紙の本
捕食者たち
2001/03/31 23:09
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイコパス(精神病質者)と呼ばれる人々がいるのだそうである。彼らは良心の呵責を感じず、他人に感情移入できず、利己的で自分の利益しか念頭になく、そして恐るべきことに人を魅了し操る能力に長けている。彼らは厚生も治療も受け付けず、本質的に社会の捕食者なのだという。
本書は、このような良心の欠落した「捕食人間」についての解説であり、その性質や見分け方や対処法について記したものである。
この本を読んだ多くの人は、ゾッとして恐くなるだけでなく、「ああ、あの人はそうだったのか」とうなずくのではないだろうか。極端なサイコパスは兇悪で異常な犯罪を起こし刑務所にいるが、ふつうのサイコパスは誰の身近にもいるのである。そうでなくても、映画や書物が、数多くの冷血なサイコパスを描き出している。
とかく見過ごされがちな(いや、見たくないのかもしれないが)この社会の一側面について、学んでみるのもよいのではないだろうか。
紙の本
護身マニュアルが必要だ!
2020/10/15 18:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には変な人が大勢いる。
その中でもその最たるものがサイコパスだ。
どんなに腹が立っても誰も殺人までは侵さないだろう。
しかし、サイコパスは虫を殺すように人も殺す。
自分は正しいといつも思っている。
殺害しても何も感じない。
サイコパスは病気ではない。
だから治療法がない。
対症療法で更生させる方法がとられているが、
治らずに殆どのサイコパスは再犯する。
サイコパスになる原因は、生理学的要因(遺伝子等)と
環境要因(幼児期の虐待等)と、多くの場合これらの混合型らしい。
前頭葉の異常が原因との説もあるが、必ずしも当たらない場合が多いらしい。
この本を読んでいると、サイコパスらしき人がいっぱい世の中に隠れているな、
と思う。
ストレスなどが原因で発狂する精神病患者とは違い、
サイコパスの人は、その原因ウンヌンよりも最初からサイコパスという人種に
分類される人たちらしい。
幼児虐待する親が『これはしつけです。』という。
本当にそう思って過度の体罰を与えているのはサイコパスだと思う。
どうすれば子供たちを守れるのだろうか。
昭和の時代は、地域で子供を育てた。だから、今よりは守れたのだろう。
隣人、SNSで知り合った人、職場の人・・・ここにいるかもしれないサイコパス。
サイコパスから身を守るマニュアルが必要だと思う。
投稿元:
レビューを見る
中3の頃(たぶん「羊たちの沈黙」を見た頃)に
人の精神というものに興味を持って
こゆ本を読み漁ってたんだけど
タイトルまで記憶に残ってるのはFBI心理分析官とこの一冊。
この本は「精神異常者」と「犯罪者」がイコールではなく
身近にいるこゆ人もやばいよってことを教えてくれる。
「良心の呵責がない」というのが一番大きな特徴で
日本でもこゆ人が増えてきてるのは
毎日ニュースを見てれば明らか。
アメリカでは90年代にこゆのが取り沙汰されてたけど
日本でもそろそろこゆのを真剣に研究した方がいいんでないの?
と思いますね。
こゆ人の多くが、なんだか「人を惹きつける魅了」を持ってるので要注意であります。
投稿元:
レビューを見る
サイコパス。精神病質。
「シリアルキラー(連続殺人者)や、重度のストーカーの多くがサイコパスに属すると考えられている。三省堂の大辞林によると「性格が逸脱し、そのために社会を困らせたり自らが悩むもの。性格異常。」
とのこと。
実際の連続殺人者を例に挙げながら、サイコパスについて教えてくれる本
投稿元:
レビューを見る
末恐ろしい…
更正の余地なしの饒舌演技派。
自分の考えを押し通すんじゃなくて、他の人がどう考えるか理解する能力を持ってないんだから…
こんな恐ろしいひとには出会ったことがありません。たぶん。
2006/12/1
投稿元:
レビューを見る
これは新しいのだけど、読んだのは11年前のやつ。
殺人鬼(サイコパス)の行動や心理などが細かく書かれていて、ゾクゾクするぐらい面白かった。
心理学に興味が無い人には気持ち悪いと思う一冊。
個人的には星五つだけど
おすすめはあまりしたくないです。
投稿元:
レビューを見る
高校時代、殺人鬼オタクになるきっかけになった本。
とりあえず、犯罪者はサイコパスと思っておけばいいんだね!と妙に納得した。
投稿元:
レビューを見る
超がつくほど有名な犯罪者を例示しながら
意外と日常に潜む危険を指摘している。
肉体的な原因なのか、精神的な原因なのか、社会的問題なのか
わからなかったが、行過ぎた我儘ではなく
異星人のような人間が存在、発生するということが恐怖
投稿元:
レビューを見る
安くて小型の文庫版ですし、この分野の権威による著作で、内容的にもお薦めできる本だと思います。サイコパス(精神病質者、他の呼び方ではソシオパス=社会病質者)の恐ろしさがよく判ります。
但し、著者自身が本文に記載している通り、診断は信頼できる専門家に任せるべきものであり、読者が周囲の人間にサイコパスのレッテルを貼って回るべきものではありません。その意味では、本書の内容は冷静に読み取った方が良いと思います。
サイコパスに関する本としては本書1冊を読み込んだことにより、他のサイコパス関連書籍「サイコパス-冷淡な脳」の冒頭部分を書店で立ち読みした際に、そこで挙げられていた4つの事例のうちサイコパス事例2例とサイコパスではない2例を見分けることができました。それくらい本書「診断名サイコパス」に重要なポイントはしっかり書かれていると言うことだと思います。
身の回りにいる困った人物が「サイコパス(精神病質者)」なのか、それとも「自己愛性人格障害者(M. スコット・ペック著「平気でうそをつく人たち」で提唱されている「邪悪な人」もこちらに含まれ、精神病質者とは異なるものとの見解が同書に明記されている)」なのか、そのどちらであるのかを見分ける必要がある場合には、その人物が本当に浅い感情しか持たず、(良心が自己愛による自己正当化に覆い隠されているのではなく)本当にもともと良心が欠落していて、恐怖やストレスをもほとんど感じない人物であるような場合にはサイコパスだと疑っても良さそうですが、私自身が勤めている古臭い日本の大企業ではサイコパスに該当する者はほとんど居らず、むしろ自己愛性人格障害者が蔓延しているように思えます。
本書ではサイコパスの比率を1~3%程度としており、他の書籍では4%としているものもあるようですが、アジアではこの比率が1桁小さくなるという見解もあるようです。立ち読みした「サイコパス-冷淡な脳」で比率の記載されている部分を拾い読みしたところ米国でも「0.75%程度」との推定値が示されていました。この比率にしても、社会に均等に分布しているという意味ではなく、サイコパスも自身にとって住みやすい環境を選ぶというところはあるようですから、古臭い日本の大企業にはあまり居ないと思っても良さそうに思います。過剰反応による不適切なレッテル貼りには注意すべきだと思います。
一般企業で「邪悪な人たち」の「自己正当化」に悩まされている場合(私もそのような悩みを抱える1人ですが)、万人の心理にある認知的不協和からくる自己正当化の問題(キャロル・タヴリス&エリオット・アロンソン著「なぜあの人はあやまちを認めないのか」に詳述されており、自分は立派で価値のある人間だと思っている自尊心の高い者ほど激烈な加害者になるという記述もある)や、自己愛性人格障害者(サンディ・ホチキス著「結局、自分のことしか考えない人たち」でいう「自己愛人間」やM.スコット・ペック著「平気でうそをつく人たち」でいう「邪悪な人」など)の問題を疑った方が確実だと思いますし、単純に確率が高いとも言えそうです。
投稿元:
レビューを見る
アメリカの有名な殺人者たちを例に出しながら、生まれつきかつ現在のところ矯正方法が分からないサイコパス(精神病質者)に関して論じた一冊。
最後のほうに本人たちにとってはそれが自然な生き方のなかも的なことが書いてあったけど、じゃあ家族など身近で被害を被り続ける人はどうすればいいんだという話。こういうスリルを好む無鉄砲な人たちって、昔はマンモスの前に飛び出したりして自然淘汰されたんだろうけど現在じゃねぇ…もしもこういうひとが身近にあらわれたらどうすればいいのか、だれか教えて~!!!
投稿元:
レビューを見る
ドラマ『クリミナル・マインド』でよく聞くシリアルキラーの名前が沢山。
原題は『WITHOUT CONSCIENCE』、訳すと『良心なし』という意味だそう。
『診断名サイコパス』の方がインパクトあるけど、原題の方が本の中身の事を端的に説明出来てると思う。
色々思う事があるけど、文章に纏まらない。
投稿元:
レビューを見る
人間とは思えない仕打ちや殺人を平然とやってのける者。
そこには動機らしい動機は見当たらない。善意とか感情とかそういったものはまったく関係ない。
この憎むべき存在サイコパスの実態を知っておくべきかも。
普通の顔して社会生活を送っているだけに、意外にも近くにいたりして・・・
一種の精神疾患だといわれているが、狡猾な悪魔という気がしてコワイ
投稿元:
レビューを見る
サイコパスと言えば、映画『羊たちの沈黙』シリーズのハンニバル・レクターを思い起こす。これはサイコパスという性質と高度な知能があわさった一例だ。サイコパスと精神病は違う。これは一般にはほとんど理解されていないのではないだろうか。サイコパスは精神の異常で善悪の判断がつかなくなって問題を起こしているのではない。そもそも良心というものがないのである。人類が進化の過程で獲得した良心、そして他者への共感、それが欠落した人間、それがサイコパスなのだ。
本書では刑務所などでのサイコパスの観察などを通じて、一般に誤解されている部分もあるサイコパスの実体をあぶり出す。
無差別殺人犯だけがサイコパスではない。本書を読むと少なくはあるが身近な存在なのだとわかる。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりにこっち系の本を手にとりました。読むたびに、もっと深く学び続ければよかったかな、と思います。
投稿元:
レビューを見る
もう15年くらい前に読んだ本。いまは文庫本になっているのね。
良心とかの部分がどういう意味をもつのかについて、考えさせられました。