紙の本
ブッダは父母、妻子と再会するシャカ族はつらく苦しい日々を送っていた
2000/12/12 14:04
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投稿者:ランゲルハンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてブッダが訪れ、デーパと共にアッサジを救ったパンダワの町。この町を再びブッダは訪れた。
人気のまるでない町を歩いていたブッダとアナンダは、一人の女を見つけた。彼女は以前にブッダに恋をしたヴィサーカーだった。麻薬におぼれ、精神に異常をきたしていたヴィサーカーをブッダは救おうとするが、アナンダは反対する。そこでブッダはアナンダにこう問う。「じゃあおまえは心が狂っていないといえるかね」 答えに詰まるアナンダにブッダはこう続ける。「人間は多少なりとも誰でも狂気を持っているものだ。だから他人の狂気をとやかく言うべきではない」。
その後ブッダたちはアヒンサーに襲われる。アナンダとの戦いの途中でアヒンサーは深い穴に落ちてしまう。アヒンサーは結局息絶えるが、その前にブッダの言葉により救われる。
ルリ王子はブッダを城に呼び出した。そこでブッダが見たものは、重労働に苦しむシャカ族の人々だった…。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
その地が聖地になるのは理由がある。覚醒した者の真似をしたがるもは何でも有難がるものでゆかりの地やその姿などを追い求める。
紙の本
ナラダッタ
2001/08/09 23:40
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投稿者:けやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
カプラヴァストゥの仇敵コーサラ国のルリ王子すら心酔させたブッダの教え。ナラダッタとの出会いにより彼の悟りはさらに深まる。
紙の本
なぜ人は群れるのか
2023/07/10 23:35
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「全体を語る事は出来ない。」よく耳にする。一方でテーマであり続けてる。大衆性・世俗性は何故生まれ何故無くならないのか。
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人間としての等身大のブッタの生涯を描いた、伝記漫画。カピラヴァストウにたどり着いたブッダは変わり果てた故郷に愕然とし、同じく変わり果てたシャカ族の人々の姿に動揺する。復讐の鬼と化したルリ王子を前にブッダは一体どうするのか…。巻末のスダッタ長者がブッダに寄進するために、全財産をなげうって僧園を作ろうとする話が面白かった。死体が怖いのは死が怖いからだ――とか。この巻を注意してみているとブッダの耳が延びてきていることに気が付く。だんだん仏像に近くなっていく…。
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『ブッダ』。3000ページにも及ぶ、ブッダの一生を描いた長編。仏教に対する手塚治虫流の解釈が散りばめられ、「苦悩するひとりの弱い人間」としてのブッダが鮮やかに、かつ大胆に描かれています。仏教やブッダに対する思想入門書としても最適でしょう。僕にとっては、本書は人生訓としても成り立っています。
「いつも次のことを考えなさい。いま自分は何をしているか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国じゅうの人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとって、あらゆる生きものにとって大事なことなのかよく考えなさい」(第4部でのブッダの台詞)を、僕は特によく思い出します。
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今のように社会的に倫理観が確立する以前は、自分の行動に絶対の自信を持つことって難しかったんじゃないかと思う。特にルリ王子のように人の人生や命に関わる選択をしていたらなおさら。
周りに両極の意見を述べる人間がいるせいで王子は混乱している。しかしそれは逆に、自分の意思を決めるのに役立つ資料が揃ったとも言える。
既刊の解説でも触れられていたけれど、すでにブッダは主人公から単なるアドバイザーと化していて、ほかのキャラクターたちの動向のほうがはるかに気になる事態になっている。やはりドラマとしては、未完成の人物のほうが魅力的に映るのかもしれない…。
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『雇用主に象をけしかけたり 毒をぬったツメで斬りかかったり 他のバイトをごっそり引き抜いて独立しようとしない人なら…あとはもう何も望まないよ……』なバイト引き抜き事件がっ。
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第11巻は、ブッダが故郷に帰り、肉親との再会、息子の弟子入りなどがある。
須達長者も登場する。
なだいなだの解説が素晴らしい。
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いよいよ終盤に差し掛かったっていう感じだが、まだまだブッダの修行の旅が続くのではないかとの感覚にとらわれているというのが正直なところ。
けっして派手でなく劇的もなく、ただあたりまえのことを眈々と説くブッダの姿に共感をおぼえつつ…
ラストの12巻をじっくりと読みたいと思う。
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おすすめ度:80点
解説:なだいなだ氏
沼地を抜けて辿り着いた町が、かつてアッサジを手当てした町だと知ったブッダは、ヴィサーカーを懐かしむ。ところが、彼女は薬中毒状態で一人廃墟に佇んでおり…。
ルリ王子に再会したブッダは、シャカ族が労働を強いられ、父が監禁され衰弱している姿を目の当たりにする。ある日、シャカ族のバッディヤから説教を頼まれたブッダは…。
ブッダはシャカ族の群衆に対して説教をする傍ら、ルリ王子の苦労を指摘する。反論をしながらも、心中を見抜かれたルリ王子は、ブッダに苦しみから逃れる方法を問う…。
母をないがしろにし、シャカ族を惨殺したことで苦しむルリ王子は、ブッダと2人きりで長い話し合いをする。やがて部屋から出たルリ王子は、シャカ族の解放を宣言し…。
ビンビサーラ王を薬の禁断症状に陥れたダイバダッタは、王を幽閉し、代わりにアジャセを新王として迎える。ダイバダッタは、その勢いで竹林精舎の指導者の座を勝ち取るが…。
獣として生きる修行僧ナラダッタに出会ったブッダは、病の彼を助けようとする。しかし、自らの死期を悟ったナラダッタは手当を拒み、最期を迎える。その時、奇跡が起こり…。
ルリ王子の息子ジェータは、長者スダッタから荘園の譲渡を懇願され、園の敷地中に金貨を敷き詰めることを条件付ける。無一文になったスダッタはジェータにあざ笑われるが…。
第六部
第4章 狂女ヴィサーカー
第5章 ルリ王子との再会
第6章 意志と意志
第7章 解放の日
第8章 ダイバダッタの陰謀
第9章 ナラダッタ
第10章 祗園精舎
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麻薬に溺れる狂女ヴィサーカー穴に落ちたアヒンサー 憐れみを受けるルリ王子 息子のラーフラ そう人の運命は雲の形のようにけっしてじっとしていない 釈迦族の社会は腐り果てていた 原因があれば必ず結果が生まれる 因果(原因と結果)車座くるまざ 叛乱を実行 火花の散るような意思と意志の衝突だった 托鉢たくはつ 自然に身を委ねて終わるナラダッタ ジェータ 荘園を金で埋め尽くす 医者を廃業してマンガ家なねなった後も アドルフに告ぐ ヒトラーの1/4はユダヤ人の血 理性的に降伏のできる男か 宗教対立 錯綜し混乱しあった問題 アイルランドではプロテスタントとカトリックが対立している シーア派とスンニ派 窮乏きゅうぼう 近世の哲学 無力な芥子粒 古い年月の霧の彼方に押しやろうとしているかのようだ 先を越されているのである 脱帽 髪の毛まで剃りたいくらいだ
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手塚治虫による、ブッダの伝記。
一読する価値はあると思って一気に読了。
良くも悪くも手塚治虫調というか、手塚治虫節が効いているので、多少の好き嫌いはあるかもしれないです。