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商品説明
現代の社会はどんなシステムで動き、どんな問題をかかえているのか? 一人一人が生きている市民社会の場面から、社会についてトータルに見る視点を提示する。【「TRC MARC」の商品解説】
現代社会にたいするぼくらの無力感と‘社会’というイメージの希薄さの原因はどこにあるのだろうか? そのことを考えていく出発点は「市民社会」という言葉にある。なぜならそこには人間の関係の仕方がどういうふうに社会をつくっていくのかという、社会の原理とシステムにかんする発想があるからである。現代社会は複雑であるがゆえに無力感に苛まれるが、今必要なことはヘーゲルの考えた「市民社会論」の視点を中心に複雑なシステムをきちんと見ておくことだ、と説く筆者、久々の書き下ろし!【商品解説】
目次
- 第1部 現代はどういう社会か
- (1.社会のイメージの希薄さと、資本主義社会という概念ほか)
- 第2部 現代の市民社会をとらえるために
- (4.市民社会の「均質な空間」と不安—フーコーの分析ほか)
- 第3部 日本市民社会の現在(1.「生産の時代」の終焉と無意味さの露呈、7.可能性の戦 略・市民社会における「政治」の構造・相互性とモラルほか)
著者紹介
小阪 修平
- 略歴
- 1947年、岡山県津山市に生まれる。福岡でだいたい育つ。’79年から執筆活動をはじめ、駿台予備学校講師(論文)も行う。評論家・哲学者とよばれることもあった。2007年没。著書に『思想としての全共闘世代』(筑摩書房(ちくま新書)、2006年)『考える技法』(PHP研究所(PHP新書)、2005年)『絵と文章でわかりやすい!図解雑学 現代思想』(ナツメ社、2004年)『ガイドブック哲学の基礎の基礎』(講談社(講談社+α文庫)、2003年)『考える力がつく論文の書き方』(大和書房、2002年)『そうだったのか現代思想』(講談社(講談社+α文庫)、2002年)『現代社会のゆくえ』(彩流社、2000年)『自分というもんだい』(大和書房、1997年)『哲学通になる本』(オーエス出版、1997年)『小阪の合格小論文』(東京書籍、1997年)『ことばの行方・終末をめぐる思想』(芸文社、1997年)『はじめて読む現代思想 1 水源編』(芸文社、1995年)『はじめて読む現代思想 2 展開編』(芸文社、1995年)『日曜日の図書館』(小山 慶太 他との共著、増進会出版社(Z会出版)、1995年)『市民社…
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わたしたちは社会についてどのようにイメージすればいいのか?
2000/09/20 19:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成田毅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭から深くうなづいてしまった。そのとおりである。
「社会」という言葉は、じつに世の中にありふれている。そして、誰もが知っている、日常的に使っている言葉だ。だが、そのイメージははっきりとしたものだろうか? 人と人とが関係しつつどこかバラバラなイメージ、いや、ひょっとすると自分たちに何ら関係なく存在する外部?
こうした希薄な社会についてどのようにイメージすればいいのか。それが本書の課題である。「市民社会」を鍵にして、ハイデガーの大衆社会批判、フーコーの近代批判、それに消費社会論やメディアの意味といった道具立てで、問題圏を鮮やかに浮かび上がらせる。なおかつ、否応なく参入してしまっているこの社会で、わたしたちは何を考え、何をつくるのか。わたしたちに突きつけられた課題は大きいのだ。リアルな思想書である。(成田毅/フリー・エディター)