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紙の本
コーヒー・ハウス 18世紀ロンドン、都市の生活史 (講談社学術文庫)
著者 小林 章夫 (著)
17世紀半ばから1世紀余にわたり繁栄を見せた欧州カフェ文化の先駆、コーヒー・ハウス。そこは政治議論や経済活動の拠点であると同時に、文学者たちが集い、ジャーナリズムを育んだ...
コーヒー・ハウス 18世紀ロンドン、都市の生活史 (講談社学術文庫)
コーヒー・ハウス 18世紀ロンドン、都市の生活史
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商品説明
17世紀半ばから1世紀余にわたり繁栄を見せた欧州カフェ文化の先駆、コーヒー・ハウス。そこは政治議論や経済活動の拠点であると同時に、文学者たちが集い、ジャーナリズムを育んだ場として英国に多大な影響を与えた、社会の情報基地でもあった。近代都市・ロンドンを舞台にした、胡乱(うろん)で活力にみちた人間模様と、市民の日常生活を活写する。(講談社学術文庫)
17世紀半ばから1世紀余にわたり繁栄を見せた欧州カフェ文化の先駆、コーヒー・ハウス。そこは政治議論や経済活動の拠点であると同時に、文学者たちが集い、ジャーナリズムを育んだ場として英国に多大な影響を与えた、社会の情報基地でもあった。近代都市・ロンドンを舞台にした、胡乱(うろん)で活力にみちた人間模様と、市民の日常生活を活写する。【商品解説】
目次
- 第1章 18世紀イギリスの生活史──ロンドン、ペスト、大火
- 第2章 ジャーナリズムの誕生──クラブ、政党、雑誌
- 第3章 ウィットたちの世界──文学サークル、科学実験、チャップ・ブック
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紙の本
17世紀に流行し、現代ジャーナリズム精神を育成する場となった「コーヒー・ハウス」についての興味深い書です!
2020/04/07 12:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代ヨーロッパのカフェ文化の先駆とも言えるコーヒー・ハウスについて書かれた興味深い書です。実は、17世紀頃からイギリスを中心に様々な人々が集い、そこで政治や経済、さらには文学などあらゆるジャンルの議論が繰り広げられました。そして、この活動はジャーナリズム精神を育んだとも言われています。同書は、こうしたコーヒー・ハウスをイギリスのロンドンを舞台にして、そこでの人間模様を克明に描いた稀有な書なのです。同書の構成は、「第1章 18世紀イギリスの生活史──ロンドン、ペスト、大火」、「第2章 ジャーナリズムの誕生──クラブ、政党、雑誌」、「第3章 ウィットたちの世界──文学サークル、科学実験、チャップ・ブック」と、読者の興味を惹きつけてくれます!
紙の本
18世紀のインターネット!!
2001/08/20 11:51
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
17〜18世紀にイギリスで繁栄した、非アルコール飲料を提供する社交の場、コーヒー・ハウスについてその歴史と意義を解説した読みやすい本です。
昔の郵便ってのは戸別配送でなくて局留で、コーヒーハウス宛に留めておくのも多かったとか。新聞がいかにして誕生したか、保険組合ロイズがどのようにできたか、などもあります。今はあたりまえになってしまっているものの来歴を知ることは、楽しいものですね。新聞や雑誌が誕生し泡沫のごとくあらわれ消えていくプロセスは、今のメールマガジンを思わせます。
そのせいか全体としての印象は、コーヒー・ハウスは17〜18世紀におけるインターネットであったのだなということ。雑多な人間が交流し、悪所として排斥されつつも商売と交友の場として人々の支持を得て、思想や団体、新商売を産み出す拠点というやつです。
効能確実と書かれた薬が売られ、根も葉もない噂話に興じ、あまり影響力のない政治談義に熱を入れ、誇大広告やケレンばかりが流行し、口ばかりの新ビジネスを売り込む人間が横行、コミュニティはちょっとしたことで集散統廃し、流言蜚語をばらまき操作しようという輩も居る。などと、あやしげなところも今のインターネットとまったく変わりありません。
なにせバブル経済という言葉は本来この時代の一時期を指した言葉ですし。
多様な人間が集まる場が階級や団体別へと分化し閉鎖的になっていったクラブのように、インターネットも固定的集団に囲い込まれて分断されていくのだろうか。いや、既にそうなっているのか。などと考えなくもない今日このごろです。
紙の本
2000/10/22朝刊
2000/11/10 21:15
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英国といえば紅茶のイメージが強いが、十八世紀のロンドンには、文化の拠点として数多くのコーヒー・ハウスが立ち並んでいた。文学者のたまり場である以外に、政治議論や経済活動の中心としての機能、そしてジャーナリズムをはぐくんだ過程を、英文学者が豊富なエピソードを交えながら紹介する。
植民地政策の転換などから、コーヒー・ハウスはわずか百年ほどで衰退するが、その間に英国社会、文化に与えた影響は非常に大きいと、力説する。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000