紙の本
いろんな遊び方があるもんだ!
2002/07/06 14:25
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投稿者:自称遊び人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「退屈な時間をどう遊ぶか」という本だが、多忙な五木さんはけっこう
いろんな遊び方を知っていますね。
本書の構成は、まずはウォーミング・アップときて
第1章 本と遊ぶ、第2章 体と遊ぶ、第3章 アートと遊ぶ、
第4章 車と遊ぶ、第5章 声と遊ぶ、第6章 靴と遊ぶ、
第7章 夢と遊ぶ、第8章 何とでも遊ぶときてクーリング・ダウン
となっている。
いきなり「リラックスのしすぎは問題だ」と言われてみると確かに
毎日仕事ばかりしていていざ休日になってみると五木さんの言われる
ように「休みの日に限って体調を崩す」ということがよくあった。
リズムがおかしくなるからであろう。
そういう意味でこの本を読んで自分なりの休日の過ごし方を見つける
ことだと思う。
紙の本
作家に学ぶ「退屈な時間」の使い方
2001/07/27 11:59
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投稿者:sayaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
「知の休日」というタイトルからは、「勉強術」、「読書術」の類を連想しがちですが、この本は違います。この本には、「退屈な時間をどう遊ぶか」というサブタイトルがついており、これまでの「知的」という枠には入らないような、五木寛之流の「知的な休日の過ごし方」を紹介しています。
「本と遊ぶ」から始まって、「体と遊ぶ」、「アートと遊ぶ」、「車と遊ぶ」、「声と遊ぶ」、「靴と遊ぶ」、「夢と遊ぶ」、「何とでも遊ぶ」と、旧来の「知的」の定義には絶対にあてはまらないような、体と心のリフレッシュ法が紹介されています。著者自らの経験を交えながら、語るようななめらかさで文章が書かれているので、大変おもしろく読むことが出来ました。
自分も興味がありできそうなもの、自分にはちょっとできそうもないもの、さまざまな五木流の知的な休日の過ごし方が紹介されています。が、大切なのは、著者も指摘しているように、この本を材料として、自分流の知的休日の過ごし方を創造し、確立していくことなのだと感じました。
紙の本
レッツ一人遊び!マニュアル
2002/04/24 00:13
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投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書の名を借りたエッセイ集。
遊ぶということはどうやら、どういう状況におかれても、どういうものを対象にしても、できるものらしい。
モノを見て遊ぶもよしモノを動かして遊ぶもよし、いじるモノがないのだったら、自分をいじって遊んでもいい。
遊ぶということは人間の本質的行為のひとつであるようだ。著者も、遊び方をこころえてから体調がよくなったという話をして、「おわりに」の章でも「どうぞちゃんと退屈し、それを黄金の時間に変えることを試みていただきたい。それが自分らしく生きるということの核心なのだから」と述べている。
しかし、ひとり遊びが好きなのだな、この人。……私と同じだ。
紙の本
見本があれば手本が作れる
2000/11/26 23:26
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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「退屈な時間をどう遊ぶか」というサブタイトルがついたエッセイ集。
著者の休日の過ごし方や物の捉え方が軽いタッチで綴られている。『手本にはなれんが、見本ぐらいにはなれる』をモットーにして書かれているので、「ほら、ここで立ち止まって考えてごらんなさい」といった強要は微塵も感じられず軽い気持ちで楽しめる。
「手本ではなくて見本である」と思うと、それが「悪い見本」であるか「良い見本」であるかの判断は読み手に委ねられるわけで、その分こちらが優位に立てたような気がして楽である。頭休めにはもってこいの1冊だ。…と言っても、私自身は普段からキューキュー言うほど頭を使っているわけでもないので「頭休めにはもってこい」などと表現してしまった先からはずかしさで満タンになってしまうのだが。
本書は八つの章に分れていて、それぞれに「本と遊ぶ」「体と遊ぶ」「アートと遊ぶ」「夢と遊ぶ」など「○○と遊ぶ」という題目がつけられている。最終章は「何とでも遊ぶ」であるから笑ってしまう。
本さえあれば退屈しない私だが、「本と遊ぶ」の章で「読書をしても人は美しくならない」とあり、『これは肝に銘じなければ!』と感じた。
本さえ読んでいれば人格が向上するだろうとか、果ては自分の体から後光が差してくるのではないかとの血迷った考えは捨て去らなければならない。読書で人格が向上するのであれば、たとえば「出家」は無意味な行為となり、ただただ寝る間も惜しんで読書するのが極上となるはずだが現実は違っている。現実を捉えて、読書とは趣味であるという考えに徹する必要性を改めて実感させられた。
殊更新鮮に感じたのが「体と遊ぶ」の章。
とにかく全裸になって鏡の前に立ってみなさいというのだ。全裸で鏡の前に立つなんて、よほどのナルシストぐらいだろうと思うのだが、五木氏の言葉を読んでいると「なるほど!」という部分がたくさんあった。
私は子供の頃、しきりにおへその黒ゴマが気になって、おへそが赤くなるほどつまんだりひっぱったり裏返したりしたものだ。自分の体でじっくりと見た部分というと、だから、おへそくらいのものじゃないかな。
これを機会に自分の全身をじっくり見てみようかと思う。目をそむけずに見ると、その不恰好さから謙虚さが溢れ出てくることは間違いないと思うが、他には何が出てくるのだろうか?
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あくまでも五木寛之がどう休日を過ごすかに着いて言及しているだけだが、時々はっとさせられる内容が書かれている事もある。
個人的には、休日はいつもとは違う緊張を楽しむ日であると言う言葉が興味深かった。
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ダンナさんの本棚から発見して読んだ本
なかなか面白かったです。
五木氏の休日の過ごし方紹介なのだけど、そうだよねーと考えさせられる内容もあり
意外と楽しめたです。
ちなみに、この本はダンナさんと付き合ってる時にグアム旅行中プールサイドで彼が
真剣に読んでいました。
休日に読む休日の過ごし方本ってなかなか
興味深い!
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さてさて、知の休日の内容はというと
題名ほど中身はアカデミックなものではなくて
もっと身近な内容が多かったです。
美術館の楽しみ方とか共感できましたね。
ちなみにその内容はお気に入りの一点を見つけて
それをじっくり鑑賞するでした。
自分も美術館にいったときはお気に入りの画家を一人見つけること
を心がけています。
他にも車やオペラに関することなどが書いてあり
思ったのはこの人は随分はまり症なんだなって事です。
自分もかなりはまり症なのでそんなところも共感ですね。
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[ 内容 ]
本と遊ぶ。
アートと遊ぶ。
車と遊ぶ。
体と遊ぶ…。
この本は、ふだん忙しい生活のなかで頭と心がコチコチに固まりきっているのを、どうすればまともな状態にもどすことができるかという遊びの実験である。
“知”という字には、ココロとふりがなをふってもいいし、アタマと読んでもいい。
著者は、身近な例をあげながら、アタマとココロに心地よい刺戟を与える新しい緊張感のある休日を提案する。
好奇心と知的な娯しみに支えられた、本当の意味でリフレッシュされた休日をつくりだすためのマニュアルがここにある。
[ 目次 ]
第1章 本と遊ぶ
第2章 体と遊ぶ
第3章 アートと遊ぶ
第4章 車と遊ぶ
第5章 声と遊ぶ
第6章 靴と遊ぶ
第7章 夢と遊ぶ
第8章 何とでも遊ぶ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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本と
体と
アートと
車と
声と
靴と
夢と
何とでも
遊ぶ。
共感が持てたような、持てなかったような。
とりあえず、休日の上手い使い方というかなんというか。
こういう風に僕は過ごしましたよ、的な本でした。
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休日に弛緩過ぎるのはよくない、という前提に立って、五木寛之流の「遊び方」が提案されていきます。軽い読み物ですね、本当に。
五木寛之の作品を恥ずかしながら初めて読んだんですが、抱いていたイメージに近い内容・文体だったので安心して読めました。人生経験を積んだ人の言葉、と思って読めば、科学的根拠は乏しいものでもそれなりに説得力がありますね。芸術に対する接し方などについての意見は、僕のような素人の肩の力を抜かせるには十分でした。
社会人になったら、休日の過ごし方も大きく変わっていくと思います。心構えをするに当たって参考になりました。
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忙しい毎日。仕事に追われる毎日。
平日はもちろんだが、休日も業務知識を補充するための勉強、資格取得のための勉強と忙しなく、何かに追われているように頑張っている。
どんどん進歩していくからそれに追いつけるように頑張らなくてはいけない時代ともいえる。
こんな時代だからこそ、頭休めが必要と著者はいう。ただし、だらけて寝過ごすっていう生活は平日と休日のストレスのギャップが多すぎるからだめだって。適度に休日もストレスがあったほうがいいのでは??休日くらい好きなこと(集中するドライブしたり、靴を磨いたり、本を読んだり)するのがいいよって。
面白かったこと
・本は3冊まで(やべえこれは僕にも無理だ)
・活字を読む病気(はい私もです。これ!何で本を声に出して読まないんだ!(驚)っていう時代があったとは)
・お酒や絵画は十分に味わうこと
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私は興味深く読めました。タイトルから連想したのとはちょっと違う内容でした。健康に関して色々書いていた気がする。酒をうんと飲もうと思うなら、最初の一杯を三分間かけて飲めというのは、試してみようと思う。三冊の本を選んであとは捨てるというのは断捨離に通じる。足首をまわしたり、ふくらはぎをマッサージするのも、健康にとても良いと聞いた事がある。声に出して本を読むというのも面白そうだ。健康オタクの自分としては、面白く読めました。
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内容(「BOOK」データベースより)
本と遊ぶ。アートと遊ぶ。車と遊ぶ。体と遊ぶ…。この本は、ふだん忙しい生活のなかで頭と心がコチコチに固まりきっているのを、どうすればまともな状態にもどすことができるかという遊びの実験である。“知”という字には、ココロとふりがなをふってもいいし、アタマと読んでもいい。著者は、身近な例をあげながら、アタマとココロに心地よい刺戟を与える新しい緊張感のある休日を提案する。好奇心と知的な娯しみに支えられた、本当の意味でリフレッシュされた休日をつくりだすためのマニュアルがここにある。
目次
第1章 本と遊ぶ
第2章 体と遊ぶ
第3章 アートと遊ぶ
第4章 車と遊ぶ
第5章 声と遊ぶ
第6章 靴と遊ぶ
第7章 夢と遊ぶ
第8章 何とでも遊ぶ
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目次には、「本と遊ぶ」「体と遊ぶ」「アートと遊ぶ」「車と遊ぶ」「声と遊ぶ」「靴と遊ぶ」「夢と遊ぶ」「何とでも遊ぶ」というタイトルが並んでいます。ときにややマニアックとも思えるような、あらゆる対象に関心を向けて遊ぶ方法を著者が語っている本です。
たとえば、著者が足の指に名前をつけて、一本一本ていねいに洗っていることについて語っています。画廊や美術館では、自分が国際的な美術品泥棒になったつもりで、もし一点だけを盗むとしたらどれを盗むか真剣に考えるといいます。笑ってしまったのは、夢の世界をコントロールするために著者が工夫を凝らしたというくだりです。子どもの頃、おいしそうなまんじゅうを口に入れようとした瞬間に目が覚めるという経験がしばしばあったという著者は、意識が戻ってきそうになるあたりで、「これは夢ではない。これは真実だ。いま手にしているこのまんじゅうは本物だ。それを信じろ」と言い聞かせるトレーニングを積んで、手にしたまんじゅうをぱくりと口に入れ、その餡のねっとりとした甘さを味わうことができたと述べています。青年期には同じ方法で、フランス映画の女優とベッド・インする夢を、最後まで見ることに成功したことも明かされています。
強い刺激を求めるのではなく、何気ない日常を存分に楽しむというスタンスには共感できました。
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五木寛之 著「知の休日 退屈な時間をどう遊ぶか」、1999.12発行、著者67歳の時の作品です。退屈するとは、時間の流れがゆっくり感じられること。一日が長く思われることはとてもいいことだとw。そうですね!(^-^) 私の場合、一日は長く、一年は短いですが(爆)。何とでも遊ぶ、何かと遊ぼうという気持ちが大事だそうです。子供と、犬や猫と、辞書を開いて、新聞を声に出して読んで、空想の世界に入って、究極の三冊を選び出すという作業に挑戦してetc。膝は曲げ腰は伸ばしたまま洗面所の前で歯を磨く。これは運動ですねw。