- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.8
- 出版社: 翔泳社
- サイズ:20cm/281,4p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88135-904-5
紙の本
プルトニウムファイル 下
「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者達はようやく生身の人間へと変わる。だが、汚染された被害者の体は? 実験によって亡くなった人達は? 秘密主義の...
プルトニウムファイル 下
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- 税込価格:3,520円(32pt)
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商品説明
「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者達はようやく生身の人間へと変わる。だが、汚染された被害者の体は? 実験によって亡くなった人達は? 秘密主義の名残が証拠隠蔽や言い逃れに変わるのか…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
アイリーン・ウェルサム
- 略歴
- 〈アイリーン・ウェルサム〉1951年ニューヨーク生まれ。テキサス大学オースチン校卒業。『アルバカーキ・トリビューン』紙の記者を務めた。プルトニウム注射の報道記事でピューリツァー賞受賞。
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信じがたい放射能人体実験の全容
2000/07/23 07:29
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投稿者:鈴木クニエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プルトニウムを18人の患者に注射。にわかには信じがたい人体実験が、アメリカで行われていた。それだけではない。妊婦829人、養護施設の子ども74人に放射性物質を飲ませ、囚人131人の睾丸に放射線照射……。しかも、ほとんどの人が実験台になったことすら知らされていなかった。
1986年、注射による人体実験は連邦議会で取り上げられた。が、著者が「誰が実験台にされたか」を7年後の93年に突き止めるまで、注射された人はずっとコード番号としてしか存在しなかったのだ。その様子は『プルトニウム人体実験』(小学館)に詳しい。注射実験以外も加え、94年以降の米政府による調査・対応とあわせて構成されたのが本書である。
やり場のない怒りが込み上げる。広島への原爆投下以前の実験は3人のみ。あれだけの被害を目にしてなお、実験を延々と繰り返した。なぜ? なんのために? せめて、著者が暴いたこの重い事実に、憤りと悲しみをもって向き合いたい。
<関連本>
○小学館『マンハッタン計画 プルトニウム人体実験』アルバカーキー・トリビューン編 広瀬隆訳・解説 1994.12.1
<目次>
[下巻]
第三部 核実験のモルモット
第二四章 スターリンの果たし状
第二五章 兵士のモルモット第一号
第二六章 放射能の粒
第二七章 焦土の演習
第二八章 モルモットになりたい……
第二九章 キノコ雲の決死隊
第三〇章 志願将校
第三一章 逆さキノコ雲
第三二章 死体泥棒は愛国者
第四部 合衆国版・ナチ収容所
第三三章 「マウスかヒトか?」
第三四章 ヒューストンの「クリップ」軍医
第三五章 核の戦場・シンシナチ
第三六章 オークリッジの照射室
第三七章 囚われのボランティア
第三八章 よみがえるプルトニウム注射
第三九章 「小説よりも悲しい……」
第五部 清算
第四〇章 「事実を言おう」
第四一章 暴露と痛み
第四二章 人体実験調査委員会−−一九九四年
第四三章 涙の証言
第四四章 本を開いてすぐ閉じる
第四五章 大統領の謝罪
第四六章 「もう二度とは……」−−一九九六年末
第四七章 ごまかしと現ナマ
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
索引
略年表