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紙の本
やさしいスパイはご用心!
2002/06/03 23:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代は、昭和、日中事変の前後あたり。
舞台は、大陸。
満州!
日本とモンゴルのハーフ、ウムボルトは、不思議な縁に導かれて、満州の建国大学に入学。
伝説的な戦略家である石原完爾や、ソ連の革命家トロッキーらとすれちがいながら、殺された両親の謎をさぐる!
ウムボルトは、密命をおびて故郷へ。
かっての親友や、酒場の歌姫と、思いがけない再会をするが……。
戦争というのは、敵との戦いが中心になるものだとばかり思っていたけれど、このマンガを読んでいる限りでは、日本の軍隊の内部争いのほうが、むしろメインだったんじゃないか、と思えてしまうほど、内部の主導権争いは激しかったようだ。
でも、よく考えてみると、いまの会社でも、同じかもしれない。
社内の派閥争いにばかりかまけていると、業績が悪化して、いつのまにか、別の会社に吸収合併されてしまうところなんかも……。
満州、というと、日本のエゴがむきだしになったような悪いイメージしかなかったけれど、なかには、満州国理想を抱いてがんばった日本人がいたのだ、ということもわかる。
もちろん、理想は理想として、きびしい現実もあるけれど。
「染まりたくないよな、悲しくても……」
建国大学生のつぶやきが哀しい。