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商品説明
フランス杯からシドニーオリンピックまで様々なエピソードを交え、すべての戦うアスリート達に捧げるスポーツエッセイ。『Number』誌に連載されたものをまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
金子 達仁
- 略歴
- 〈金子達仁〉1966年神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒業。サッカー専門誌を経て、95年にフリーに。主な著書に「28年目のハーフタイム」「決戦前夜」などがある。
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紙の本
また、いつかどこかで
2017/05/28 20:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鯉狂い - この投稿者のレビュー一覧を見る
numberを読む際は以前は『いつかどこかで』から読んでいた。その連載が終わって10年。そしてその全てが書籍化されているわけではないけれど、時折読んでみるとこの文章は趣深い。
また、numberでいつかコラムやってくれないかな?と思う
紙の本
スポーツライタ金子達仁氏の爽やかなエッセイ、読むと気持ちが軽くなる軽快さが魅力
2001/03/25 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:澤木凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すっかりスポーツライターとしての地位を確立した金子氏がナンバー誌上に連載しているエッセイである。読んでみると肩に力の入っていない軽やかな文章が非常に爽やかで心地よい。
金子氏が生まれて初めて人物のインタビュ−をとり、記事にしたのがまだ有名になる前の伊達公子だったという話からこのエッセイは始まる。当時テニス専門誌の記者をしていた金子氏は高校総体の決勝の取材に行った。地元神戸で圧倒的な声援を受けて闘う沢松に敢然と立ち向かう伊達。その姿を見て彼女に惚れ込んで取材して記事を書いた。これがスポーツライター金子達仁の原点になっているという。後に世界に羽ばたく伊達との出会い、これは金子氏がもった星の強さを示しているエピソードだ。
このエッセイの中で金子氏は何度も自分に問いかける、ジャーナリストとスポーツライターの違いは何か。自分がなりたかったのは、そしてなろうとしているのはどちらか。ジャーナリストは公正さが要求される、しかしそれを自分は求めているのではない、自分が求めてるのはどちらかに肩入れするかもしれない、そうしてでもなお書こうとする対象を見つけだすこと。夢中になって描く何かをえること。その初心を常に確認しつつ、スポーツライター金子達仁が成長していく姿がこのエッセイには書かれている。
最初はサッカーだけだった金子氏の守備範囲もどんどん広がっていく。それはやがてスポーツという世界にとどまることなく広くライターとして自分と相手を表現していくだろう。その成長の記録がこのエッセイだ。もちろん、ごくごく自然体で書かれている。それがいい。「いつかどこかで」もう一度最初と同じ気持ちで人物を描く、金子達仁はそれを続けることがきっと出来る人にちがいない。ますます進化し続ける金子達仁というライタの今を読んでおいてけっして損はない。
紙の本
サッカーを中心としたスポーツ全般に関するエッセイ
2000/10/28 02:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:格 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナンバーの連載を読んでいた限りではどうも金子の書くものにしては面白くないし、サッカー以外の話題ばかりだと思っていたのだが、こうやってまとめて読んでみると(雑誌で読んでいたのは半分くらいか)、付け加えられたそれぞれの記事へのコメントもあり、なかなか面白い。また、サッカーの話題が意外と多い。半分以上はサッカーか。そして、サッカーはもちろん、スポーツ全般に関する熱い思いが感じられる。
しかし、逆に重複した話も多い。まあ、主張が一貫しているといえば、そうなのだが。
稲妻に打たれた話も多くある。
アビスパ対フロンターレの試合。この試合のレポートから名作が生まれている。
平尾のインタビュー。『監督とは説得するのではなく、納得させるのだ』——だから岡田はダメなのだ。
などなど…。
ジャーナリストか、ライターかというこだわりは理解できる。金子がジャーナリストではなく、ライターでありたい、というのはもう、書いているものから明確に分かる。これからも、幅広くスポーツを見た上で、サッカーについてするどいライティングをしていってほしい。
紙の本
2000/10/24夕刊
2000/11/10 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
スポーツ・ノンフィクションライターによる初のエッセー集。「ホームグラウンド」ともいえるサッカーの話から、野球、柔道、競馬まで、またスポーツ外にも話題は広がる。日々の取材活動からこぼれた余話には違いないのだが、勝負を見る目の確かさと人々が起こす奇跡に対する敬意が行間から漂ってくる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000