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mitiママも読むであろう。と、買い求めたご本なのです。
この方、ゾっとするです。どうして女性の気持ちが書けるのかしら?
『崩れる』と『腐れる』は中でも好きなのよねぇ。
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副題に「結婚にまつわる八つの風景」とあるやうに、結婚に關係した話を集めた短篇集である。
これは怖い話ばかりで構成された、怖い本だ。
日常生活の中に隱された恐怖をえぐり出した本だとでも云はうか・・・
なかでも、表題作「崩れる」は、男として身につまされるやうな話で、讀み了へた時に背筋に冷たいものを感じてしまつた。
私の好きな作品は「腐れる」。
匂ひ(嗅覺)を題材にしたミステリータッチの作品である。
ただ、私見では、ラストの2センテンスが蛇足、あらずもがなであると感じた。
「誘はれる」は、一つの事象が、見る角度によつていかやうにも見えるということを感じさせてくれる佳作。
2003年6月4日讀了
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結婚をテーマにした短編集。
1話目が強烈。結婚したくなくなる(笑)家事とか奥さんにまかせっきりの人は読むといいね。すっごい怖いから。
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◆崩れる・・・突然会社を辞めた息子と、仕事を滅多にしない夫。なぜ私はこんな男達のために汗水垂らして働いているのだろう?
◆怯える・・・昔付き合っていた女が毎日のように、自分がいない自宅に電話をかけてくるらしい。そのせいで身重の妻の様子は日増しにおかしくなっていく。
◆憑かれる・・・翻訳家として独り立ちしている聖美のもとに、突然高校時代の女友達から電話が。今からすぐに結婚祝いの食事会に来てくれないかという。
◆追われる・・・結婚相談所で、登録者の男性の模擬デートの相手を務めている千秋。こちらは仕事と割り切っているのだが、中には本気になって熱をあげてしまう男性もいて・・・。
◆壊れる・・・妻が運転していた車にぶつかってきたのは、なんと部長の奥さんが運転する車だった。立場上、強く言えない安永は、なんとか部長の弱みを見つけようとする。
◆誘われる・・・ママ友が欲しくて新聞に投書した。いい相手が見つかったと思ったのだが、彼女はかなりずうずうしい上に、なんと盗みまで働いているようだった。
◆腐れる・・・どうしても気になる隣りの家の臭い。最初はただゴミを溜めてしまっているだけかと思っていたが・・・。なぜ、子供の姿が見えなくなったのだろう?
◆見られる・・・毎日のようにかかってくる正体不明の男からの電話。なぜこいつはこんなにも私の行動を把握しているの!?
以上8編の短編集。すべてが結婚にまつわる話であるが、その結末は決してハッピーではない。サイコホラー的な話が多め。
どれも可もなく不可もなくといったところだろうか。つまらない話もないが、特別印象に残るおもしろい話もないかなぁ。
◆誘われる・・・華麗なる形勢逆転。思い込みや、片方だけから物事を見ることは間違いの元、と改めて思わされる話。
◆腐れる・・・どこへ行ったのか旦那!!想像におまかせします的な終わり方だったが・・・((((;゜Д゜)))
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私の思っている作者のイメージからは若干ずれた短編集
ホラーに近い?か
短編の割に濃密
オチがそっちに向かっていくのを感じながらページをめくる怖さもある
世にも奇妙な物語とかに使われてそう…
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こんな生活、もう我慢できない…。自堕落な夫と身勝手な息子に翻弄される主婦の救いのない日々。昔、捨てた女が新婚家庭にかけてきた電話。突然、高校時代の友人から招待された披露宴。公園デビューした若い母親を苦しめる得体の知れない知人。マンションの隣室から臭う腐臭…。平穏な日常にひそむ狂気と恐怖を描きだす八編。平凡で幸せな結婚や家庭に退屈しているあなたへ贈る傑作短編集。
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再読。
面白かった!!
ハズレなしの短編集。
「誘われる」公演デビューをするも友達ができない子育て中の杏子は、同じように友達を求める投書を新聞で見かけ、電話をかけてみる。
これが一番面白かった。
ラストは驚かされた。
「憑かれる」聖美の高校時代の友人2人が結婚するという。突然お祝い会に誘われレストランに出かけていくが・・・。この中ではやや異色の作品。著者曰く「レベル的にはこの作品集の中では一段落ちるように思う」とのことだが、そんなことはなく、とても面白かった。
2015.9.26
再読。
結婚をテーマにした短編集。
どの話も面白かった。
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貫井さんの短編集。8つのお話が入ってます。すっきり終るものあり、「それでどうなるの!?」ってなるものあり。1話1話短いけどまとまってて読みやすいし、うまいと思う。副題が“結婚にまつわる八つの風景”なので、結婚するために、あるいはしたためのゴタゴタばかり描かれているのかと思いきやそうでもなく。読んでて“結婚”はあんま意識しなかったなぁ。でも言われて納得。確かに。そういうとこがイイ。貫井さんも好きな作家さんのひとりなんですー。
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題名が物語るように、この小説は結婚にまつわる8つの短編から構成されている。
いずれも平凡な毎日から起こりうることであり「もしもこうなったら、怖いだろうな」と思えるような話だ。
どれも面白かったが、特に表題と同じ「崩れる」が「ぞっ」とする内容・・。
この小説の読後・・いつもシャカシャカと家事にいそしんでいるカミサンに、思わず優しい言葉をかけていた(笑)
新聞の三面記事を賑わす様々な事件。
「あの人がそんなことをするなんて信じられない・・」こんなコメントもよく聞かれる。
人間は皆、どこかに狂気の部分を持っているのかもしれない。
しかし、普通はそんな感情をどこかでコントロールして、毎日の生活を送っているのだろうと思う。
だが、それがふとしたことから頭をもたげてきたら・・・。
ストレスは毎日確実に溜まっていく・・
そして限界が近づくと、それが内面に向かいメンタル面に支障をきたす人もいる。
また、外に向って爆発してしまう人もいる・・いわゆる「キレる」というものだ。
ああ・・キレないように、オレもカルシウムをもっと取っておこう(笑)
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短編集。全8話。
結婚にまつわる、男女の日常に潜む恐怖。不倫をする男、公園デビューに悩む妻・・・。様々な登場人物たちが、思わぬ陥穽にはまり、思わぬ恐怖と出くわすことに・・・。
玉石混淆って感じでした。読後思わず背筋がゾーッとするものもあれば、オチがみえみえでふぅーんって感じのものもあり。
初めて貫井さんの短編集読んだけど、今までとはちょっと趣が違って、どちらかというと心理描写が巧妙で、こういう心理サスペンスものもうまいんだなぁと感嘆しました。
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短編というものを書くことを避けていたらしいがなかなかどうして面白い。見事にまとまっていてそれぞれがインパクトがあるので読み応えはばちっり。
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こんな生活、もう我慢できない…。自堕落な夫と身勝手な息子に翻弄される主婦の救いのない日々。昔、捨てた女が新婚家庭にかけてきた電話。突然、高校時代の友人から招待された披露宴。公園デビューした若い母親を苦しめる得体の知れない知人。マンションの隣室から臭う腐臭…。平穏な日常にひそむ狂気と恐怖を描きだす八編。平凡で幸せな結婚や家庭に退屈しているあなたへ贈る傑作短編集。
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「崩れる」 日常の何気ないところから日常が崩れ、狂気が生まれる。世の中で起こるいくつかの事件もこんなところからくるんじゃないかと考えさせられます。
「怯える」 かまのかけ方が尋常じゃない そしてさすが貫井さん!まさかの展開!
「憑かれる」 これも貫井さんワールド!霊的世界!
「追われる」 結婚相談所に登録してきた相手と模擬デートをすることを仕事にする主人公。その相手に追われることに。。こわい。。
「壊れる」 不倫をする者が人の不倫を暴いて、さらに自分も暴かれる、、、因果応報
「誘われる」 まさかの展開パート2!
「腐れる」 ひどい臭いの正体は?! そもそもほんとに匂うのか?! 真相は如何に。
「見られる」 一人暮らしの女子注意!!
の全8話 短編集ですが読み応え充分
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2008.10
副題の通り、結婚にまつわる八つのお話。基本的に、暗い。変なヤツと悪いヤツばかり登場したって印象だなー
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表題作「崩れる」を含む短編集。
家族や恋人など男女関係の日常に潜む恐怖がテーマ。
自堕落な夫や身勝手な息子に翻弄される主婦。
不倫している男性。公園デビューに緊張する若い母親。
バラエティに富んだ短編集になっている。
特に女性心理の描写は秀逸だと感じる。
個人的には,「誘われる」,「腐れる」が良かった。