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紙の本
感動
2005/03/16 20:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:華雅美 由沙 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、『世界は美しくなんかない』で衝撃を受けました。でも、『それゆえに美しい』のだそうで。これでもまた衝撃を受けました。
キノの旅に出てくる国や人々は全てが魅力的でした。だから、どんどん虜になっていくんですよね。
キノの旅は巻数は結構ありますが、話は一話で完結しているので、普段あまり本を読まない人でも無理せず読むことができるのではないでしょうか。
時間軸がバラバラで、複雑と思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、それだから、キノの師匠の話やキノの昔話が読めるので、得といえば得かもしれません。
キノと相棒エルメスの他愛ない会話や、理不尽なキノの師匠のお話、それを受け継いだキノの多少無理のある行動など、笑うところがいっぱいで、それでいてほろりと涙も忘れていないという、とても魅力的なお話です。
紙の本
好きです。
2005/02/22 18:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月夜の雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてこの本を読んだとき、衝撃が走った。
ドキドキするようなスリルも少しあったり、
じ〜んとするような感動もある。
正直、こんな世界があったら、こわい。と思ったけれど、
胸に響いて、心に何かを残してくれる『こわさ』だった。
別世界のような話だけど、ほんとにあっても不思議じゃない感じ。
読み終わったあと、モラルみたいなものを学んだ気がした。
根本的な人間性を垣間見れて、読んだ人それぞれが
いろいろ感じ入るところがある作品だと思う。
私はこの本が好きです。
紙の本
どこか不条理さを含んだファンタジーノベル
2004/04/28 12:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:多胡 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電撃文庫にて@キノの旅@です。
喋るモトラド(自動二輪車)と人間の少女キノの厳しくもどこかノスタルジックな短編ストーリ。
一つの国に主人公であるキノ達は3日だけ泊まる。そこでさまざまなストーリーが展開して行くわけですが、童話のような、不思議な世界やファンタジー要素を含んだ世界が広がり、どこか皮肉や心理などが織り交ぜられています。そこがなんとも考えさせられるのである。
短編で同じようなストーリーかと思っていると、あれっと思う事や、主人公キノの隠された過去が明らかになったりと、飽きさせないのも良い。
ファンタジー物がすきな人は是非読んでみる事をおすすめします。
紙の本
独特の世界観
2002/07/15 16:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤーサン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この独特の世界これにはまらない人がいるのでしょうか?
短編の中にみっちりと詰め込まれた人間の『闇』と『光』の部分
これをどうとるかは、人次第で、感想も、それぞれだと思います。
私にとって『謎』なのは、『キノはいったい何者なのだろう?』
というところで、実際これは推理するしかありません。
わかっている人は、いるのでしょうか? 分かっている人がいたら教えてほしいものです。
紙の本
おとぎ話
2002/01/18 00:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:十二番目の男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
発売以来反響の多いシリーズ。
テンプレートのようにある程度固定化された文章スタイルに加え、一話が短いため、読みやすい。かなり直截的な、おとぎ話のようなストーリーである。メッセージ性が強く、読んでいると「君はどう思う?」とキノに聞かれているような気になる。このスタイルがどうにも気に入らない、鼻につく、神経に障るという人は読まない方が精神衛生の観点からも良好だと思うが、そうでもない人には一読をおすすめする。
紙の本
世界なんて美しくない!!
2001/09/06 18:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kuesuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
キノはいろいろなところを旅にでるのですが、そこでキノが見たものは、考えさせられるものばかりだった。「世界なんて美しくない!」という言葉は、深く、そして切ないものでしょう。
人間の心を、リアルに描かれたこの本は、考えさせられ、そして面白く、美しい。
話は変わりますが、キノの旅の絵を描いているのは、ゲーム「サモンナイト」を描いている人で、絵も楽しめます(笑)。
紙の本
旅の形
2001/08/27 21:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:神月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
★人間キノと言葉を話すモトラドのエルメスの旅の話。いろいろな国のいろいろな人々との出会いと別れをくりかえし、二人の旅は続く。
★短編形式で綴られるストーリー。本当に6ページ程度しかないものや、40ページくらいのものもある。だがどれも深い意味を込められたものが実に淡々と、あっさりと描かれている。時に残酷な話もあるのだが、残酷さをあまり感じさせないのは淡々とした文体とキノとエルメスというキャラクターによるものなのだろうか。
★読んでいるうちにいろいろなことを思わず考えてしまうような作品。後書きも独特で楽しめる。
紙の本
見届けたい旅
2001/03/02 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間キノと、言葉を話す二輪車が、国から国へ渡り歩く旅のお話で、6つのお話とプロローグ、エピローグが収録されています。イラストの印象が強いのかもしれませんが、全体的に「無表情」といった印象を受けました。
短編連作の形で書かれていてとても読みやすいのですが、初めて読んだ時は少々唸ってしまいました。文章が少し独特で、キノの行動や町の描写などに素っ気無さを感じ、展開がはやく感じたからです。なのでもうちょっと細かく書いて欲しいなという不満がありました。でも後半を読む頃には、それも気にならなくなり、逆にそれがこの作品の味なのだと思うようになりました。
機械だけで人間の姿が見当たらない国だったり、何でも多数決で決める国だったりと、彼らが辿り着く国はどれも少しばかり変わっています。でも、どの国にもそういうふうになってしまった背景があります。その各国の現在の姿はけして正しいとは言えないけれど、間違っているとも言い難いものがあります。それゆえに、どの国のお話にも、何かもやもやしたすっきりとしない思いが残ります。
自分探し的な旅の中で、キノはいったい何を発見するのかを見届けたいという気持ちと共に、自分もこの本を読むことで何かを発見できるんじゃないかという期待を持たせてくれます。ちょっとブラックな面もありますが、とにかく続きが読みたくなる本です。
紙の本
引き出しを埋めていく旅
2001/01/22 17:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にむまむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は表紙のイラストに引かれてかってしまったのですが、微妙な心理の動きをキャラクターに乗せて動いているので、おもしろかったです。 しゃべる二輪車、エルメスの存在もよくある話の中の擬人化でなく、あくまでも主人公と対等に話しをさせている所が一番よかった。自分探しの少年期の不安定な中で、自分自身の体験を通して引き出しを埋めて行く自分探しなのかとも思える。経験こそが一番の財産ともいえるが、細かい話毎に何がしか訴えかける部分があって読んでいて楽しい。続編も出ているが、作者の引き出しの数だけ旅は続いていくともいえるわけで、これからの作者にも期待しています。
紙の本
旅というもの
2000/11/03 08:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:十夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キノが渡り歩いてきた国々が、今あるその姿になったのには全て理由がある。
人々は皆、考えることを止めてしまったのだ。
「人間同士の思いを直接伝え合うテレパシーが極度に発達した国」では、人々はコミュニケーションをとる努力の大切さを忘れ、心から伝えたい言葉を真剣に考えることを放棄してしまった。
「悪政を敷いた王制を革命によって廃止し、“多数決原理主義”を選んだ国」では、“完全な平等”の幻想に酔った民衆が、より良い決定を選ぶことの意味を考えるのをやめた。
そのほかこの本に収録されている「コロシアム」も「大人の国」も「平和な国」も、目のまえで起こっていること、それが常識だと信じきっていることに、なにも疑問を感じず思考停止してしまった者たちの姿が語られている。どことなく飄々とした内容の「レールの上の三人の男」でさえ、疑うことを知らない老人たちの姿は、たんに自分の判断を放棄しただけと目に映ってしまう。
考えることを止めて、なにかに身をまかせてしまうことはたやすい。でもそれは、本当はとても哀しいことなのだ。
旅というものは人にまかせっきりでは本当の旅ではない。それは自分で決めなければ一歩も進めない判断の連続だ。迷うことこそが、旅なのだといえる。
まだ疑うことを知らなかった幼いキノに、ある人が教えた“自分で考える”というメッセージ。たとえ言葉には出さなくても、これを誰かに伝えるためにキノは迷いながら考え、どこへ向かっているともしれない道を歩んでいるのかもしれない。