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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.11
  • 出版社: 文芸春秋
  • サイズ:20cm/295p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-356790-9

紙の本

機会不平等

著者 斎藤 貴男 (著)

「結果の平等を重視した戦後の社会政策が日本の衰退を招いた」という主張のもと、90年代に行われたルール変更。その結果、私たちは「機会の平等」すら失いつつあるのではないか。新...

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機会不平等

税込 1,781 16pt

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商品説明

「結果の平等を重視した戦後の社会政策が日本の衰退を招いた」という主張のもと、90年代に行われたルール変更。その結果、私たちは「機会の平等」すら失いつつあるのではないか。新階級社会の諸相を鋭く追究する。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

斎藤 貴男

略歴
〈斎藤貴男〉1958年生まれ。ジャーナリスト。「カルト資本主義」でバブル崩壊以降、オカルティズムに急傾斜する日本の企業社会を描く。他の著書に「精神の瓦礫」など。

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

読め。

2001/10/15 11:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本の噂は前から聞いてた。出版されてから、もう一年近く経つし。でも、はっきりいって読みたくなかったから、ずっと敬遠して買わなかった。タイトルを見ても表紙を見ても、どう考えても楽しい気分になれそうもない本だったから。普通の感性を持ってる人間だったら、腹が立って仕方ないような内容に決まってるから。それでも、ちょっと気分を明るくしてくれた本を読んだので余勢を駆って、プラス、一週間以上も風邪が治らないので怒って体温を上げて直そうって考えて、とうとう手を付けてしまった。結果は期待以上の出来、つまり今の日本社会は僕が甘く予想してた以上に病んでるってことがわかった。可愛い娘をこんな社会に残していいものか、僕は悩んでる。

 この本は、著者の斉藤さんが、義務教育から遺伝子技術まで、様々な分野を見て歩いたルポルタージュだ。彼によると、義務教育では、ゆとり教育とか学校スリム化とか自己責任原則が叫ばれてるけど、実際は、エリートの子弟は私立学校に逃げて公私格差が広がってる。派遣労働は選択の幅や個人の自由を広げるっていうけど、実際は、派遣労働者は弱い立場に立たされてる。労働組合の幹部たちは労働者も自立して責任を分担しようって強調するけど、実際は、労働組合は労働者を守ってくれない。介護保険は介護される人の権利意識を高めるっていわれるけど、実際は、エリートに有利な方向で福祉のビジネス化が進んでる。女性の社会進出は大切だって叫ばれてるけど、そのために必要な学童保育はどんどん縮小されてる。遺伝子情報の解読が進んでて、個人の遺伝子特性に応じた薬ができるっていうメリットが強調されてるけど、これは「未来は誰にもわからない」(二四四ページ)っていう保険業の前提が崩れることを意味するから、「あなたの遺伝子特性では保険に入れません」っていわれる可能性があるっていうデメリットもあることはあまり知られてない。このように日本社会は大きく変化してるけど、斉藤さんによれば、様々な変化には共通した底流がある。そのキーワードは「新自由主義」(富を生み出すエリートを大切にしよう)、「優生学」(能力は生まれたときから決まってるから、努力しても無駄)、「社会ダーウィニズム」(エリートが偉いのは当然だ)、この三つだ。

 僕は、三つのキーワードはどれも嫌いだし、多分科学の今の水準から見ると、間違ってるか古いかのどっちかだと思ってる。第一、金持ちは無駄遣いをしないし、自分が稼いだ金は自分か自分の子孫に残したいっていうのは世間の常識だろう。エリートを大切にしても、彼らの富が庶民に届く可能性は百パーセントじゃないのだ。第二、生まれたときに全て決まってるんだったら、双子は全く同じ人生を歩くはずだけど、ほとんどの双子の運命は違うはずだ。成功した人の中には、自分の努力をすぐに忘れてしまう人もいるみたいだけど、努力は無駄じゃないのだ。第三、世界の歴史をちらっと見ればすぐにわかるように、エリートが偉いのは偶然の産物で当然じゃない。だから人生は面白いのだ。

 結果の平等がいいことかどうか、僕にはわからない。でも、斉藤さんがいうように機会の平等が攻撃されてるとすれば、日本の将来は暗い。機会の平等がなければ、社会のダイナミクスは失われてしまうのだから。それは、世襲議員が幅を利かす今の日本の国会の停滞を見れば、すぐにわかることだ。もう一つ、この本に出てくる知識人の知的な貧しさは、情けなさをこえて哀しくなるほどだ。教育より遺伝が重要だって断言する「物理」(!)学者。「うるさい。放っておいてよ、という台詞に頷き、ごちゃごちゃ言わないで、放っておこう、と言いましょう」(二三三ページ)と思考停止状態を勧める経済「学者」(!)。こういう人たちにこそ、僕らは「うるさい。放っておいてよ」というべきなのだ。

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紙の本

グローバル・スタンダードの欺瞞をあばく

2001/05/17 14:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カノー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「日本は貧富の差が少ないから」「日本は総中流社会」そんなことばで、見てみない振りをされる、弱い立場の人たちのことを、著者は丁寧に取材し、光を当てていく。
 そうして、経済合理化、教育の正常化をお題目に、彼らを切り捨てようとするやりかたを、それはおかしい、と書き上げていく。

 もちろん、弱い人間のことを第一に手厚くもてなせ、なんてことは著者は考えていない。では、何を言いたいのか。

 教育改革や経済自由化をすすめようとする社会的地位の高い人たちが、どれだけ自由化だ合理化だなんて言ったって、それは、自分たちがすでに恵まれた地位にいて、それを維持するための道を強化するやり方を残した(それは決して自由化しようとはしない)うえでの話。それでいて、「自己責任」だの「自由化」だのなんて、そりゃないだろう、ということを著者は繰り返し語る。

 著者はこう記す。
 「現代の指導者層に最も不足しているのは、数多の提言が唱えるような創造力でも独創性でもない。他者の心や境遇に対するごく常識的な創造力と、人間としての最低限の優しさである」

 自分の体験をさりげなくおりまぜながら、冷静に、客観的に、現代社会の病巣を明らかにする手腕には感嘆する。

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紙の本

「教育」の視点から「階級」を考える本

2002/04/15 17:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LEE - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「経済」ではなく「教育」の視点から「階級」を考える本。本書担当編集は、小学校時代の通信簿は「2」ばかりだったが「非ゆとり教育」のおかげで大手出版社に入るまでになったらしい。とってつけたような話に聞こえるのは私だけ?

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紙の本

馬鹿も休み休み言え

2002/10/29 15:47

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

頭脳優秀で金持ちの子供が私立に行くようになったのは、公立高校が偽善者たちの掛け声のもと破壊され授業内容のレベルが急降下した結果である。かつて私立学校とは公立の進学校にいけなかった「金持ちの馬鹿」が行くところだった。出来ない坊主の吹き溜まりだった。どの県でも「県下随一の俊秀」が集まる進学校はあったし、東京では番町小学校ー麹町中学校ー日比谷高校ー東大法学部という確固たる進学コースが存在していた。戸山、西、富士、青山と言えばかつて毎年50人以上を東大にコンスタントに送り出す名門都立進学高校だった。ではなぜこうした学校が駄目になったのか。その時言われたのは「東大の学生ほど、名門公立高校に通う学生ほど、その親の所得が高いのに学費は安い。これは不公平ではないか? だいたい公立学校が進学熱を煽っていいのか」というものだった。しかし考えても見たまえ。優秀な親は優秀な遺伝子も持っているし「勤勉」という遺伝子以上に人間の人生を左右する「後天的文化」を持っているからその家庭文化も「勤勉」「堅実」なものであり、それ故その親に育てられた子供も「勤勉」「禁欲的」「堅実」な子供になりがちなんだな。そういう子供はかなりの確率で「優秀な子供」になるんですよ。こうなれば結果に差が出るのは当たり前でこの程度の差は人間社会にあって良い。それに公立の高校が全盛だった頃、受験の第1関門は高校受験だった。しかし今や高校受験組はマイナーリーガーばかりで真打は小学校から名門私立中学を目指すようになってしまった。しかし私立中学/高校に6年間子供を通わせる
にはお金がかかる。必然的に貧乏な家庭は子供を私立におくれなくなる。そして馬鹿が集まる公立にやむやむ進学させ、朱に染まれば赤くなるで貧乏だが優秀な子供もかなりの確率で貧乏で馬鹿な子供になってしまう。これが今起きていることなのだ。いいか、よく聴け、日本の重箱の隅をつつくような「不平等論」をこねくりまわしているとこういうことになっちまうんだよ。そして悪い方へ悪い方へ制度を改悪してしまうんだ。私は優秀で所得も高いから十分教育費をかけることができるし問題ないが、こういう無責任な平等幻想を振りまいている奴を見ているとほんと虫唾が走る。幾ら叫んでもわめいても人間から能力の差をなくすことは出来ないし、結果も不平等なものにならざるをえないのだ。それでも戦前の華族制度健在の頃に比べれば、今は非常に平等だし、国際的に見れば今でも日本は類稀なる平等社会であることに変わりはない。幾ら制度をいじってもカエルの子はカエルだし、トンビは鷹を産むことは無いのだ。そろそろ他人の給与に嫉妬するのを止めて、自分の手をじっと見つめる時期に来ているんだぜ。

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紙の本

後編自由化や自己責任のかけ声のもとで、日本は新たな階級社会に向かっている。

2001/03/19 15:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:上野昂志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  〜 前編より 〜  

 要するに、小学校のときから頭のいい子とそうでない子を分け、前者にはエリート教育をして社会の指導者にし、後者は、それに従って黙って働く者にするというのが、いま実行されつつある「教育改革」の狙いなのである。そこに出現するのは、新しい階級社会であるが、日本がそこに向かいつつある兆候は、教育だけでなく、労働や福祉の現場にすでに現れている。

 たとえば職場における派遣労働者と正社員との間における差別。あるいは、介護保険制度によって顕在化した金持ちはよりよい介護を受けるのに対して、貧乏人は、これまで受けていた介護さえまともに受けられないというような、貧富の差による差別。これらは、表向きは「自由化」と「市場化」という、それなりに個人の選択を前面に打ち出した美辞麗句で彩られてはいるものの、実態は、貧しいものはより貧しく、富めるものはより豊かにという社会的不平等を、積極的に拡大していくものでしかない。そして、いずれにおいても、この「自由化」と「市場化」を金科玉条のようにしながら「改革」を押し進めようとしているのは、日経連に代表されるような、既得権益によって現在ただいま利益を得ている層なのである。

 これは、いまではなかば忘れられたマルクスのいう、ブルジョアジーの階級的欲望にもとずいた階級社会の再編成にほかならないといってもいいが、それをある種、理論的(!?)にバックアップしているのが、江崎玲於奈の言葉にも出てきた生命科学や医療における遺伝子学の新展開である。それは著者の斎藤貴男も一部依拠している『優生学と人間社会』(講談社現代新書)などが明らかにしているように、ナチスドイツの記憶とともに歴史の裏面に押しやられた優生学を再浮上させると同時に、社会ダーウィニズムの思想に、実践的な支えを与えてもいるのだ。むろん実際には、ヒトゲノム計画などによって人間の遺伝子が解読されても、江崎がいうように簡単に、人の優劣など決められるものではないが(ノーベル賞学者のお粗末!)、イメージとしては、それができるかのような錯覚を実体化する。この点を、どうしていくかということが、今後の社会のあり方を決めるうえの、最重要課題になるであろう。 (bk1ブックナビゲーター:上野昂志/評論家 2001.03.19)

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2010/08/22 10:24

投稿元:ブクログ

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2012/01/30 03:55

投稿元:ブクログ

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2016/09/25 20:23

投稿元:ブクログ

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