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肉塊 | 7−269 | |
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港の人々 | 271−316 |
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紙の本
「文豪」と呼ばれた谷崎潤一郎氏の作品集の第15巻目です!
2020/11/08 12:19
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得た谷崎潤一郎氏の作品集です。同氏の作品は、漢語や雅語から俗語や方言までを使いこなす端麗な文章と、作品ごとにがらりと変わる巧みな語り口が特徴で、『痴人の愛』、『春琴抄』、『細雪』など、情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や形式における芸術性を高いレベルで融和させた純文学の秀作によって世評高く、「文豪」や「大谷崎」と称されたことでも有名です。同書は、中公文庫から16巻シリーズで刊行されている作品集の第15巻目です。同書は、活動写真という夢の実現に奔走する吉之助が、俳優にしたてた混血の美少女グランドレンの肉体に翻弄され、映画こそが唯一の芸術であった筈の人生が崩れていくという物語です。谷崎自らの映画制作体験を反映する「肉塊」、本牧の住まい、山手の家、忘れ得ぬ人々など追憶を創作の形にと、横浜時代の暮しぶりを回想した「港の人々」の二篇が収められています。