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まどろみ消去(講談社文庫)

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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 150件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.7
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/380p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-264936-5

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文庫

紙の本

まどろみ消去 (講談社文庫)

著者 森 博嗣 (著)

まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

税込 540 5pt

まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

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みんなのレビュー150件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

綺麗に騙されたい人に

2003/03/14 21:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:逢坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「10が二つ、4が二つある。どんな順番でも良いから、これらを全部使って、足したり、引いたり、掛けたり、割ったりして、答えを24にしたまえ」

などなど、作中に事件の他にも様々なミステリィを供し、多層的に楽しむことの出来る本格推理小説を読ませてくれる森博嗣の著作。本書はS&Mシリーズの六作目として並べられていますが、シリーズを知らなくても充分に楽しめる嬉しい短編集です。

一般論になりますが、ミステリィに限らず短編というのは筆者の力量がストレート現れます。私は『臨機応答・変門自在』から森博嗣を読みはじめたという変わり種なのですが、作家としての力量は「本業は理系の研究者だし…」と正直たかをくくっていました。難解な理系の単語を並べて、難解に見せかけることで読者を煙に巻いているのだろう、と。

が。

巧い! と思わず膝を叩いてしまいました。いかに緻密で意表をついたトリックでも、拙く騙されたのでは読後感は悪いものになる。最悪、ミステリィそのものを嫌いになってしまうことだってありえる。だけれど、この本ではそういうことがない。よかった、と思いました。初めて読みだしたミステリィが森博嗣でよかった、と。

ミステリィを読むにあたって読者が切に望むことは「綺麗に騙される」ことでしょう。謎自体ではなくて、いかに綺麗に謎が配されているかが、推理小説の本当の要です。これらの短編は見事にその欲求を満たしてくれる心地よい秀作ばかりで、ミステリィビキナーにお勧めの一冊です。筆者は後に「森の持っている可能性の大多数が、既にここにある」と語っていますが、この一文を見た私が、頬を緩めたことは言うまでもないでしょう。

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紙の本

キシマ先生が心に残る…

2018/11/12 01:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編で読みやすかったこともあり、すらすら読めました。
S&Mシリーズの2人が出てくる話もありましたが、その話の中でも、お二人はほぼ出てこないのですね。それでも、味があって好きでした。萌絵は、どこにいてもキャラが立ちますね(笑)
どの話も好きでしたが、「真夜中の悲鳴」が最も好きでした。メインの二人が可愛くて。
しかし、一番心に残ったのは、「キシマ先生の静かな生活」ですね。おそらく、これには、研究者でもある森博嗣先生の心の声が込められていたことでしょう。

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紙の本

森博嗣先生の些細な本音をかいま見られる短編集

2001/03/31 15:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この短編集は習作というのが一番ふさわしい気がする。二つ目の短編集「地球儀のスライス」の方がやはり上手になっている。短編はごまかしがきかないから、余分なものがはっきりとわかってしまう。簡単にいうと優劣がわかりやすい、ということか。森先生の場合はヘタとは言わないが(笑)、コンセプトがバラバラという感じ。その点、「地球儀」の方がまだまとまりがあった。

 でも、普段書かないようなものというか「ミステリー」という枠から少しはずれたものを書いているのが特徴で、そういう意味では面白かった。でも森フリークでないとわからないトリックもあり(すばる氏って誰?とか言っているとわからないレベル)、そういう意味ではフリーク好みの「濃ゆい作品集」のかもしれない。

 個人的には最後の作品「キシマ先生の静かな生活」がよかった。森先生の本音というかそういう部分が少しだけかいま見れる。きっと今なら先生はこの作品を書かないでしょう。「いまさらこんなことを書いてどうする」と思うんじゃないかな(違う?)。でも「いつから、僕は研究者をやめたのだろう?一日中、たったひとつの微分方程式を睨んでいた、あの素敵な時間は、どこへいってしまったのだろう?」という下りは理系出身の技術者なら誰もが思わず頷いてしまうのではないか(そうでないあなたは恵まれているだろう)。そういう時代はあっという間に過ぎ去ってしまうということ。一日中、微分方程式を考えていられるというのは本当に貴重で贅沢な時間の使い方だ。それだけの集中力をもっていることと、その時間を確保できること、両方が必要だから。今は両方とも持っていない。そう思えば森先生自身が我々からすれば羨望の人なのだろう。理系のノスタルジィを運んでくる一冊だ。

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紙の本

これはまどろみではないのか?

2001/03/29 15:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハチミツ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 森博嗣本人は「本書に自分の全てが詰まっている」と語っている。しかし『すべてがFになる』や『夏のレプリカ』などを夢中になって読んだ私からすれば、この本は「おち」最優先であり、それもどこかで読んだようなおちや手法ばかりにしか見えない。短編集だから仕方がないのかもしれないが、これでは星新一や筒井康隆ではないか。それに明らかに内輪うけで閉鎖的な作品もある。
 とはいえこれも森の本領なのかもしれない。「本書が嫌いな人は他の森作品にも見切りをつけた方がよい」と本人が言っているのだから、この読みやすさ=単純さも読者サービスとして受けとめるのがファンのあり方ということか。
 ただ私は森作品を娯楽として楽しんではいるが、熱狂的なファンではない。だからこの作品は(森作品の中では)駄作だと断言するし、間違ってもミステリー好きの知人に薦めることはない。しかし森作品を読んだことがない人、時間がない人には本書は良質なエンターテイメントであるかもしれない。ちょっとした移動時間にはぴったりと言えよう。

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2005/08/24 23:19

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2005/04/05 01:02

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2005/09/28 21:48

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2005/09/23 09:44

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2005/12/15 01:08

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2019/04/29 23:54

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2005/11/15 16:04

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2005/10/31 06:28

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2014/11/10 17:50

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2005/12/17 15:59

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2007/02/01 23:37

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