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悲しい作品。おもしろかったのは生徒会内部に公安のような組織があり、一種の政治闘争がある設定かな。本編のトリックは平凡、最後のどんでん返しも想定内。ただ、物語の核心に関わる部分を最初に持ってきて、読者に先入観を持たせる方法は巧みだ
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とても痛くて苦くて決して救われなくて、降りしきる雨の情景が透明で、そして灰色の雪が降る作品だと思います。読み進むにつれて、全てが壊れていく話だったと思います。
でもすごく面白かった!
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あいにく雨で(講談社文庫)
著作者:麻耶雄嵩
発行者:講談社
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
歪んだ世界観が癖になる青春ミステリー小説。
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友人獅子丸に協力を求められて、生徒会にいるスパイの捜索と、雪に囲まれた塔での密室殺人の謎ときをすることになった如月烏兎。事件を追うごとに烏兎の苦悩が増していきます。主人公が若いのでがんばれー!って感じがします。メルカトルとかはでてこないのでこれだけ単品で読んでも平気。
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ノンシリーズというか単一の作品なのでこれだけ読んでも大丈夫。
でも夏冬の烏有くんの弟らしき人が出てます。
青春小説の雰囲気もあるけれどやっぱりミステリ(なのかな)。
ラストはやっぱり麻耶さんだなぁという感じがしたりしなかったり。
私はこれ大好きなんですが…(一種のトラウマ作品)。
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タイトルが格好良いです。読み終わった後の嫌な気分は麻耶氏ならでは。が、この作品の良さが理解出来ず、何回か読み返しましたがあまり好きにはなれませんでした。
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麻耶雄嵩 の小説は、ほっとした次の瞬間にいきなり氷水を浴びせられるような衝撃があるのですが、この『あいにくの雨で』は中でも特別だと思います。閉鎖された村に息巻くしっとりとした猜疑心や当惑が心を冷やしていき、終焉直前にほっとさせられます。それが本当の恐怖ですが。麻耶雄嵩 にはまったきっかけの作品。これもタイトルにやられました。
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メルカトルシリーズと世界は繋がっているようですがこれだけで独立しているお話のようです。
私は麻耶氏のミステリはこれを一番最初に読みました。のでのでこれから入っても問題ありませんよ〜
麻耶氏の作品の中でも割とすんなり読めちゃうほうではないでしょうか。
私はすごく楽しめました!
麻耶節バッチリ効いていますね、騙されます。
ただ、生徒会の予算リークらへんのやりとりは・・・こんな子どもいないだろ、という違和感をえらい感じてしまいました。まぁ、フィクションですし、楽しまなきゃ損なんですけどね!!そもそもはじめっからこんな奴いないだろって人のオンパレードですからね。
ええっ!!という意外性+読後のもやっと感がしばらく尾を引きますが、是非一度ご覧になってほしいです。
気に入ればアナタも麻耶ワールドの仲間入りですよ。
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推理に興味のない私が、雰囲気と文章の美しさだけで好きな一冊。「翼ある闇」で有名な麻耶雄嵩だけど、私はどうもこちらの方が好きだ。
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銘探偵シリーズで知られる摩耶氏の第四長編。
前作までのイメージを持っていると足元を掬われるかも?
バサラのイメージはなりを潜め、「こんなの彼の作品じゃない!!」といった声が聞こえてきそう。
シリーズ通して登場の銘探偵メルカトル鮎の影も無いが、練りこまれた作品の出来は他の作品と同様の出来とは思うのですがね…。
氏の挑戦的作品、試してみませんか?
イメージが変わるかもしれません。
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自分の知っている生徒会が実は仮の姿だったらどうしようとまじめに悩みながら読みました(ないない。うちのがっこにはあんな高レベルな会話する人いないわ。)いつも思うんですけど、登場人物の名前のセンスが良いですね。最後に対峙するシーンがすき。
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●うちの義兄曰く、「麻耶雄嵩は読まん。変態や。」・・・そりゃ言い過ぎってものでは?
でも確かに、行間からは作者の邪悪さが滲み出まくり。
特に、メルカトル鮎の性根の悪さには、古今東西の主人公が束になってかかっても敵わぬこと熨斗付き保証書付き。
ああ、美袋ったら気の毒っつーかバカっつーか(笑)
●さて本作。主人公は如月烏兎。
『夏と冬の奏鳴曲』の主役、如月烏有の弟で高校生です。
私の記憶が確かなら、何かと精神がお弱い烏有君(←ほんっとーに!弱い!!)に比べると、かなりしっかりしてるんだよな。
本当にあの烏有の弟か!? と疑問を呈したくなるくらい。
で、驚いたことに、この『あいにくの雨で』は青春小説ミステリなんですねえ。
・・・ウソでしょ!!?
麻耶雄嵩がこんな普通っぽい小説書くなんて、いったいどうした!!!??(←偏見)
まあ、作者が作者なだけあって、それなりにヒネくれてはいるんだけど、この人の平均の小説に比べれば、遥かにまとも。うーん。
●・・・とここまで、8年前の感想でした。
昔の自分は、最後の方で「切ない・・・」とか呟いてたようですよ。うわ。これでギャーとか言ってたら、きっといまどきの若い人(・・・)のミステリは読めないんでしょうね。はー年老いた。
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如月烏有の弟、烏兎の住む町外れの塔で彼の友人である香取祐今の指名手配中の殺人犯の父親の死体が発見された。現場は足跡なき雪密室。
その事件を調査するべく立ち上がったのが烏兎と友人の熊野獅子丸の生徒会裏組織「クリーク」に所属していた二人。
本作は第13章の推理場面から始まる印象的な始まり方をしており、またこれまでの3作と比べても高校生が登場するなど青春ミステリーの色合いが濃い作品!銘探偵メルカトルが登場せず、前3作とも直接因果関係はないのでシリーズと独立した1作としても読めるので麻耶作品初心者にもおすすめ。
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雪の中の廃墟の塔で殺害された浮浪者。8年前に自分の妻を殺害し消えた祐今の父親。事件の発見者である烏兎と獅子丸の捜査。恒例の駆け落ちで消えた祐今の祖父。祖父が隠す祐今の父母の秘密。殺害された祖父とその恋人・多津。学校内部の勢力争い。生徒会の秘密の予算案流失の謎。
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久しぶりに再読。麻耶雄嵩は好きだけど、これはちょっと…。比喩がくどい、しかもどれも下手。生徒会のくだりとか設定が中二病っぽい。ミステリーとして云々の前に、小説としてダメ。しかも、闇ある翼とか夏と冬の奏鳴曲みたいに、小説として難ありだとしてもそれを吹っ飛ばすぐらいの何かがあるわけでもない。