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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2000/10/18
- 出版社: サンマーク出版
- サイズ:20cm/349p
- 利用対象:中学生
- ISBN:4-7631-9325-2
紙の本
さよなら、「いい子」の魔法
著者 ゲイル・カーソン・レヴィン (著),三辺 律子 (訳)
生まれたとたん、すべてに「従順」になるよう、妖精に魔法をかけられたエラ。呪いを破り、嫌いなこと、好きなこと、愛することを自分で選びとるための旅が始まった。ニューベリー賞受...
さよなら、「いい子」の魔法
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商品説明
生まれたとたん、すべてに「従順」になるよう、妖精に魔法をかけられたエラ。呪いを破り、嫌いなこと、好きなこと、愛することを自分で選びとるための旅が始まった。ニューベリー賞受賞作品。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ゲイル・カーソン・レヴィン
- 略歴
- 〈レヴィン〉ニューヨーク市生まれ。大学では哲学を専攻。ニューヨーク市のザ・ニュー・スクールの執筆コースで本書を書き、98年のニューベリー賞のオナー賞を受賞。
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紙の本
現代版シンデレラ
2002/04/13 05:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれた時にうっかり者の妖精ルシンダによって「従順」の魔法(呪い)をかけられた少女エラの物語。どんな命令にも必ず従わなければいけない、といった「良い子であること」を運命づけられた主人公が、その呪いを打ち破るまでの過程が痛快に描かれている。一見シンデレラを思わせるような内容となっているが、実際は一筋縄ではいかない物語に仕上がっているところがミソ。読後感も良く、特に今を生きる女性にお勧めしたい作品。
紙の本
お転婆なシンデレラ
2020/08/05 08:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
『本屋さんのダイアナ』に出て来て興味を持ったので読みました。誕生したとき,妖精から命令に必ず従うという「いい子」の魔法をかけられた主人公が,父親にフィニッシング・スクールに放り込まれたり継母にいびられたりしながらも,その都度,自力で困難を打開して最後には王子様と結婚するというストーリー。シンデレラを模しているけど,結末まで同じかしらとハラハラしながら読み,大人でも楽しめました。
紙の本
どの部分が好き、ではなくこの1冊がおもしろかった
2002/02/20 13:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後にやられた、と強く思った作品。
なのであまり最後については書きたくないけれど、その最後の部分を知ってほしいがために読んでも悪くないんでは、と思う。タイトルになっているとおり、これは主人公エラ(エレノア)にはどんなことにも「従順」になってしまう魔法がかけられている。これは、生まれた時に、妖精から送られたプレゼント。だけれどエラは強くたくましく、ユーモアたっぷりに、命令からの逃げ道を考えながら生きてきた。
だけれど、エラをいつも守ってくれていた母が死に、事体は急展開。エラの秘密を知っていて、エラのことを守ってくれるのは料理人のマンディだけ。あとは母親の葬式で会った王子さま、シャーが心の支え。父親は仕事仕事で、エラのことなんてどうでもいいから。
遠い学校にいれられたり、妖精にあったり、当然意地悪な女の子に会ったり、家が倒産したり、政略結婚させられそうになったり、嫌な継母ができてしまったり。冒険も沢山、そしてそのつど出てくるエラの機転にわくわくはらはら。
だけれどやっぱり逃げられない最大の不幸はやってくる。最大の不幸とはやっぱり、幸せになれるのにその幸せを自分の意思で取らず不幸になること。そう、シャーから愛の告白を受けたエラ。幸せ一杯な気分になっても、エラは従順の魔法がかかっている限り、いつ王子を暗殺してしまうか分からない危険な存在なのだ。強く賢い彼女は、そのために嘘をつく。エラは最低な女だと、手紙に義理の姉のふりをして書いて届ける。
どうやってこの話は終わるのか。つきまとう呪いはどうなるのか。沢山でてくる魅力的な設定の人たちやアイテムを味わいながら知って欲しい。表紙のイラストの意味も、このお話が本当は…だったこともだんだんと気付いていけば、とてもわくわくするはずだから。
紙の本
いつの世でもどこの国でも恋は従順で勇敢?!それが妖精の呪いにかかっていればなおのこと!!
2000/11/21 14:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:海青 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔々、とある国に、誕生のスペシャルプレゼントとして、軽率な妖精に、あらゆる命令にたいして従順になるよう、魔法をかけられたおんなの子がおりました。ウィットに富み、ユーモアのある美しいおかあさまがふとした風邪がもとで亡くなって、自らの欲望を満たすことのみ考える氷のように冷たいおとうさまはお金持ちで爵位を持つ女の人と再婚しました。その人には、2人の娘がありました…。あら あらら どこかで聴いたお話。
従順で逆境を耐え忍ぶ「いい子」のシンデレラを書こうとしてつまづいたこの作者は「人はみんな、従順にふるまったり、無理をしてみんなの期待にこたえようとしたり、思うままに行動できなかったりする“呪い”をかけられているのです。」(訳者あとがき)ということに気がつきました。
こうして発想の転換がなされ、このお話の主人公エラは、だれかの助けを待つ受身のおんなの子ではなく、自分にかけられた“呪い”を果敢にも解き放ち、いとしい王子シャーと結ばれるのです。このシャー王子がまた、考え深くて、行動力があって、お茶目でハンサムときたら、いかにも女の子が好きなお話です。
いつかどこかの国のこのお話は、主人公エラを守り愛する名付け親の台所妖精マンディの存在あってこそ。ほかにノーム、エルフ、オグル、巨人、セントール、ヒュドラ、グリフィン、ユニコーンなど、空想の世界の住人が登場して、あたかも言語のちがう隣国人のように仲良くしたり、戦ったりして人間と隔たりなく生活しています。読んでいて作者のイメージが伝わり、それぞれに愛着を憶えます。
そしていつかどこかの国のこのお話は、ファンタジー仕立てではあるけれど、“自分が自分であること”を求めるいまの女の子に共感をもって迎えられるでしょう。
テンポが早く、ぐいぐいと物語の中に引きずり込む力は見事。でも、その調子で早足で進んでゆくと、急につまずいてしまいそうな箇所がいくつかありました。これが著者のデビュー作だからでしょうか。
1998年ニューベリー賞のオナー賞受賞作品。