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紙の本
やる気の出そうな本
2002/04/10 00:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MFTR - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒューレットパッカード、マイクロソフト、インテル、アップルなど、IT時代を形作る有力企業の創世記をふりかえりながら、現在のIT時代がどのような環境で育まれてきたのかをまとめている。アメリカのベンチャービジネスについての読み物としても興味深く、「何かやりたいな」という気にさせてくれる(元気の出そうな)一冊。
紙の本
日経ビジネス2000/2/21
2000/10/26 00:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:神崎 倫一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリコンバレーが米国のどこにあるのか知らない人でもハイテク、エレクトロニクス、ベンチャーの聖地であることは知っている。ニューヨークのシリコンアレー(小径)、シアトルのシリコンフォレスト(森)、オースチンのシリコンプレーリー(平原)など、あやかり組である。日本でもいくつか案はあったが立ち消え。
サンフランシスコ市から南へ、湾ぞいに国道101号線が、その西太平洋側ぞいに280号線が走る。2つのハイウェイはサンノゼ市で合流する。この両道にはさまれたタテ長の地帯がシリコンバレーだ。中央にあるのがスタンフォード大学。創立者リーランド・スタンフォードは一代で産を築き州知事まで務めた大立者だったが一人息子が16歳で大学進学を目の前に急逝した。その思い出のために大学を寄贈した。だから正式名はリーランド・スタンフォード・ジュニア大学である。
1885年、ゴールドラッシュは去っており、東部のインテリは「あんな田舎に大学をつくって誰がいくのか。老人の感傷さ」とあざ笑った。スタンフォードは8200エーカーの土地を大学に寄贈した。ただしどんなに苦しくても売却しないという条件で。第2次大戦後、工業化がすすむにつれ大学は工業団地としてリースすることを考えた。とはいっても魅力ある呼び水がいる。フレデリック・ターマンという若い工学部教授は前から卒業生が東部の既成企業に流れていくのをニガニガしく思っていた。
ちょうど、門下にデイヴィッド・パッカードとウィリアム・ヒューレットがおり仲がよかった。ターマン教授のすすめで小さな2階屋でオーディオ機器の会社をつくる。教授は538ドル(!)を貸し与えた。コインを投げて社名はヒューレット・パッカード社となる。
これをスタートとして企業と大学のギブ・アンド・テークがはじまる。スタンフォード大は企業在籍のまま大学院入学をみとめる。
東部のマサチューセッツ工科大学(MIT)をはじめAT&Tのベル研究所、IBMなどの既成勢力が威張っていたが、天才、ウィリアム・ショックリーがシリコンバレーに半導体研究所をつくり注目をあびる。
優秀な頭脳が続々あつまってくる。シリコンチップの発明者ロバート・ノイスがそうだ。ただしショックリーのエキセントリックな性格は“8人の反乱”をおこしフェアチャイルド半導体社独立のもととなる。アップル社の興亡とIBM。更にごぞんじマイクロソフトの登場。ドラマチックな歴史だ。
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