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猫楠 南方熊楠の生涯(角川文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 54件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1996/10/22
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/427p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-192907-5

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文庫

紙の本

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫)

著者 水木 しげる (作)

博物学・民俗学・語学・性愛学・粘菌学・エコロジー……広範囲な才能で世界を驚愕させた南方熊楠。そんな日本史上最もバイタリティーに富んだ大怪人の生きざまを天才・水木しげるが描...

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猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫)

税込 748 6pt

猫楠 南方熊楠の生涯

税込 748 6pt

猫楠 南方熊楠の生涯

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商品説明

博物学・民俗学・語学・性愛学・粘菌学・エコロジー……広範囲な才能で世界を驚愕させた南方熊楠。そんな日本史上最もバイタリティーに富んだ大怪人の生きざまを天才・水木しげるが描く。【商品解説】

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著者/著名人のレビュー

1941年12月29...

ジュンク堂

1941年12月29日は南方熊楠の命日です。
粘菌学・博物学・民俗学などの分野を超えたその研究や
18か国語を話したという天才的な語学力。

日本の歴史上でも桁外れのスケールをもつ天才、
熊楠の生涯を水木しげるが漫画で描くという奇妙にして奇蹟の1冊がこちら。

偉人だけれど聖人ではない。奇人。
その研究も、常に神秘なるもの、陰の世界を追及するものです。
だからこそ魅力的な巨大な星、水木漫画でたっぷりと味わってください!

【折々のHON 2010年12月29日の1冊】

書店員レビュー

ジュンク堂書店三宮駅前店

「奇人」「変人」とは...

ジュンク堂書店三宮駅前店さん

「奇人」「変人」とは、時に「天才」と同義となる。
それを体現したような人物、南方熊楠の人生を、これまた一癖も二癖もある水木しげる氏が愛情をもって描いたのが本著である。
熊楠の活動はかなりバラエティに富んでいる。
中でも近年イグ・ノーベル賞で話題となった粘菌学や、民俗学・博物学などの分野を超えた研究がよく知られる。
しかしその一方、全裸でウロついたり、酒によって暴れたりと、端からみればかなりの迷惑者でもあったという。
その数少ない理解者として水木氏が呼び出したのが、猫である。その猫は熊楠から「猫楠」という名前をもらい、その生涯の語り部としての役割を担っている。
自分の好きなことだけをして一生を過ごすという猫の生き様は、熊楠のそれとまさに同じだ。そして己にとっての幸福を追求し続ける水木氏本人の姿勢も同様である。
本書はこの熊楠・猫(楠)・水木氏の三妖怪がリンクして生まれた、奇妙にして奇蹟の一冊である。


コミック担当 和食

みんなのレビュー54件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

吾が輩は猫楠である……。

2011/02/22 09:22

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『猫楠』は、水木しげる氏の書いたまんが版南方熊楠の伝記である。猫好きの友人に「子どもの宿題用に簡単に読めそうな南方熊楠入門みたいなのを教えて欲しい」と相談を持ちかけたのは昨年の暮れのこと。今ごろになって思い出しつつ、整理しつつの覚書である。

 確か、勧めた友人は「こんなのあるけど?」といった気楽な調子だった(と思う)。ゲゲゲの水木しげるが熊楠?と当時は予備知識ゼロ。(実は相当に熊楠に影響を受けた方なのだというのはあとから知った。)南方熊楠の名は学生時代にアルバイトをしていた古本屋の書棚に別格のように鎮座していた珍しい名前の博物学者でしょうという程度で止まっていたので、小学生が初めて知るのと大して変わりないところからのスタートである。南方熊楠――子ども時代から生きた百科事典とも言える博学・碩学で鳴らした神童、後のダイナミックな活躍は衆知の通り。19カ国語に通じ、民俗学・博物学・農学・民俗学・仏教思想を研究した巨人――。凄すぎる。

 ともかく取り寄せてページをめくってみたら驚いた。なにしろ『吾が輩は猫である』のように、しゃべる縞猫が語り手なのだ。こちらはちゃんと立派に「猫楠」と名をつけてもらって、評伝作家のように能弁に、熊楠の生涯を綿々とp414ページにわたって語っている。末尾に宗教学者・中沢新一氏と妖怪学者・水木しげる氏の対談、博物学者・荒俣宏氏の解題、中沢新一氏の解題、年譜と盛りだくさんである。参考文献も実にしっかりと収められている、しっかりした本だ。だがしかし、問題がひとつ……。

 本書が掲載されたのが講談社の「ミスターマガジン」(サラリーマン以上の男性向け雑誌)だったということもあり、描写は相当あからさまに(のびやかに?)R-18モノが頻出する。小学4年男児にはいささか刺激も強かろうし、本来、知ってみてほしい熊楠本人の”優れた偉業”に辿り着く前に、いささかキツめに色っぽい描写にひっかかりウケウケと本題を忘れて足を取られるのは見えている……。というわけで母が代わりに読んでしまった。

 粘菌の研究にとりわけ造詣が深く、日本人が評価するより先に海外(とりわけ博物学先進国であった英国)で高く評価された碩学の巨人。それでも破天荒な人柄で奇矯なところも多かったという熊楠の人生が、水木しげる氏の手に掛かると、なんとも奇っ怪で猥雑で少々下品で、それでもどこか人を巻き込む不思議な魅力を放ち始める。やはり、というべきか熊楠が霊魂や化け物、動物とも意思の疎通――声ならぬコミュニケーションに長けていたというくだりは、作者の真骨頂だから腕が鳴る鳴るという勢いで書き込まれていく。猫は熊楠も相当に好んだようだが、水木しげる氏も猫を愛する人であったようだから、猫楠が作中で語り部を担っていることといい、金華猫が熊楠を訪れることといい、活躍の場がたくさん与えられている。

 一度、さらりと読み終わっただけでは、その味わいがとても簡単には表現できない作品。けれども”これぞ偉人”という視点に絞られていないために、綺麗すぎないリアルな姿がここに描かれているのだろうし、またなんとも常識の範疇を遠く離れた”異人”だったという強いインパクトが残る。
 人間=いのちという有限を生きる者として、幸福とはなんであったろうかと考察しながら熊楠やまわりの人間たちを眺めている「猫楠」は、水木しげる氏の独創なのだから、これはこれで紛うことなく南方熊楠の生涯の評伝でありつつ、水木しげるの創作品として完結している。
 一風変わっているけれど、思いがけず味わいぶかい作品に巡り合わせてくれた友人に感謝。

 蛇足かもしれないが水木しげる氏が熊楠を題材に書かれた作品はあと3つ程あるそうだ。(「怪少年」、「てんぎゃん」、「快傑くまくす」)後半2点はちくま文庫収載のようなので、興味が在る方は併せて読まれてもよいかもしれない。
 尚、web上に『南方熊楠を知る事典』、「水木しげる作品案内所」という優れたサイトがある。本評を書くにあたって参考にさせていただいた。この場を借りて感謝します。

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紙の本

やっとであった

2019/04/23 23:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

南方熊楠の特集番組で、水木先生が「熊楠の伝記?」のようなものを書いていたことを知りました。しかし番組では、その漫画を部分的に載せていただけなので、何の本か知らずにいました。やっと見つけることができてよかったです。
熊楠について、もっと詳しくなりたいです。

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紙の本

南方熊楠はめちゃくちゃだけれど、もっと評価されていい

2018/09/30 18:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

粘菌の研究にすべてを捧げた南方熊楠の生涯を水木先生が描いた作品。虫に噛まれたことがきっかけで陰茎を大きくする研究を思いついたり、仲間を集めてカチコミに行くなど、破天荒なエピソードが満載。生涯職に就かず、弟からの仕送りに頼って研究に没頭したことで、昭和天皇に進講し、粘菌標本を天皇に献上するまでになったのだからすごい。型にはまらない天才だったのだろう。

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紙の本

水木しげるらしい南方熊楠考

2002/02/19 18:51

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 南方熊楠の生涯を、水木しげるが描く。水木しげるらしく幽霊もたくさん出てくる。そして、不思議なことに、幽霊たちが、熊楠の人間性をうまく表しているからおもしろい。幽霊が出てきても、熊楠という人がぼかされるどころか、益々リアリティを持ってくるのである。

 私は、南方熊楠という人のことをほとんど知らなかった。名前は耳にしたことがあるという程度。それで、本書を読んでどれくらい彼のことがわかったかと言うと、彼の業績の点で言うと、ほんの箇条書きする程度にわかっただけと言える。彼が研究していた粘菌がどういうものであるかは、今でもさっぱりわからない。「神社合祀令」に対する反対運動についても詳しく理解したわけではない。県の林業奨励に物申した過程も同様である。
 業績の点で迫られると甚だ心もとない気持ちになるのだが、それでも、本書を読んで南方熊楠という人をがっしりとつかんだと思える充実感は大きかった。あれこれ私が彼に対して感じた文を並べると、必ず駄文になるのがわかっているので控えようと思う。とにかく、和歌山という地に、すごい人がいたんだ。日本は広いです。

 南方熊楠に一言だけ言いたいことがある。「パンツをはきなさい。」あるいは、「褌を絞めなさい。」あるいは、「スッポンポンがいいのなら、せめて着物をはおりなさい。」と言いたいのだ。熊楠は、家の中では真っ裸のことが多かったようだ。畳にうつ伏せて文章などを書いている様子を見るとウッとなってしまう。そんな野放しの状態なので、しょっちゅう大事な部分が虫に刺されたり、かぶれたりしてしまう。「ほんまぁ、山下清でもデカパンをちゃんとはいてるんやで!」
 偉人も天才も金持ちも、み〜んな人間である。ワハハ

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2008/05/08 19:15

投稿元:ブクログ

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2004/10/05 04:10

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2016/10/03 22:29

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2008/01/15 23:54

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2007/01/25 04:30

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2010/09/11 18:35

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2006/09/05 13:13

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2013/01/25 19:34

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2008/02/01 17:09

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2012/01/27 00:21

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2016/12/22 09:28

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