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- カテゴリ:一般
- 発行年月:1999.6
- 出版社: パーソナルメディア
- サイズ:21cm/331p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89362-167-X
読割 50
紙の本
システムの科学 第3版
著者 ハーバート・A・サイモン (著),稲葉 元吉 (訳),吉原 英樹 (訳)
人工物の科学の本質とその可能性について、経済学・認知心理学・工学的デザイン論など広範な領域に関する議論を通して考え、「文明構築の論理」を明らかにする。87年刊に続く原著第...
システムの科学 第3版
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商品説明
人工物の科学の本質とその可能性について、経済学・認知心理学・工学的デザイン論など広範な領域に関する議論を通して考え、「文明構築の論理」を明らかにする。87年刊に続く原著第3版の翻訳。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
二つの環境の「接面」としての「人工物」
2007/11/03 12:56
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の本を読み慣れていないので最初はちょっと素朴すぎる議論のような気がしていまいちな印象だったのだが、中盤くらいからぐんぐん面白くなった。思ったよりも複雑なことが語られ、検討されている本である。「人工物」つまり人間が作った物や組織、システムなど(この場合「作った」というのは意識的であるかどうかは問題ではない)を、その「人工物」それ自体の内部環境とその「人工物」が属する環境である外部環境との「接面」として捉え、たとえば鳥と飛行機では内部環境は異なるが、同じように「空を飛ぶ」というふうに考えることで、人工物についての分析を進めることができる、とする。そのような考え方に沿って、経済学、心理学、コンピュータ・サイエンスなどに論を発展して行く手際は、とても啓蒙的で面白い。「目的合理性」や、記憶と学習、デザイン論、複雑性における階層の問題など、地味ではあるけれどもじっくり物を考える基盤となる論考が多くてとても勉強になった。