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商品説明
交通の政策も研究も不可能に踏み込んではならない。国民も国家も交通に不可能を要求してはならない。今日の交通問題の多くは、わが国独特の考え方から発生していることを明らかにし、日本型思考の克服のための対策を論ずる。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
政策の遂行上,必要な思考回路とは何か。「日本型思考」を踏まえて,交通問題を例に著者永年の研究が結実
2000/07/17 06:20
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
通常,産業関連等の特化したテーマの書籍では,当該事例のマクロ・ミクロ面の分析や変遷史等が扱われるが,本書では,交通問題の背景となる交通政策に際しての「日本型思考」の功罪を詳述している点がユニーク。著者は「政策と研究に改革を」とのスタンスで,官民総じて議論を尽くさず,他人任せではないのか,との主張のもと,先人の思想を教訓に生かそうとする。福沢諭吉の国民と政府は対等,との論を紹介し,議論する土壌の必要性を説く。また西田幾太郎,西郷隆盛らを取り上げ,今日の「日本型思考」への影響を吟味する。
以上を踏まえ,本書ではJR各社を例に欠損が増大する構図を描く。鉄道高速化,JR貨物の不振等を取り上げ,道路の拡張をにらんだ複眼的視点と,責任の明確化の必要性も説く。結びの提言では,現在の諸問題を直視した姿勢や,交通研究においても実学の色彩を濃くして,問題解決型に変ぼうを遂げる努力が必要だと強調する。
(C) ブックレビュー社 2000