のない人にはわかりにくい点があることも否めない。
しかし掘り下げてみたい示唆に富む書であり、心意気とプロフェッショナリズムにあふれる良書である。