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紙の本
さまざまな角度から美術品を取り巻く世界が見れる
2001/03/24 12:14
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投稿者：麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表向きには偽物専門の画廊『ギャラリーフェイク』を経営、裏では、盗品や美術館の横流し品を法外な値段で売りさばく闇の商人、『フジタ』が主人公。さまざまな美術品を軸に話は展開していきます。
美術品にまつわる話を、真正面からだけでなく、いろんな角度から描いたまんがで、美術品を美術館で見るという行為にしか縁がない、普通の人からすると、知らない世界をたくさん垣間見ることができて、退屈しないまんが。
主人公のフジタは、世間の評判は悪いが、実は人情が厚い。このまんが全体にも、どこか暖かい空気が流れています。
また、フジタの相棒のサラのキャラクターもとびきり明るくて、暗く見えがちな、細野不二彦さんの画風に光を射している感じがします。
