「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
空間価値から時間価値へと視点を移してみれば、新しい建築や都市の在り方も見えてくる。次代に語り継がれるために時間と共生する建築をめざして、建築家の問い続ける仕事の足跡と考え抜いた思考の全てを綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
内藤 広
- 略歴
- 〈内藤広〉1950年横浜市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。81年内藤広建築設計事務所設立。主な建築作品に「海の博物館」「牧野富太郎記念館」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「海の博物館」,「安曇野ちひろ美術館」で知られる建築家,内藤廣が自らに問い続ける建築の原点とは
2000/07/17 03:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「時間にこだわると,建築形態は,その原形質である『素形』に収れんしていく」と筆者は語る。1時間しか存在しなくていいものの最適解と,1000年存在させようとするものでは最適解は違う。前者には数千の解があるが,後者はおそらく,ひとつかふたつの解しか見出せないだろうという。建築に置き換えるならば,最後に残る解が「建築の素形」であり,筆者が追い求めてきた「建築のはじまり」,つまり「建築の原点」であろう。筆者は「海の博物館」などの仕事を通じて,建築の素形を追求している。
本書は建築家,内藤廣が自らの心の奥底をのぞき,「建築にこだわることに果たして意味があるのか」と自問自答しながら書き綴ってきた文章をまとめたものだ。建築のあり方に対する内省的で哲学的な考察と,軽妙なタッチで社会の深層を捉えたエッセーが一冊の中で交錯しながら,独特の「内藤ワールド」をつくりあげている。
あくまでもリアルなものづくりにこだわる筆者の無骨な魂と,仕事に対する真摯で繊細な取り組みが伝わってくる一冊。建築設計に携わる人,目指す人に。
(C) ブックレビュー社 2000