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紙の本
何を書くかより何を書かずにおくか
2012/01/18 08:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る
今日は結論から入ります。文章論より、まず書きなれること。それが基本の基本。そして、
1:事実や印象の羅列。
2:理屈攻め。
3:一般論。
この3つがダメにするそうです。身に覚えのある方、要注意です。もちろん自分も含めて。
著者の宮部修さんが過去数年間に大学などの「表現法」の授業で出会った学生の作文を実例に、前述の悪しき傾向をどう克服すればよいかを本著は解説しています。
●体言止めは禁じ手
正直、グサリと胸に刺さる指摘が多かったですね。特にこの件。
新聞以外の文章で時おり体言止めに出会うが、体言止めが文章のキレを良くすることはほとんどなく、かえって不親切、乱暴な表現とみられたり、書き手の気取りのように受けとられかねない。体言止めは文章の流れの中で必然的な使われ方をしない限り、成功しないものといえる。(P143)
最近、文章力強化の為に「です・ます調」レビューにチャレンジしている僕。しかし、これを禁じ手にすると厳しいですね。文章力養成ギブスのスプリング。想像以上に強固です。
●理屈は自信のなさの現われ
理屈っぽい人は嫌われる。理屈っぽい文章もいただけない。
記者時代に先輩からこういわれたことがある。「取材が完全にできたときは、できるだけ易しく書け。どこか腑に落ちない取材のまま書かなければいけないときは、理屈っぽく難しく書いておけ」と。理屈は不完全な取材をごま化す一つの手法であり、逃げの一手でもあるのだ。(P51)
この件も印象的でした。思えば学生時代、やたら難解な言葉を好んで理屈っぽく文章を書いていました。今思えば、自信のなさの現われだったのですね。
●言いたいことが明確で「私」がよく出ている文章
その他にも、為になることを色々と教えてくれます。要約すれば、何を書くかより何を書かずにおくか。そして自分が書きたいポイントを明確につかんでから書き始める。言いたいことが明確で「私」がよく出ている文章を好ましいと著者は唱えます。
ひとつだけ苦言を述べれば、表題に偽りあり。「作文をダメにする~」の方が相応しいですね。論文、説明書、詩など。文章には様々な方向性があります。十把一絡げにするのは少々強引かと。
ともあれ、あらすじをダラダラ書いたり、へ理屈や一般論で煙に巻くのは控え、ズバっと俺節なレビューを心掛けたいですね。
※「です・ます調」レビュー100本ノック。18本目。
紙の本
「文章論」を読む前に読め!
2000/12/13 13:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Stella - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は新聞記者として文章を書くことを覚え、現在は大学とカルチャーセンターで作文の書き方を教えている。その経験上、文章を書くことが苦手な人は、句読点の打ち方や誤字脱字以前に、文章の内容が薄っぺらな「ダメな文章」を書いているのだそうだ。
たとえば、私が書いたある文章を夫に読んでもらい、感想を尋ねたところ、「何がいいたいのかよくわからない」という返答であった。その文章は著者の言う「文章をダメにする三つの条件」のうち「事実や印象の羅列」「一般論」に終始しており、欠けているのは「理屈攻め」ぐらいなものだ。読み返して思うに、その書評はただ《書評を書く》というそのためだけに書いており、書評を通じて何が言いたいのか、読者に何を伝えたいのかが私自身絞りきれていない。だから「事実と印象の羅列」で文を埋め、とりあえず「一般論」でお茶を濁す結果となったのだ。
残念ながら現在出版されている文章論の多くは「文章技術論」であり、内容をいかに充実させるかについてはあまり重視されていない。
読んでもらえる文章を書きたいのなら、「文章技術論」などではなく本書を読んで欲しい。そして文章を書き続けていけばいい。できればその文章を誰かに添削してもらい、それをもとにさらに推敲して書く。その繰り返しを続けることだ。「起承転結」や「句読点の打ち方」「比喩表現の使い方」などを考えるのはその後だ。
紙の本
読み手の立場になった文章を書くために
2007/05/20 13:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み手の立場になって書け、とよく言われるが、この本には読み手の立場になって考えるとどうすればよいかが書かれていた。私にとっては最高レベルの参考書である。
子供の頃、「読書感想文」というのが苦手で「感想なんて、面白い、つまらないの他に何があるんだ」と思いつつも、読み手としては確かに面白い感想文とつまらない感想文があることはわかる。報告書やレポートはそれなりにまとめられるようになったが、子供が読書感想文の宿題をするようになって、あらためてもう一度「文章の書き方」を考えるようになった。この本の「感想文に書くのは、”本の感想”ではなく”感想を持った自分のこと”」と言う発想はすごく新鮮だし、不特定多数の「実際の私」を知りたい訳でもない読者にとっては、紹介する自分は創作でもよい(「こんな感想を持った自分」を想像して、その自分が主役のお話を作る)なんて、ひとりで「読み手の立場になって」考えたところで絶対に思いつかない。高等技術まで紹介してました。子供の頃に、この本に出会っていればちょっとは楽ができたのに・・・。
「三つの条件」は、1)羅列、2)理屈攻め、3)一般論、ということで、よくある文章作法とかわらないようだが、一通り読んでみれば「作文指導の立場でいろいろなレベルの作文を山のように読まなければならなかった」経験にもとづく読者の立場からのアドバイスが身にしみると思う。
紙の本
書きたい人は、まずこれを読む
2001/02/15 23:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さるさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「仕事等で文章を書かなくてはいけないけれど、苦手で…。」そういう人は、何を書いたらいいかわからないから、という理由が多いのではないでしょうか。ダメな文章は、何がダメなのか。この本にはそれがずばりと書いてあります。書きたいことをしっかりマトを絞って選び、自分の視点で、空疎な理屈のこね回しをすることなく、書けば良いのです。そんなこと言われてすぐできるなら苦労ない。と思うでしょ。でも、この本の優れているのは、普通の人たちのごくありきたりの作文を例にして羅列、一般論、理屈詰めの3大ダメに陥らない方法を明かにしているところです。
さあ、あとは何を自分は書きたいのか、メモを作りながらきちんと考えるだけです。
紙の本
まあ人による
2002/04/03 15:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では文章をダメにする3つの条件として、(1)文章の意図がつかめない事実や印象の羅列、(2)読み手が退屈する理屈攻め、(3)読み手の興味をひかない一般論、を挙げている。起承転結、序論本論といった文章技術などは瑣末なことで、個性的・独創的な作文を良しとしているようだ。
まあ正論だろう。文章が意思の伝達という役割を果たしている以上、読み手を意識することは当たり前のことなのだから。ただ、本書を読んで、極端に個性・独創性を強いるのも何だかな、という気がした。というのも、本書で転載されている生徒の「作文」が、いかにも独創性を追い求めましたみたいな精彩に欠ける「作文」ばかりなのである。
まあこの辺は人による、ということで。
紙の本
12月14日今日のおすすめ
2001/01/09 18:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネス街のベストセラー!
文章の善し悪しはないように大きく左右される。陳腐な内容がいい文章で綴られることはない。
読み手の共感を得るにはどうすればよいか?実践的で基本的なポイントを解説。
【目 次】
第1章 文章の基本の基本
1 文章論より、まず書き慣れること
2 書き始める前に何を書きたいかを正確につかむこと
3 禁止事項1 文章の意図がつかめない事実や印象の羅列
4 テーマが絞れると羅列の傾向は自然に解消する
5 禁止事項2 読み手が退屈する理屈攻め
6 禁止事項3 読み手の興味をひかない一般論
7 個人的な体験と日常の鋭い観察が文章を面白くする
8 「個性」「独創」「新味」で文章に輝きが出る
9 テーマと素材の取捨選択のコツと実践
10 添削は書き手の文章力に合せて
第2章 基本プラス・アルファー
1 スキ間風の吹き抜ける文章
2 主語を明確にすることなど
3 作文の効用から自分史へ
4 はやりのことば、表現について
【出版社からのおすすめコメント】
“どうすれば「読まれるに値する内容」を生み出すことができるのか”この本では、その具体的な技法が書かれ、文章を書く上で核心となる「内容の練り上げ方」を示した絶好の入門書となっています。
メモの作り方、素材の取捨選択とテーマの掘り下げ方など、文章教室に集まった多くの人たちに指導してきた著者(読売新聞:教育/文化/読書欄歴任)だけに、その説明はうわすべりの理屈ではなく、極めて具体的で実践的な内容です。自分史、就職作文、ビジネスなど読者のニーズがこの辺に動いているようです。
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