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紙の本
歴史の空白を埋める貴重な記録
2002/09/04 10:24
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投稿者:沖 海明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は日中戦争下の1937年の末に当時中国の首都だった南京でおきた虐殺事件の貴重な記録である。著者のジョン・ラーベはドイツの企業、ジーメンス社の支社長で当時の南京の状況を詳細に日記に書いている。その内容は日本軍の暴虐が続くなか、安全区という難民非難所で人々を救おうと命がけで奔走する様子が赤裸々に描かれている。ラーベは30年中国に暮らしていて、本国のドイツ以上に愛着があったのだという。そのため目の前の悲劇を見過ごせなかったのだろう。公開されることもない私的な日記にここまで書き続けたラーベ氏の情熱には民族や国家を超える、新たな道があることを感じさせる。