図解公共事業のしくみ いっきにわかる「日本病」の本質と問題点 （本当に知りたいアナタのための「公共事業」㊙カタログ）

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投稿者：塩津計　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の政治は東京に対する嫉妬から東京からお金を
搾り取り田舎にばら撒く事を旨としてきた。
しかし田舎には仕事は無い。需要がない。需要は
東京にあるにもかかわらず東京を抑圧し東京の需要を
押さえ込んで需要の無い田舎にとめどなく公共事業を
ばら撒く。これでは経済は何時までたってもよく
ならない。その仕組を本書は良く示している。

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投稿者：ブックレビュー社　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　ムツゴロウが死んだ諌早湾干拓事業，本州でダムのない唯一の長良川河口堰利水計画など無駄と指摘される公共事業は枚挙にいとまがない。全国各地で反対運動は盛り上がっているものの，なかなかストップはかかりそうもない。なぜ農水省や建設省は事業を強行するのか。なぜ巨額な財政赤字をかかえながら，国民の税金が際限もなく注ぎこまれているのか。なぜ世界に例を見ないこうした現象がかくも長く続くのか。
　本書は，無駄な公共事業100選から補助金のしくみまで紹介し，その構造を解き明かす。このところ，いくつかのダム建設の中止を皮切りに，巨大事業が中止されるようになり，かつての不倒神話は崩れたかのように見える。しかしその一方，また別の事態が進行している，と本書は指摘する。果たして土建国家日本からの，21世紀を見据えた転換が可能なのか。本書はその答えをも読者の前に用意している。明日への公共事業，それはバリアフリーのまちづくりなどの福祉型公共事業だ，と。

(C) ブックレビュー社 2000