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紙の本
あなたを幸せにしたいのに あなたにはきっと会えない
2016/07/18 23:23
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星月夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3巻の口絵は、表は翼の生えたスウ、裏はスウと織葉。
話は過去に遡り、まだ鳥籠に居るスウと、歌手の織葉との出会いのエピソード。
ここからはネタバレの感想になります。
一つ葉のクローバーの織葉は、和彦の恋人。
織葉の魔法は、自分の死ぬ日が分かるという、不思議な能力のみ。
やはり、スウの四つ葉の魔法の力と同様に、
織葉の力も、物語を切なくする為の要素のように感じる。
スウは織葉の歌に惹かれ、電話で織葉と交流し、やがて二人で『CLOVER』を作る。
「和彦をしあわせにしたいのに
私は和彦の『四つ葉のクローバー』になれなかった
あの人に何もしてあげられないまま 私は今日死ぬわ」
自分の近づく死期を感じてスウに告げる、一つ葉の織葉。
「終わるってわかってても ほんの少しでいいから…幸せになりたい」
四つ葉のクローバーであるが故に、鳥籠に独りきり、
織葉にも会えず、終わると分かっていても、幸せを求めるスウ。
四つ葉のスウと交流したことがきっかけで、
危険因子と見なされ、消されてしまったようにも感じたが、
結局、織葉は何の為に殺されたのか、犯人が誰なのかは、描かれていない。
この事件の後、和彦は軍人を退役し、銀月の副官を辞めて、犯人捜しを始める。
そして、後に、四つ葉のクローバーのスウと出会う。
それぞれが魔法の力を持つが故に、望んでも得られない、
限られた幸せの、切ない三角関係。
和彦を幸せにしたいのに、死んでしまう織葉。
織葉を幸せにしたいのに、織葉とは会えなかったスウ。
スウの作った想像の妖精・織葉の映像が、二人で作った『CLOVER』を歌う。
『CLOVER』が、三人の哀しい関係を表現していて、切なかった。
紙の本
いつしか哀しみに彩られ…
2001/12/25 14:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TAIRA - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと独り、籠の中で暮らしていた「スウ。」 ある日、誰かの夢をかいま見る。 それは、優しい綺麗な妖精の歌。
スウと織葉の出会いの物語。
四葉のクローバーを見つけたら 幸せになれるの でもね 内緒にしてて クローバーの白い花が どこに咲いていたか その葉が何枚あったか
四葉のクローバー
あなたを幸せにしたいのに
あなたにはきっと会えない
この二人の物語は一冊で完結。織葉にも「クローバー」の秘密が隠されている。 やっぱり切ない終わり方。