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紙の本
ハイパーテキスト中心の未来
2011/10/06 23:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の未来をハイパーテキストにもとめている. ブッシュのメメックスからはじめて,文章は連続だが思考は不連続であり文章中のあちらこちらの部分が複雑にからみあっている (リゾーム?!) ことを強調している. 図書館でよみきれない数の本をまえにすると,それを横断的に利用するのが当然だという. オーグメンテッド・リアリティなどをとりあげて,ハイパーリンクに仮想世界と実世界をむすぶものという機能をみている.
この本には電子書籍も登場するが,WWW についてはおどろくほど記述されていない. しかし,やはり本の未来は WWW と電子書籍とを外挿したところにあるようにおもえる.
紙の本
この時期にむずかしいテーマに挑んだチャレンジ精神に拍手
2001/01/26 19:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桂英史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書につけられたタイトルのような問いが賑々しく語られるようになったのは、やはりコンピュータやインターネットのプレゼンス(存在感)が日常生活において急速に大きくなってしまったことと密接な関係があるのだろうと思う。本書の扱う対象は、本というテーマを超えて「ユーザ・インタフェース」や「記憶装置」といったコンピュータ技術の今日的なテーマに及んでいる。技術者への取材内容やコンピュータ開発史のエピソードも盛り込まれているだけに、個々のテーマにはじゅうぶんな説得力が感じられる。ただ、読みすすめていくと、著者の関心のありかが本当に本というプレゼンスにあるのかどうか、という点が根本的にわからなくなってくる。その意味で、本というメディアが500年にわたって引き受けてきた知の権威や経済原則といったテーマについて、もうすこしまとまった議論が欲しかった気がする。とはいえ、この時期にむずかしいテーマに挑んだチャレンジ精神に拍手を送るとともに、本書の出版を契機として本の未来についての議論が健全な方向に修正されることを願ってやまない。