紙の本
質問ではなく、回答が楽しい
2002/10/28 23:54
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投稿者:uch - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書をただの雑学本だと思ってはいけない。
凡夫の雑学本と本書の大きなちがいは、回答の水準の高さである。
その理由は、質問を寄せているのも読者なら、回答を書いている
のも読者であるという点である。正しい知識を持った専門家が
ただひとつの正解を教えてくれるのではなく、熱意ある仲間たちが
自らの知識と経験と(ときには実験に)基づいてさまざまな回答を
寄せてくれるのである。
なかには互いに矛盾した回答やユーモラスな回答もあり、その点も
楽しいのである。
英国の週刊科学雑誌のQ&Aコーナーをまとめたものであるが、
ここに現れた疑問を持つ心とそれに答えようとする真摯な営みこそ
が「科学」なのである。
単に結果としての正解を知るのではなく、答えを得るための活動に
興味がある人にはオススメである。
紙の本
暇つぶしに読む本?
2002/06/08 23:05
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投稿者:まつもと - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常生活を送っていてふと疑問に思うことは誰にでもあると思います。
本書は,そんなちょっとした疑問に多くの人が答えてくれるQ&A形式の構成になっています。
例をあげると,
どうして指先は水に浸けているとしわしわになるんですか?
瞬間接着剤はチューブの内側にくっつかないのかな?
鳥ってどうして寝ているあいだに木から落ちないんですか?
魚はおならをしません。どうして?
ゴミ箱ってなんで何が捨ててあっても同じにおいなんですか?
このような「何で?」と思えるような質問が102個も集められています。
日常の疑問に答えてくれる雑学本。通勤や休日の暇つぶしにおすすめです。
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イギリスの週間(!)科学雑誌の名物Q&Aコーナーの単行本化。
専門的な答から、ジョークな答までかなり面白い。
お気に入りは「酔っ払って歩くとなんで左に偏ってしまうのか?」と言う質問。
飲んでる間に左のポケットに小銭がたまっちゃうから、だそうだ(笑)
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ニュー・サイエンティストという雑誌の最後のページの読者からのQアンドAを本にしたもの。質問も回答も読者なので、一つの質問に対して複数の回答がある。また、回答に対する反論などもある。
タイトルを見ると、ショートショートか、よくある短編集のようだが、内容は科学的な質問と答え。温かい水を冷凍庫に入れたほうが、冷たい水を冷凍庫に入れたほうが早く凍るとか、石鹸では細菌は殺せないなど、日常生活で見かける不思議な現象についての質問と答えが満載。
2006.6.15読了
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英国の科学雑誌の読者質問コーナーに寄せられた質問を、他の読者が返答する、という形式。本当のことだけでなく、ジョークも効いていてネタ本としても楽しめます。
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「つかぬことをうかがいますが」
編 ニュー・サイエンティスト編集部
訳者 金子浩
出版 早川書房
p339より引用
“科学を楽しむために、
物理や化学の専門知識は必要ありません。”
週間科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」の、
QandAコーナーに寄せられた質問と答えを集めた一冊。
上記の引用は、
訳者あとがきの一文。
非常に身近な質問から宇宙の誕生に至るまでの、
広いはんいの質問に対して、
大勢の人たちが回答を寄せて楽しそうにやり取りしています。
サイトURLもあり、
eメールでの質問も受け付けているようなので、
参加したい方は考えて見られても良いかもしれません。
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この本は≪ニューサイエンティスト≫に寄せられた、読者からの素朴な疑問を専門家からド素人さんまで幅広い読者が答えるというコーナーの書籍化。
このチョイスがなかなか面白い。
思い本が苦手な人もお勧め。
ほんの些細な疑問なんだけど、そこは専門誌、科学的根拠をがっちり押さえた答えから吹き出したくなるユーモアある答えまで盛りだくさん!
どこから読み始めても楽しめます。そして多分、誰もが一度は思った事がある疑問がひとつはあるはず。
表紙がちょっと子供っぽいんだけれど、まあそんなの気にせず本屋で見かけたら立ち読みをオススメ。
絶対レジに持って行くこと請け合います。
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一般向けの簡単な話題ばかりかと思ったら、そんなことを思いつかないような質問・答えが続出。面白かった。
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日常生活の何気ない「ん?」と思った質問に
XX理論やZZ法則やら交えて真面目に説明されると
権威に納得する反面、胡散臭さも増す不思議。
つまりこの世の中の不思議に気付く繊細さ、鋭さと
権威に騙されない真実を求める気持ちと、
ジョークを区別できるフトコロが必要と思いながら、
これだけ多種の答えがあふれる世で
自分が選択したい答えではなく、
本当のことがどれだけ自分に対して与えられて、
自分が選別できているのか、そんなことまで考えてしまう。
パースのグレッグ・イーガンさんが登場
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イギリス版popular scienceみたいな雑誌の1コーナーと、そのウェブサイトに集まる科学的?疑問と、その解答集を紹介する本。結構面白かった。回答者が一般人というのが面白かった。間違ってたり、ギャグに逃げてたりというのが良い。一方で、ポピュラーサイエンスなのにかなり専門的回答で、質問者が理解できんのでは?という心配もしたり・・
そういうのを丸ごと含めて扱うのが良い。取捨選択の眼が養われるかどうかは不明だが、良いと思う。
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実は捏造をしていました。事務所勤めの編集者時代の話である。
担当していたPR誌に「読者の疑問に答える」コーナーを作った。
ただ、市販されている雑誌と違って定期購読をしている読者が
いない。だから編集部に読者からの疑問が寄せられるはずもなく、
疑問も自分で考え、その答えも自分で取材して書いていた。
明らかに自作自演である。普段、メディアの瑕疵をあげつらって
いるのに、私は過去にこんな悪行を重ねていた。心よりお詫びを
申し上げる。大変申し訳ございません。
でも、世の中にはきちんと読者から素朴な疑問が寄せられる媒体
もあるのだ。
本書はイギリスの科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」に寄せ
られた読者からの疑問に、これまた読者が回答するという人気の
コーナーをまとめた1冊である。
「魚がおならをしないのは何故?」「鳥は眠っていても木の枝から
落ちないの?」「トビウオが飛ぶ理由は?」「船の窓が丸いのは
どうして?」等々。
それぞれの疑問について、回答は最低でも2つ掲載されている。
専門家が大真面目に回答していることもあれば、「それ、本当
かよ?」と感じる回答も多い。回答が多くなればなるほど、
どれが正解なのか分からなくなる場合もある。
紅茶関係の疑問に関しては、それぞれのこだわりがあるようで、
回答数がやたらに多い。さすが、アフタヌーン・ティーのお国柄。
ただ、生活関連の疑問だとイギリスと日本での違いもあるので
チンプンカンプンなこともしばしばなのと、日本語訳が硬いの
が難点。
分からないところは読み飛ばして、自分の興味のある疑問のところ
だけ読むのがいいかも。