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キリンヤガ(ハヤカワ文庫 SF)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 37件
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1999.5
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 SF
  • サイズ:16cm/479p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-011272-1
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

キリンヤガ (ハヤカワ文庫 SF)

著者 マイク・レズニック (著),内田 昌之 (訳)

【星雲賞海外長編部門(第31回)】【「TRC MARC」の商品解説】

キリンヤガ (ハヤカワ文庫 SF)

886(税込)

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みんなのレビュー37件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

ユートピアは留められない、ただ追いかけるのみ?

2005/10/10 14:39

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アフリカのある部族の昔の生活を再現し、古き良き風習をもう一度取り戻した社会を作ろうと設立されたユートピアの村、キリンヤガ。主人公の呪術師の目を通し、新しいものを望むことや新しいものが流れ込むことは避けられないのだろうか、という文明論的なテーマを持った幾つかの短編でまとめられたオムニバス長編です。舞台は地球外の惑星に作られた村という設定ですが、現在ある少数民族の保護された村にあてはめても、さらには現在の日本にあてはめても成立するようなお話です。
 薬や動力などの文明の良い点をを一度受け入れれば、畑の荒廃や貧富の拡大なども同時に受け入れねばならず、あともどりはできない。主人公は一人、新しいものが入り込むことをとめようとしますが、徐々にそれが内部から、外から、崩れていきます。主人公の孤高の姿は愚かしくもあり、気高くもあり、お話全体を物悲しい色合いにしています。それぞれのお話に挿入されている、呪術師の語る寓話もとても示唆的な雰囲気を良く出しています。
 知ってしまった新しい物を単純に捨てることはできない。不満や疑問が生まれない社会では生きる気力も生まれない。登場する人物の心理や行動が、現実にそうなったらそうなるであろうと納得してしまう描かれ方をしています。「ほとんどあらゆる種類の文学の諸相は皆それぞれ異なる形における実験だと見られなくはない。」と言った日本の科学者がいますが、このSFも言葉を使った一つの仮想実験のように思われます。
 エピローグの物語で主人公は言います。「ある社会がユートピアでいられるのはほんの一瞬なのだ。いったん完璧な状態になったあとは、どんな変化があってもそれはユートピアではなくなってしまうのだが、社会というのはそもそも成長するものなのだ。キリンヤガがいつユートピアになったのかはわからないーその瞬間は、わたしが気づかないうちにとおりすぎてしまった。」これは社会だけでなく、恋人や、家族や、更には一個人の幸福、というユートピア全てに通じることではないでしょうか。幸福とは変わっていく中で、常に追い求めていくしかないものなのかもしれません。ただ、どう変わることを選んでいくのか、に少しは関与できるかもしれないでしょうけれど。
 帯に、「SF史上最多数の栄誉を受け、21世紀の古典の座を約束された、感動のオムニバス長編」とあるのもあながちオーバーではないと思われる作品です。

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紙の本

幻のユートピア、ユートピアという幻

2011/11/16 18:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 かつて、日本は「鎖国」という事をしていました。
日本を守るためには、外国との接触を一切断つ(詳しくはそれだけではないのでしょうが)このSF小説は、
まさに「古きよき伝統を守るために、外部との接触は一切断つ」
それがはたしてユートピアだったのか・・・と何をどうすればよかったのか、読後、深いものを残しました。

 アフリカのケニアがすっかりヨーロッパ化されてしまった未来。
キクユ族というかつてのアフリカの民の生活を守るため、小惑星に「キリンヤガ」という村を作り
昔通りの生活を望む人々が移住して、外部との接触を断ち、守ろうとする。

 語り手は、キクユ族のムンドゥムグ(祈祷師)、コリバという老人です。
地球で、アメリカとイギリスで博士号までとったコリバは、自分がキクユ族である誇りを守るべく
もう、地球ではかなわない「キクユ族のユートピア」を宇宙に求めました。
それは太古の時代と全く同じ生活をするというもの。
機械にたよらない農耕だけによる自給自足、祈りやまじないで身を守る、男性社会、一夫多妻制。

 ムンドゥムグは、知恵者であり、キクユ族のすべてを握る存在。誰もが敬意を払い、畏怖の念を持つ存在。
そのためには、なんとしても「地球の二の舞」をさせないよう、外の文化を村の民に知られないようにするためには
時には、民に憎まれ、うとまれながらも、祈祷師であり、伝統の語り手であり、指導者であるムンドゥムグの存在は必要でした。

 前半は、頑ななまでに、キクユ族の伝統を守るコリバですが、後半は、だんだん、そのコリバが望む
「ユートピア」の崩壊を描いています。
移住当初、同じ志だった者たちと世代が変わると、結局、地球で起きたヨーロッパ化にならざるをえない。
それを、どうしても止めることができなかったコリバの失望。

 お互いの文化の良いところだけ、取り入れよう・・・なんていうのは、甘い考え。
コリバは、老人の知恵と経験で、それを知っていますが、若い世代は、「自分に都合のいいことだけに目がいってしまう」

 ムンドゥムグというのは、男性だけがなれるもので、後継者として賢い少年を選びますが、
賢いだけに、コリバの持つ信念にいち早く、矛盾を見つけてしまう。
確かに、学問をしたいという少女の願いは打ち砕かれ、最新の医学や機械で効率を求める人びとの気持、
「守るためには、排他する」という選択の数々は、コリバは確信していますが、たくさんの問題を抱えている・・・それが、「ユートピア」

 むごいことも、コリバは承知で、キクユ族を守ろうとする。傍から見ると、無謀ともいえる判断をします。
読み様によっては、コリバに全く思い入れができず、特に女性の描き方、扱われ方・・はひどいと反感を持つかもしれませんが
それこそ、ヨーロッパ的なものなのだと、気がつきます。
作者は、十分それをわかった上で、読者に問いかけます。

「ユートピアとは、何か」を。

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紙の本

文明vs伝統

2000/12/19 23:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゃぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 テラフォーミングされた小惑星『キリンヤガ』。アフリカの大地が余すところなく再現されたこの小惑星に住むのは絶滅寸前の民族・キクユ族。西洋文明の侵略からキクユの純血と伝統を守るため、日々奮闘する老祈祷師コリバを主人公にした連作短編集。
 この作品に描かれるのはずばり、文明vs伝統。筆致は単純にして明解。西洋文明に犯されたアフリカ人を『黒いヨーロッパ人』と呼び、徹底的に情報を統制して民族主義に邁進するコリバ達の姿は、どこかの民族主義を掲げた独裁者を思い起こさせる。これは文明と科学を拒否し、伝統と調和に回帰しようとするある民族の辿った物語だ。
 では、民族主義万歳のお話かというとそうでもない。民族主義者ばかりだった第一世代の時代は何事もなく過ぎるものの、第二世代、第三世代と世代交代が進むにつれ、コリバは悪戦苦闘を強いられる。著者はそんなコリバとキリンヤガを高みから見下ろしながら、その全てを笑い飛ばす。結局、ユートピア小惑星キリンヤガも文明の侵略に抗うことはできず、民族主義者達の夢は文字通り夢と終わる。夢破れ自らの非力を悟ったコリバは、自らを老いた巨象に例えるのだった。
 『古い伝統と文化を守ることが、飢餓や疫病で失われる生命と多くの人間を犠牲にすることの言い訳になるのか?』
 歴史も人間の営みも、進むべきところへ進み辿り着くべきところへ辿り着く。誰も時間を逆に進めることはできない。

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紙の本

哀しい狂信者の物語

2001/05/05 04:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:森山和道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 テラフォーミングされた小惑星・キリンヤガに、滅んだ民族キクユ族のユートピアを創ろうとした男の物語。連作短編集形式で繰り返し繰り返し同じテーマが奏でられ、やがてクライマックスへとなだれ落ちる。

 これは、哀しい狂信者の物語である。静止した状態のユートピアがあり得ると信じ、失われた生活様式、慣習と伝統を取り戻そうとした男の。変わってしまってはそれはもはや、彼が考える「キクユ族のユートピア」ではない。だからありとあらゆる変化をもたらす可能性のあるものとの接触は、避けなければならない。もし接触を始めたら一つ一つ伝統が失われ、「もはやキクユ族ではなくなってしまう」。だからキリンヤガに留まりたければキクユ族として生き、キクユ族らしく振る舞わなければならない。キリンヤガに住むのはキクユ族だけなのだから。

 だが変わらぬものなどない。人間は林檎をかじらなくても知恵をもち、好奇心を持っている。智恵を持って世界を変えようとする。飛ぼうとする。外を覗こうとする。だがそれを許してしまっては「キクユ族のユートピア」は崩壊してしまうし、もともとキクユ族はそんなことはしない。そんなことをするのはヨーロッパ人だ。キリンヤガにはキクユ族しかいない。だからそういう者は排除するか、服従させなければならない。

 結果、ユートピアはディストピアとなった。だがこれこそは「キクユ族のユートピア」なのだ。けれども、ユートピアという概念そのものももともとはキクユ族にはなく、実は借り物なのである。

 と、こういう話である。

 「幸福」という概念そのものも生まれたのは200年前くらいのことらしい。世の中には幸福という概念がない人々もかなりいるのである。なにが幸福か分からないように、何が楽園なのかもわかりはしない。完璧な世界は完璧な故に閉じている。だがそこには成長はない。キリンヤガが文字通りインパクトによって彼の考えたキリンヤガでなくなることは、運命だった。

 と、「いろいろなことを考えさせられました」と書きたいところなのだが、どちらかというと著者のあざとさが目に付いた作品だった。もっとも象徴的な作品はやはり『空にふれた少女』。

初出:http://www.moriyama.com/1999/SF.99.6.htm#sf.99.6.02

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2004/10/14 21:05

投稿元:ブクログ

ユートピアの矛盾を一身に受け止めた、夢を追う老人の話。
知識への憧れゆえに矛盾を背負ってしまった少女の「空を見た少女」は辛くて美しい稀な話。

2005/04/23 02:00

投稿元:ブクログ

小惑星を地球化してそこにアフリカの部族キクユ族の伝統的な世界を守るユートピアを作ろうとする老人コリバの話。
かたくなに自分の導く人々に西洋文明に触れるなというコリバは妄執にかられた頑固爺にも見えますが。
結局、ユートピアを追われ、それでもなおコリバはキクユ族であることを捨てず自分の神を捨てないのです。

2006/07/18 19:35

投稿元:ブクログ

Sai-fiというカテゴリで括ってしまうのは非常に惜しい。科学と伝統。伸張と停滞。「空にふれた少女」はぜひお勧めしたい一作。

2009/11/15 23:15

投稿元:ブクログ

伝統と発展の間でユートピア、アイデンティティを考える。
ジレンマに陥ってとるべき道が分かれるときに
ワタシタチガ何を選択すべきか、悩みなさい・ぶつかりなさい
従いなさい、離脱せざるを得ないのです。

2007/08/16 01:22

投稿元:ブクログ

●あとがきで著者が自慢たらしくこの作品の受賞リストを並べ立ててるのがムカツク。苦笑。や、もしかして、あの受賞リストは逆説的な照れ隠し? 
そんな匂いはしなかったけど。●私としては、語り手である老人が、欧米社会の最高学府で博士号を持っていると言う点に、微妙な引っかかりを感じました。
そう言う経歴を持つ人間が、キリンヤガ(=この物語の舞台となる人工惑星世界)におけるスベシャリスト=祈祷師である、と言う設定に、結局は作者の欧米的な知識を上とするような姿勢が透けて見えるような見えないような。
●・・・不愉快な結論に辿り着きかねないので、これ以上は突き詰めないようにします。
よく出来てるし、『空にふれた少女』とか悪い話じゃないんだけどねー。

2008/05/23 11:17

投稿元:ブクログ

オムニバス長編。
絶滅に瀕したアフリカの種族・キクユ族のために設立されたユートピア惑星・キリンヤガ。この地を守る祈祷師コリバの孤独な闘いの物語。
読み応え十分です。読み終わった後、しばらく動けなかった。絶望の中の希望を探し求める物語だと思う。
好きなのはやっぱ『空にふれた少女』。

2008/06/05 13:40

投稿元:ブクログ

文明が進むってどういうことなのか、伝統を守るってどういうことなのか、自分のルーツ、アイデンテティとは・・・考えさせられた話。

2008/10/30 01:28

投稿元:ブクログ

読み直し。
「一角獣をさがせ!」「ソウルイーターを追え」「サンティエゴ」「パラダイス」「アイヴォリー」と読みなおす。
数年に一度、この順で読み直しているらしい。
いつも最初は「一角獣」から。
ファンタジー分が足りなくなると「一角獣」を読むようだ。

2013/05/17 00:09

投稿元:ブクログ

すごい小説だった。
まず、翻訳物なのが気にならないぐらい自然な訳だった。
伝統を守ろうとする気持ちと、新しいことを学ぼう、取り入れようとする気持ち、両方理解できてもどかしい。
どちらかとえいば、伝統を守る主人公よりの視点で読んでいた。
序盤は、主人公の知恵でなんとか伝統を守っていたが、段々辛くなっていく。
弟子との別れ、医者の受け入れなど何が起きるかわかっているのにどうしょうもない、虚しさを感じながら読み進めていた。

2010/08/18 17:12

投稿元:ブクログ

一気読み本でした。すごく質の高い本。

質が高いので、一気に読みは整理がつかず頭がこんがらがりました。
「こんがらがるだろうな・・」「一つ一つじっくりテーマを掴み取ってから次を読みたいな・・」と思いつつも、1つの章を読んだらまた次の章も、次の章も・・とずるりずるり読んでしまった。

コリバの奮闘ぶりに感激!すごい頑固ですごい忍耐力に、巧みな言葉の数々。
ユートピアを作るまでの事はしても、それを維持する為に人々への努力がすごい。生々しい。自分はあんな状況に追い込まれたら、あんな返答や態度はとれません。すごいなぁ。。
空にふれた少女、ロートスと槍、ささやかな知識、がすきです。。

ずっと大事にしていきたいな。いい本です。

2012/01/07 11:14

投稿元:ブクログ

寓話に隠された真理が、
現実とずれ始めた時、
人類は進歩したという事か。
ずっと読み継がれてゆく名作であるのは間違いない。

収録作が大小様々な 15 の賞を受けたらしいが、
著者自身が作者あとがきで嬉しそうに、
細かく作品ごとの受賞歴を書き連ねる感覚が良くわからない。

「キリンヤガ」
1989 年 ヒューゴー賞短編小説部門受賞作品。
「マナモウキ」
1991 年 ヒューゴー賞中編小説部門受賞作品。
「古き神々の死すとき」
1996 年 ローカス賞ノヴェレット部門受賞作品。

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