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紙の本
新選組漫画史上最も可愛い新選組
2003/07/06 22:08
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
渡辺 多恵子さんが時代劇もの、それも新選組を取り上げた本作を連載し始めた時、
よりによって「マルコ」というその可愛い愛称と一番似合わないものを始めてしま
ったものだと思った。私自身、今まで渡辺作品で、人の死には遭遇してきたが、
人を殺す場面には遭遇してこなかったからだ。
主人公は、京の町医者の娘富永セイ。彼女が父と兄を殺した相手への敵討ちのため、
名と性を偽って新選組に入る、という設定で、花とゆめで連載されている
中条比紗也さんの「花ざかりの君たちへ」と似ているなと思った。ヒロインは恋した
相手と一緒にいるために、男性として学校に入り、友人達にバレるかバレないか、ハラハラ
…という状況が訪れるのが物語のアクセントとなっていた。しかし、「風光る」は第1話で
あっさり彼女の正体を明かしてしまうので、この手は使えない。
物語は早いうちから、新選組そのものに焦点が当てられる。
第一話で新選組の主要メンバーがほぼ全員紹介され、皆書き分けが出来ている。
多少顔を崩してもちゃんとわかるので、これならいつどの巻から読み始めても
大丈夫だ。今までの新選組もの漫画で、一番かわいい絵柄の
新選組隊士、セイちゃんは、同じ「戦場の中で女一人」という状況でも、
「ベルサイユのばら」のオスカルとは全然雰囲気が違う。
セイは、秘密を知りつつも庇ってくれる沖田総司に恋心を抱くようになるが、沖田は彼女の思いになかなか気づかない。時代背景もあり、なかなか進展しないセイと
沖田の勘違い場面や、若衆姿のセイに恋する新選組の面々の場面など、コメディの
要素も挿入されている。
まあ、この辺りまでは恋愛もの漫画のある程度定番。
けれど、今までの渡辺漫画と違うのは、人を斬ること-則ち人の命を奪うという
事がどういう事なのか、その時の彼等の葛藤まできちんと描かれた事。
芹沢鴨、山南敬助が既に新選組によって斬られ、あるいは処罰されているが、
今後土方歳三に言い寄っている「あの男」も、額に傷のあるあの「純真少年」も、
敵の手によってでなく、新選組という味方の手によって殺される。
それもかなり凄絶なやり方で。
これから彼等は今以上に、人を斬る事と向き合っていかなければならなくなる。
そして後には、今現在彼等が依って立つ正義もなくなってしまう。
その時、彼等はどう対処するのか。
綿密な取材を元に独自の解釈を加えて展開されるストーリーの中で
セイ、沖田、斉藤、そして渡辺さん一番のお気に入りらしい土方達は
どう描かれるのか? 先が気になり、毎号楽しみな連載の一つである。
紙の本
恋心
2001/08/25 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ako - この投稿者のレビュー一覧を見る
話は少女漫画なのだが時代は江戸。新撰組が舞台。ある日新撰組に入隊した主人公神谷清三郎(富永セイ)はアル一件で沖田さんに女であるとばれてしまう。しかし家族も家も長州派に奪われたセイは必死に頼みそこに残ることができた。しかしその後も色々な事件が起こり…しかもセイはいつのまにか沖田さんを好きになってしまい…新撰組知らない方にもオススメです。